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我々はどうして高校に行き、大学に行くのか【キャリア】

義務教育というものは小中学校までである。高校以降は、自らの選択で決めるということが一般的である。

そして私は地元の普通科の高校に進んだ。
ある程度真面目に授業を受け、部活もし、学校行事も行った。
その学校は全員がセンター試験を受け、90%以上が大学進学する。

そして私は国公立大学へ進んだ。
特にめちゃくちゃ学びたいものもなく、どうせ教員か公務員になるんだろうなと思いながら生活していた。

そして結果的には福祉系のベンチャー企業に就職することが決まった。

すごい一気に展開が変わった感があるが、今回書きたい内容はここではないので、略す。


正直な感想として書くと、高校大学で何を学んだか、と言われると何も残っていない。残っているとしたら、大学3年生からゼミに入り、そこで学んだことくらいだ。

いざ大学に入ると「何をしようかな~」で2年近くたった。

もちろんこれは自分のせいであるのだが、これは自分以外にもそう感じている人がいるのではないかと思っている。

しかもそれはそこそこの進学校に通い、4年生大学に進んだ人ならなおさらわかる人もいるのではないかな、と思っている。

高校の勉強はまさしく大学進学するための勉強だった。
センター試験を突破するための勉強だった。
テストで点数をとるために知識を詰め込んでいた。

しかし当事者たちは1,2年生のうちというのは危機感もなく、赤点をとらないように詰め込みの勉強をしているそんな感じだった。よく文武両道などというが、受験を意識していない問いの勉強というのは本当に赤点をとらないためだけの勉強であった。定期テストと模試の点数差が激しいこともザラにある。

3年生になり受験が近くなると一気に焦りだす。これまで学んだことがほとんど身に着いてはいないから。そして暗記に努める。

苦労して掴んだ大学進学。しかしよっぽどやりたいことがない人以外、大学でなにしようか悩む。将来どう就職しようか悩む。

地方だとなかなか就職イベントだったりもやってなく、働くということに対してのイメージが湧きにくい。周りが衰退していっている現状しか知らない。

すると将来がだんだん不安になってきて、だったら公務員になろう。
そんな人が多い気がする。

これは完璧に知識を得る機会の少なさが問題のように思える。
確かに今の時代、調べれば何でも出てくる。だから個人次第で知識を得ようと思えば得られるものだ。

だが、そもそも調べ方を知らなければ(パソコンの使い方という意味ではなくて)知識を得ようにも得られない。

だからこそもっともっと高校のうちからキャリアについて学ぶ機会が欲しかったように思える。もしかしたらそういう機会は多少あったのかもしれない。しかしあったとしても3年間で片手でおさまるくらいだろう。実際こういったデータもあるそうだ。


たぶん大学進学を前提とした教育であるからこその弊害なのかもしれない。
高校にとっては大学進学させることがゴールかもしれないが、我々にとっての人生のゴールは大学進学をすることではない。大学進学はあくまで手段なのだ。そこの考え方のズレって、多少あった気がする。

本来であれば、キャリア教育などを行ったうえで自分は将来どういった職業に就きたいかイメージし、そのために必要なことを学べる大学を探す。もしくは自分が学びたいことを学べる大学を探す。こうあるのが理想であると思う。

しかし実際は、

将来なにがしたいかわからない。だからとりあえず大学行く。
親が大学には行っておきなさいという。だからとりあえず大学へ行く。

こういう人も多いのではないかと思う。

私自身はこれだった。
これがおかしいということに気づけたのはつい最近だ。

いっそのこと専門系の高校であったり、専門学校に通っている人の方がやりたいことに向けて取り組んでいるため輝いて見える。

もう大学に進学しておけば大丈夫、という時代ではなくなってきている。
そこへはやく気づかないといけないのかもしれない。

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