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選ばなければ仕事はある・・・っていうけどさ

今日のnoteは新型コロナウイルスの影響での雇用不安の記事などに「選ばなければ仕事はある」というコメントをヤフコメとかで見かけて思うところがあったのでそれについて話します。


仕事って社会貢献

前も同じことを書いたことがありますが、僕は仕事は社会貢献だと思っています。

元をたどれば、「俺がイノシシ狩ってくるわー」「私は木の実拾ってくる!」「ワイは水汲んでくるわ」が仕事の原型ですよね。

分業をしてその集落で協力し合うわけです。

で、ここに貨幣という発明が加わることでもっと大きな集落(=社会)で分業ができるようになったわけですね。

つまり、仕事ってみんなが嫌だったり生きるためにしないといけないことを分け合っているものです。

なので、好きな仕事をするとか好きを仕事にすることはできなくても、腕力自慢は狩りに、泳ぎが得意な人は魚取りに・・とその人なりに得意な分野で仕事して集落に貢献していくことはとても大事だなと思っています。


仕事がないなら働く必要はない

そもそも僕は仕事がなくなっているなら、働かなくていいと思っています。なぜなら、その集落で困っていることはないわけだから。

なので、仕事がないなら、仕事を作り出すのではなく、働かなくていい人の決め方と働かない人が問題なく生活できる仕組みのほうが大切ではないかと僕は考えています。生活保護などの社会システムの課題です。

働く義務があるので仕事なくても生み出す、そして、働かない人はご飯を食べられないという考えをベースとしていることが課題のように思います。


選ばなければ仕事はあるって乱暴だよね

このあたりで出てくるのが「選ばなければ仕事はある」論です。

そう、仕事は0ではなく、あるのです。

確かに、ハローワークや求人サイトにはまだ募集していますし、僕の所属している会社でも求人は0にはなっていません。(微減していますが)

実際に仕事が0になってない以上は、先ほど僕の言った、働かなくていいんじゃない?という理屈は通用しないし、まごうことなく正論だろうなと思います。

このnoteを書く前は全力で否定しようかと思いましたが、仕組みを考えれば考えるほど、「選ばなければ仕事はある」し、今仕事がない人はよっぽどおかしな仕事じゃない限りはその仕事をするべきなのかもしれません・・・

でもさ、でもでも!やっぱり「選ばなければ仕事はある」って乱暴すぎない!?


今、募集されている求人は、みんなが困っていること

集落理論?でいうと、今募集されている仕事は今、社会という集落が困っていることです。誰かがやらないといけないけどやってくれる人がいないこと。

「余ってる仕事(=嫌なこと)があるんだから、えり好みしないでその仕事しろ!」なんてニュアンスはおかしいのではないでしょうか。(めっちゃ上から目線!)

「社会という集落でまだまだ困っていることがあります。しかもこの集落は新型のウイルスに襲われて緊急事態。今は誰にその困っていることをお願いするのがベストかを考える余裕がありません。でも、今仕事がない方には是非、この困っていることを助けてほしいです。より適性のある仕事をお願いできるようにこのウイルスの問題が解消したら、一緒に調整しましょう。負担をかけますが、今はみんなで乗り越えませんか?」

くらいが、今仕事をしている人の態度であってほしいと僕は強く願います。


その希望条件は本当の希望ですか?

とはいえ、人材サービスで仕事をしていると逆のことを感じる場面もなくはないです。

「せっかくだから給与は今よりアップ、残業なし、土日祝日休み、難しくない仕事、月の7割は在宅ワークで。」とか言われると、「この有事に仕事を選ぶな!」と言いたくなる気持ちも分からなくもないです。

でもね、それでも僕は「仕事を選ぶな!」っていう人が表現と立場をはき違えていることが問題だと思います。

そんないい方されて、「本当は土日休みたいけど、残業も0がいいけど、今だけはみんなのために頑張ろう!きっと落ち着いたら僕の希望も聞いてくれるさっ!」とか思えます?

思えませんよね。僕なら、「いくら集落がピンチでもこの圧力に屈したらきっとずっと嫌な仕事させられるぞ。だってこいつ等、嫌な奴だもん。」って思います。

うまく言えないけど、こんな感じで助け合えないから、僕は今日も「本当に嫌だなっていう気持ちがあるなら無理にその仕事を受けなくてもいいのでは?」と求職者の方に言っています。

今のところ、個人の利益を最大限考えるのが一番後悔が少ないように思ってしまいます。


最後に

今日のnoteはとっても恥ずかしいなって思っています。

なぜなら、結局僕も、「仕事を選ぶな」と言っている人と同じ理屈で社会を構成してしまっているから。

「まぁ、先々の僕や君に手を差し伸べてくれることが約束された社会ではないんだから自分のことだけ考えようよ」って言ってるわけですもんね。

嫌だなぁ。もう少し、優しい集落にできないかな。

僕はどうすれば、仕事が少ない時にも、より納得して才能を活かせる仕事にみんなが就けるような社会にできるんだろう・・・・

全然分からないから、少なくとも相手のことを想像する優しさとコロナ禍だからこんなものだと諦めない強さは持っていられるようにしながら、これからの社会の一員としてどう振舞っていきたいか考えようと思います。

では、また明日!



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