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派遣社員から正社員になるコツ

今日の記事は「派遣社員から今の派遣先の正社員になりたい」という人、「派遣会社営業で派遣スタッフへのアドバイスに迷っている」という人に読んで欲しいです。


派遣社員から正社員になる確率を上げる方法

今回は、派遣されている会社にその実績をもとに正社員に切り替えてもらえるという状況を想定してお話します。

まず、その派遣先企業の採用計画や業績などによってかなり左右されますので働き手である派遣スタッフの努力ではどうにもならない領域が大きすぎますので、ここではあくまで確率を上げる方法についてです。

私が最も正社員になる確率を上げる方法だと思っているのは2つです。

①働き方を正社員のようにすること

②正社員になりたいことをオープンにすること

です。


働き方を正社員のようにするとは?

まずは、働き方を正社員のようにするとはどういうことかを説明します。

まさかの自分の記事から引用しますが、

↑の記事によりますとww 正社員とは無限定社員のことで、

地域を限定して、職種を限定して定年まで雇用する形態を限定正社員と呼び、だんだんと増えてきている働き方になって来ていますが、これのまさに限定がないものです。
もう少し踏み込むと、職種、賃金、働く時間、勤務場所などは会社が決める代わりに、比較的高い賃金水準で、賞与や退職金があるか、なくてもそれに見合う待遇で定年まで雇用契約が保障される仕組み

とのことです。

僕の言う、派遣社員が正社員のように働くというのはまさに、この職種、賃金、働く時間、勤務場所などについて派遣先の希望に合わせて柔軟に対応するということを指しています。(契約の途中で勤務先や給与が変わるのはダメですよw)

多少業務が難しくなっても、量が増えても、文句を言わず、勤務するわけです。

文字にするとえぐい感じがするのでw例を出します。

ある会社で指揮命令者(派遣の契約上業務の指示をする人)の課長が人事の仕事で契約をしている派遣スタッフAさんとBさんに来月から10キロ離れた事業所の経理の仕事をお願いできないかと派遣会社の営業に依頼してきたとします。(当然、契約とは違うので断る権利があります)

派遣スタッフAさんは、それを快諾しました。

派遣スタッフBさんは、10キロ遠くなることや人事の仕事に従事したい気持ちが強く、契約と違うこともあり断りました。

このケースにおいて、もしもこの派遣先企業で正社員を募集することになった場合に、同じスキルだとすれば(多少Aさんが劣っても)派遣スタッフに声をかけるとしたらAさんに声をかけることになります。

決してBさんが断ったことは責められるようなことではないですし、派遣会社の営業としてはむしろ、こういったときに断ることができたり職種にこだわって働くことができることが派遣のメリットでもありますので、迷わずメリットを享受してほしいところです。

ただ、正社員になりたいという目線で考えると少し筋が悪く、これは企業側の課長の立場になってもらえれば分かると思うのですが、Bさんは派遣という働き方として間違っていない対応である分、派遣という働き方を希望して満足しているように映ります。

一方でAさんは正社員に近い働き方(実質の異動を受け入れている)をしているため、正社員の声をかけるときのハードルが低くなります。

もしもAさんとBさんが声をかけるのではなく、その企業の募集に応募してきたとしても(法律に照らし合わせると正社員の募集をする場合は派遣社員へ情報開示の義務がある)同じ理由で、Aさんのほうが採用される可能性が高いです。

わざわざ、Bさんに「派遣って言う働き方でいいんですか?」とか聞いてくれる人がいればいいですが、そんなこと聞いてくる人いません。失礼だし。

ファミレスにいる人に「ランチがファミレスでいいんですか?」とか軽自動車に乗っている人に「実は白いナンバープレートがいいんじゃないですか?」とか聞かないですよね。

素直に今の派遣社員という立場のメリットを享受しているだけで、異動的な依頼を断っただけなのに、クライアント企業からは積極的に派遣という働き方を選んでいて、職種や勤務地にこだわって満足度が高く派遣で働いていると思われている・・・

これは、派遣で働いている方のうち特に不本意に派遣を選んでいる方で価値観として正社員>派遣社員だと疑いなく信じている傾向がある方に多いパターンです。

その派遣先で正社員になりたい場合は、派遣で働いている時点で基本的には派遣の働き方を希望していると思われてしまうことを念頭に置いて、柔軟すぎるくらい柔軟に業務や異動的な依頼に答えるのが良いと思います。

【注意!!】
これはあくまでその企業で正社員になりたい場合で、そうではない場合はむしろ、派遣という働き方のメリットを失いかねないので、受けたくない話は派遣会社の営業に相談の上、うまく調整してもらってください。



正社員になりたいことをオープンにするとは?

つづいて2つ目のポイントである正社員になりたいことをオープンにするとはどういうことか説明します。

これも①働き方を正社員のようにすることに通じるところがあります。

今、派遣されている派遣先の正社員になるとすれば、面談などの機会があったり、なくてもさりげないタイミングで本来は正社員で働きたいと思っていることを伝えることは非常に重要です。

もしもその会社で正社員を採用しないといけない状況になり、正社員のような働き方をしている派遣スタッフが、正社員になりたいと公言していたとしたら、非常に声が掛けやすいです。

一方、正社員になりたいという意思が見えない派遣スタッフがいれば、案外声が掛けにくいものです。

あくまで派遣会社の従業員であることで引抜のような行為ですし、もしも断られたら気まずいな、などと考えて、他の派遣スタッフへ声かけたり、公募していくことになっていきます。

これも価値観として正社員>派遣社員だと疑いなく信じている方が陥りやすい状況です。

正社員になりたいのが当たり前って思ってしまうと斜に構えてしまいがちですが、周りから見ると決して正社員になりたいことが当たり前とは限りませんので是非、正社員で働きたいことをオープンにしてみて下さい。

もしかしたら、その会社でなくても、知り合いの会社で正社員の募集をすることになったなんて場面で声をかけてもらえることもあるかもしれません。

【注意!!】
僕は基本的には、不本意に派遣で働いている方が努力をして偶然に賭けないといけないようなことは不健全だと思っています。
力不足でもっと自然に正社員を目指すためのスキルアップなどのアドバイスでなくてすみません!



最後に

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このスキルがあれば正社員になれるとか、分かりやすいルートがあればいいのですが、なかなかそうもいかないところです。

また、営業職などの比較的不人気な職種まで視野に入れて活動すれば、そもそも派遣先での正社員を目指す必要なく正社員で就業できるかもしれません。

一方で、正社員がいくら異動が伴う働き方とはいえ、会社の規模や方針によっては職種がある程度選べたり固定されているケースもあり、事務系での職種で正社員になりたいと考えれば、派遣先での正社員登用は決して可能性は低くない正社員での就業の方法かと思います。

派遣先企業で正社員になりたい希望があれば、是非とも

①働き方を正社員のようにすること

②正社員になりたいことをオープンにすること

を試してみて下さい。

時々ですが、派遣会社に登録に来た時点でも正社員で働きたい希望をうまく伝えられていない方もいます。(その方の中では正社員になりたいのが当たり前だったり、派遣という働き方が嫌だという感情があったりなどが原因だと思われる)

そのようなケースでも、まずは正社員になりたいことをオープンにするとから始めてみてはいかがでしょうか?

※くれぐれも正社員という働き方を手放しに礼賛するものではございません!

では、また明日!



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