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太陽ってだんだん遅くなるらしい

こんばんは、りょーです。

今週最後の日刊天文マガジン!今日は宇宙に無数にある太陽に超そっくりな星がどんな感じで回転してるのかを調査した研究を紹介します。宇宙にはほぼ太陽な星がたくさんあるんですよ。

今回も英語の勉強教材として活用していただきたいので、論文の英語の概要を紹介しておきます。今回はかなり内容がシンプルなので、難易度は★☆☆って感じ。

A major obstacle to interpreting the rotation period distribution for main-sequence stars from Kepler mission data has been the lack of precise evolutionary status for these objects. We address this by investigating the evolutionary status based on Gaia Data Release 2 parallaxes and photometry for more than 30,000 Kepler stars with rotation period measurements. Many of these are subgiants, and should be excluded in future work on dwarfs. We particularly investigate a 193-star sample of solar analogs, and report newly-determined rotation periods for 125 of these. These include 54 stars from a prior sample, of which can confirm the periods for 50. The remainder are new, and 10 of them longer than solar rotation period, suggesting that sun-like stars continue to spin down on the main sequence past solar age. Our sample of solar analogs could potentially serve as a benchmark for future missions such as PLATO, and emphasizes the need for additional astrometric, photometric, and spectroscopic information before interpreting the stellar populations and results from time-series surveys.

"Rotation of solar analogs cross-matching Kepler and Gaia DR2" Nasciment et al. 2020

今回の研究対象は、冒頭でも紹介したように太陽に超そっくりな星。その数なんと193個!

昨日の記事でも太陽に似た星の話をしましたが。。。

今回研究対象になっている星の太陽とのそっくり具合は尋常じゃありません笑

色々な基準があるのですが、一番重要なのはその温度。太陽が5,500度に対して、温度が前後150度の範囲の星。
大きさも10%程度違うものまで、といったような厳しい制限が!!

そんな星を193個もみてやったというお話です。

今回も使われた観測機器はGaiaと呼ばれる宇宙望遠鏡。

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3日連続登場じゃないですかね?笑
それぐらい数多ある論文の中でも目を引く成果を残しているってことですね。

その衛星が目指している科学的成果っていうのがいくつか設定されているんですが、そういう主な目的ってだいたい初期にやり切られるんですよね。

そうなると運用の後半とかは、重箱の隅をつつくじゃないですけど、細かい話が多くなってきます。そうなると必然的に、新しい衛星の成果が目新しく映りますよね笑

余談は置いておいて、この性能が格段に上がった宇宙望遠鏡Gaiaを使って、太陽に超絶似た星たちの自転周期というのが求められました。

自転周期って、星が1回転する時間のことです。ちなみに太陽は27日です。意外と知らないですよね笑

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今回のGaiaの観測で、今までそれがわからなかった193天体中125天体が明らかになりました。

その回転速度は太陽よりも長かったり、短かったり様々。

その理由を調査した結果、太陽のような星が年老いて進化していく過程で、どんどん周期が長くなっていくことがわかりました!

長くなっていくということは、回転が遅くなっていく、ということです。

つまり、太陽は現在その進化の過程にいて、今後だんだん回転がゆっくりになっていくことが考えられるということです!!

なんと!太陽はだんだん減速していくのか。。。

まぁ一人の人間が生きているたかが80年くらいの中では大きく変わることもなく、何世代もあとになったら少しは実感するレベルでしょうか。
まぁそれまで地球上の生命が無事かどうかはまた別の話ですがね笑


いかがでしたでしょうか?太陽が27日で回っていたり、それがだんだん遅くなっていく可能性がある、なんて話は意外と新鮮ですよね!!

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今週も頑張った!!おつかれ自分!!笑

土日に面白いことがあったらまた書きますね〜!Have a good weekend!

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