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人材派遣利用マニュアル ~発注から契約締結まで~ ②発注時に気を付けること

人材派遣利用マニュアル ~発注から契約締結まで~編を解説しています。

人材派遣を利用する際に知っておくと良い派遣料金についてのお話です。

今日は、第二弾!「発注時に気を付けること」いってみましょー!

「ひたすら具体的」で「生々しく」人材派遣利用の教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣先企業が知っておくべきことについて超実践的に解説していきます。

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条件を整理する

まず、発注の前にするべきことは条件を整理することです。(当たり前)
・どのような仕事をしてくれる人が必要なのか
・予算
・就業時間・曜日はどの程度のボリュームか(何時間かかる仕事か)
・条件以外に注意する要素はあるか
・職場や仕事として魅力的な部分
と言ったことを整理しておきましょう。

特に、魅力的な部分はどこか?ということは大切です。
正直、お金を払う側としては、「何でこっちが魅力を作らないといけないんだ・・・?」という部分もあろうかと思います。
しかし、今は少子高齢化に伴う売り手市場。(働き手が少ない)
同じ派遣料金であれば、分かりやすい魅力がある派遣先から派遣していく(派遣スタッフが希望する)のが、派遣会社の現状です。
それこそ、他よりも多くのお金を払うのであれば、時給を高くして分かりやすい魅力を作り出すことが出来ます。(実際、期間限定の仕事を希望する派遣スタッフが減ったことで、期間の定まった案件の料金などが大きく上がってきています)
とはいえ、派遣料金を上げていくアプローチはキリがないので、その職場なりの魅力を作り出していくことは大切なポイントです。

魅力的なポイントとは、具体的には、
・休みやすい
・残業0
・候補者のスキル次第で、時短もOK
・在宅ワークでOK
などが考えられます。
人による部分もありますが、風通しが良いとか人間関係が良い、組織がフラットといったものも魅力になり得るかと思います。


ペルソナの設定が大事

条件を整理した後、大切になるのが「ペルソナの設定」です。これは、魅力を作り出すことにも大きな影響があります。

「ペルソナ(persona)」とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。

https://ferret-plus.com/8116より引用

ここで言う、ペルソナとは派遣スタッフとしてきてほしい方の人物像です。

人材派遣は、基本的に派遣会社が派遣スタッフを人選します。派遣先はその人選に個別具体的にかかわることはできません

そういった意味で、派遣先は、派遣会社と派遣スタッフのペルソナを共有できていることが非常に大切です。

そして、それ以上に、売り手市場(派遣で働く人が少ない)の中で、よりフィットする派遣スタッフを派遣してもらうためにも、派遣スタッフから魅力的に見えるようにするためにもペルソナの設定が重要です。

例えば、ご家庭(家事)との両立が希望の派遣スタッフをイメージするなら、残業が少ないことが魅力になります。一方、なるべく多くの給料が欲しい方にとっては、本人の希望に合わせて残業を沢山出来る環境のほうが魅力になるということになります。
ペルソナをイメージしないで、自分たちの希望だけで条件を考えていくと、家庭との両立をしたい方をイメージしたポジションなのに、残業だけはたくさんあるなどという、ちぐはぐな状況になってしまいます。

ペルソナがマーケットにあっているかを提案できる営業と仕事をする

さらに、「ペルソナがマーケットにあっているかを提案できる営業と仕事をする」ことも非常に大切な要素になります。
ペルソナの設定が効果的かどうかを決めるのは、そのペルソナの方が派遣で働く方のマーケットに存在するかどうかだからです。ペルソナの設定は、すなわち、マーケットに多い方にアプローチしていくことが目的です。

ですので、人材派遣営業の最低限の仕事として、
・その条件だと、マーケットに人材はいるのか
・どのようなペルソナを設定すると派遣サービスを効果的な活用できそうか

を提案できる必要があります。
しかし、残念ながらただ単に派遣先の希望を聞くだけで人選を開始する営業も少なくありません。
派遣先の希望だけを聞いて人選ができるならよいのですが、それでは「適任スタッフが見つからない」「適正のない(合わない)スタッフを派遣する」といったことになってしまいます。ただ単に派遣先の希望を聞くだけでは、仮に良いスタッフを確保できたとしても再現性はありません。そこに理論がなければ、上手く行ったことはどこまで行っても偶然だからです。

ペルソナを提案できる人材派遣営業と付き合いがあれば、事前に条件を整理するところから営業に相談することができます。そうすれば、少ない労力でより良い人材派遣サービスの活用につながるのです。

最後に

今日は、~発注から契約締結まで~というテーマの第ニ弾として「発注時に気を付けること」をお話しました。
自己啓発本風に言えば、ペルソナの設定が9割!だと思います。
最近、人材派遣会社が人選に苦戦してるなーと思った時はマーケットへのアプローチの仕方を見直す意味で、ペルソナを再設定することをオススメします。

次回は、~発注から契約締結まで~というテーマの第三弾「スキルシートとは何か」を解説します。
では、また!



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