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子供の自尊感情を高めるには その1

先日、心理学について学ぶ機会がありました。
講師は郡山女子大学の折笠国康先生。
以前は中学校の数学教師だった方です。

これまでの心理学の歴史を振り返り、生徒の自尊心をどう高めていたら良いのか、というお話でした。

日本の若者の自己肯定感が低いことは、以前から言われてました。
自分が接してきた生徒も、こんなに頑張っていろいろとやっているのに、なぜアンケート結果では「自分には良いところがある」の項目が低いのかと、考えておりました。

そんな思いを抱えながら聞いたお話で、光明が見た気がします。
それは、

「教師の本来感を高めないと、生徒の本来感は高まらない」

ということです。

は?「本来感」ってなに?
ですよね。

ここで自尊感情について説明します。
自尊感情は、学校現場でよく使われるキーワードである、
・自己肯定感
・自己効力感
・自己有用感
・自己信頼感
を底辺で支えるもので、「どれだけ自分のことが好きで、自分に価値を感じられるか」というもの。自尊感情が高まれば、これらの◯◯感も高まるということでした。

自尊感情には、
・随伴性自尊感情
・本来感
の2つがあります。


「随伴性自尊感情」とは、他者と比較したときの優越感のようなもので、例えば、ある生徒が「俺がこの学校で一番成績がいいぜ!」と思っていても、それ以上の成績の子が転校してきてしまうと、その自尊感情は消えてしまう、、、というもの。

それに対して「本来感」とは、他者からの評価によらない自尊感情で、「自分らしくある」ということ。

ではその「本来感」って、どうやったら高めることができるのでしょうか。
そこで折笠先生がおっしゃったのが上記の、

「教師の本来感を高めないと、生徒の本来感は高まらない」

ということ。
つまり、教師の本来感が低いために、生徒の本来感が高まらないのだと。

子供の本来感を上げるためには、私たち大人自身が、他者と比較することなく、ありのままの自分を認め、受容することが大事なのですね。
私自身教師として、他の先生方や学級、他校の運動部と比較してしまって、自分はダメだと思うことがよくあります。
(実力テストの英語の結果を見て、いつも凹んでます、、、笑)

また、仕事以外の時間をどう使うかも大事だと思っています。
私は仕事以外の時間は、珈琲をうまく淹れること、美味しい料理を作ること、アウトドアでどう楽しむか、に力を入れています。

英語教師を一生続けていくわけでもないので、そのうち趣味が生業に変わっていくこともあるかと、遊び半分に知識をインプットしています。

こういう時は、一人の人間として少しずつ成長しているかな、とも思います。
そして子供に接するときには、遊び心を持って接することもできますね。
そうそう、同じ職種以外の知り合いを多く持つことも大事です。

子供の自尊感情を高めるためには、まず自分たちの自尊感情を高めていくことが大切です。

そうなったら、より居心地の良い世の中になっていくのかな。


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