見出し画像

ITパスポート試験合格への道(18)

システム開発技術

システムは、ハードウェアとソフトウェアから構成される。

システム開発:必要なハードウェアを調達し、必要な機能を持ったソフトウェアを新たに作ること。開発、運用、保守が大事な3つのプロセスである。

開発プロセスの概要

①システム要件定義:システムで実現したいことを決める工程。
②システム設計:システム要件定義で決めたことを実現するために、ハードウェアとソフトウェアの仕様や動作を決める工程。
③プログラミング:実際にソースコードを書く工程。
④テスト:システムが仕様通りに動くかを確認する工程。
⑤ソフトウェア受け入れ:完成したソフトウェアをお客さんに納品する工程。

上記は「ウォーターフォールモデル」と呼ばれる開発モデルを用いたもの。

システム要件定義

システム要件定義とは、システムに必要な条件を決める工程。
システム要件とは、業務要件のうちのシステムで実現する要件であり、具体的には、システムに必要な機能や性能のこと。

システム要件は、機能要件と非機能要件の2つに分類できる。

機能要件➡ユーザへのヒアリングで明らかになった、システムに必要な機能。
非機能要件➡ユーザへのヒアリングでは出てこないが、システムに必要な性能。

品質特性:システムの品質を評価する基準。機能性、信頼性、使用性、効率性、保守性、移植性の6つがある。

システム要件定義のプロセスで作成する文書を「システム要件定義書」という。これが完成したら、開発側と発注側の両者で一緒に書類の内容を確認して、誤りや相違点ではないかをチェックする。この作業を「共同レビュー」という。

システム設計

システム設計では、システム要件定義で決めたことをもとに、システム設計図を書き起こす。次の4工程がある。

(1)システム方式設計
(2)ソフトウェア要件定義
(3)ソフトウェア方式設計
(4)ソフトウェア詳細設計

(1)システム方式設計・・システム要件定義プロセスで洗い出したシステム要件を「ハードウェア」「ソフトウェア」「手作業」のいずれかに振り分けるプロセス。これを行うと、システムに「何が」「いくつ」必要なのかが明確になる。

(2)ソフトウェア要件定義・・ソフトウェアの要件を決める工程。インターフェースの要件やデータの要件がある。

(3)ソフトウェア方式設計・・(2)で決めたものをプログラムの単位まで分割する工程。

(4)ソフトウェア詳細設計・・(3)をさらに「コーディングができる単位」まで分割する工程。具体的には、動作ロジックを検討し、その結果をフローチャートにして表す。この工程で分割されたプログラムをソフトウェアユニットという。

外部設計と内部設計

外部設計:ユーザから見える箇所の設計。ユーザの立場から見た業務機能を中心に設計する。次の2つの工程が該当する。
・システム要件定義
・システム設計の「システム方式設計」
内部設計:ユーザから見えない箇所の設計。
・システム設計の「ソフトウェア要件定義」
・システム設計の「ソフトウェア方式設計」

今後の記事の質向上のための資金として使わせていただきます!