好きを仕事にしなくても、好きに仕事をする。
今の僕は、”好きに”仕事をしている。
もう仕事を振られることがなくなったから、自分で仕事を選んでる。
正確に言えば、仕事を振られる前に、やった方がいい仕事を見つけて、それが自分がやりたい仕事だったら、やるし、苦手な仕事だったら、得意な人を呼んできて任せることにしている。
それだけのことだけど、本当に心地がいい。
好きに仕事をしている
誰かに決められた〆切もない。
誰かに怒られる心配もない。
誰かに課された目標もない。
その代わり、「会社とサービスがこうなったらいいなあ」と思うことはたくさんある。
そんな世界を作るため、目標を自分で決める。
売上も必要だから、稼ぐ方法も考える。
1人じゃできないから、誰とやるか考える。
働きたい人がいたら、一緒にやった方が上手くいくって口実を作って、一緒に働く。
働きたい人と働くために、知恵を使う。
一緒に働きたい人だけしか、採用しない。
先に人で、後で利益にする方法を考える。
取り立てて、歯を食いしばってまでも、頑張ることはしない。
抱え込む前に、ちゃんと言葉で発散する。
休みたくなったら、罪悪感もなく休む。
嫌いで苦手な仕事は、誰かに任せる。
それがとても居心地がいい。
そうなると、せっかく働くなら顧客に喜んでもらえた方がいいし、チームの人が楽しく働いてくれた方がいいし、給料は上がった方がいいし、定時に上がれた方がいい。
そうやって、ちょっと工夫するようになる。
気付けば周りも楽しそうにしてる。
確かに自分も自由で楽しいと、周りにも楽しんでほしくなるし、成果が出せなくてもまあ仕方ないかって気持ちになるので、そう考えると仕事だってシンプルに考えれば楽しいものなのかもしれない。
好きに仕事をするまで
じゃあ、最初からそうだったのかというと、ここに来るまで3年かかった。
自分の力不足で、自分を傷つけ、自分の力不足で、チームメンバーもたくさん傷つけた。
だから、とにかく知恵を学んだ。
経営学を学んだ。マーケティングを学んだ。ブランディングを学んだ。Excelを自由自在に扱えるようになった。組織論を学んだ。心理学を学んだ。思考法を学んだ。社会の仕組みを学んだ。生き方を学んだ。
人の心と、お金のことと、数値のことと、経営のことと、社会のことが分かると、大抵の仕事は上手く運べるようになった。
そうしたら、好きに働けるようになった。
無理な広告や売り込みをしなくても、自社のサービスを好きになってもらえる方法が分かった。
苦手でやりたくない仕事が回ってきても、知恵を振り絞って自分の得意な方法で成果を出す方法が分かった。
自分が働かなくても、好きな人が自分の才能に気が付いて成果を出してもらう方法が分かった。
好きじゃないサービスを売りこんだり、数値のために誰かに厳しく接したり、体にムチを打って残業をしなくても、成果は残せるし、給料も挙げられることも学んだ。
むしろ、そっちの方が、上手くいった。
人間はストレスがあると、自分の身や感情を守るために、非合理な意思決定を行う生き物であるから、ストレスがないだけで、シンプルに美しい物だけを追求できるようになった。
好きになれなかった、組織の見方が変わった。
今までは、我慢を積み重ねて1人相撲をしてたから、成果を残しても嬉しくなかったし、周りに不平不満を垂れてたし、結果として周りにいい影響は与えてなかったと思う。
ただ、自分が好きに働くだけで、何かいい会社な気がしてくるし、自分が好き勝手働ける環境は1人じゃ作れないから、必然と感謝の感情も湧き上がってくる。
好きをしごとにしなくてもいい
好きなことなんて分からないし、変わっていくし、お金になるかもわからない。
ただ、好きに仕事は、し続けたい。
例え成果に繋がるとしても、
機械のような時間管理なんてしたくない。自分に嘘を付くコミュニケーションもしたくない。苦手な人と一緒に働きたくもない。誰かを蹴落とすようなことも、もうしたくない。
そのために、知恵を学ぶし、思考も止めない。
今の素晴らしい環境に感謝するとともに、この感覚を忘れたくないためにも、言葉にして、そう誓う。
~fin~
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