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「1人」の環境で感じたもの。

あーだこーだ言いながらも、結局3年半住んでいたアパート。

家賃¥38,000+水道代¥3,000==月¥41,000

大学の関係で県外に出ていくことになった。地元から離れたことがなかった自分にとっては、住まいを借りることから無知な状態だった。

だからだと思う。親目線でいいと思うところをそそくさと決め、僕がその部屋を初めて見たのは家具を入れる数日前。実際の部屋や押し入れなどの寸法の計算のために駆り出された。

数日後に既存の家具と新しい家具、そして僕が部屋に配置され、一人暮らしがスタートした。

地元はそう遠くなかった。月一くらいで実家に帰って家族と過ごした。特にすることも無い、外の世界を自分の理解度以上に理解していなかった。


おそらく他の人よりも耳が発達しているのだろう。ちょっとした物音やイビキが気になって眠れない、集中できない、知らない住人が部屋の中で行為に及んでいる。そんなの丸わかりぐらいにひどい壁の薄さだった。


大学からは近い距離にあった。歩いて6、7分くらい。当時は免許は持っていても肝心の車を持っていなかったから、移動手段は全て自転車。駐輪場もあったし、そこに関しては問題なかった。

大家さんも微力だけど力になってくれた気がしたし、音のことで原因の住人に話をしに行ってくれたりもした。


それでも、その部屋を離れる最後の時まで、その部屋を好きになれなかった。


環境が変わると自分の心も身体も次第に慣れていくものだろうと勝手に思っていたけど、実際は最後までモヤモヤが離れることはなかった。稀に思い出すことがあるけれど、「もう出てこなくていいから」みたいに記憶から消したいとまで言える部分だ。



と、いった感じで静かな実家の静かな自分の部屋で当時のことを文章にして静かに書いてみた。

同時に、自分がいかに音に対して気を張っているのかが分かる時間だった。


やっぱり部屋は自分で決めるものだよね、絶対に。


#はじめて借りたあの部屋

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