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消防士からエンジニアに転職して3年が経ったので、やってきて良かった事をまとめてみる

2018 年 2 月に 6 年間勤めた地元の消防本部を退職し、ソフトウェアエンジニアに転職しました。それから 3 年間、色々ありつつなんとか現在も充実感を持って働くことが出来ています。

最近、ちらほら「業務未経験でエンジニアへ」という転職ツイートを見ますが、その後どうなったかの話はあまり見ない気がします。なので、転職後 3 年経った今の経験を共有できればと思いました。

エンジニアを目指している方、未経験でエンジニアに転職して頑張っている方の参考になれば嬉しいです。

諸注意
⚪ 本文中での エンジニア はソフトウェアエンジニアを指しています
⚪ 3 年が過ぎただけで、けしてつよいエンジニアにはなれてはいません。「これをやれば、つよつよエンジニアになれる!年収○百万!」とかそういうものではないです
⚪ あくまで自分個人の振り返りです


自己紹介

2018 年 2 月、28 歳の年に消防士からエンジニアに転職し、現在 31 歳。茨城県の田舎で、 妻と 5 歳の息子と義父の 4 人でのんびり暮らしてます。趣味は懸垂です。消防士からエンジニアに転職した経緯は、こちらのエントリーや Podcast でまとめています。

以下、3年間を振り返ってやってきて良かったことをまとめます。

技術発信を続けたこと

エンジニアへの転職を考える前、2016 年の頃から Qiita に技術記事を投稿してきました。おそらく当時は Qiita 唯一の消防士ユーザだったと思います。

正直、最初は目も当てられない記事を書いていました(マークダウンも知らず書いた最初の記事3000字近くの修正コメントをもらった記事)。でも、周りに誰もエンジニアがいない中、技術発信は唯一外部のエンジニアとつながれる機会でとても面白く、根気よく続けてきました。

今では Qiita に 143 記事 9,900 LGTM、Zenn に 36 記事 1,000LIKE とある程度誇れる?数値になった気がします。

けして毎回良い記事を書けている訳ではないですが、学んだことを発信する過程で技術への理解が深まりました。また転職面接時に発信を評価してもらえたり、勉強会でのコミュニケーションのネタになったりもしました。これは本当に継続してよかったと思っています。

勉強会に参加してきたこと

消防士時代から積極的に勉強会に参加してきました(connpassで見たら現在までで111回)。エンジニアに転職したきっかけの1つも消防士時代に参加した Fabric.vim という勉強会で、エンジニアコミュニティの面白さに触れたことです。勉強会自体の学びはもちろん、懇親会で他チームの経験を聞けるのも面白いです。

LT にも度々挑戦してきました。正直失敗したことも多々ありましたが、LT きっかけで転職のお誘いをもらったり、LT へのフィードバックからの学びがあったりしました。「LT したらマサカリが、、」と思うかもですが、やってみると想像よりずっと皆優しいです。

その他、自分で社内勉強会を開いたりも。とても良い同僚に恵まれて色々一緒に勉強してきました。現在も「Go でつくるインタプリタ 輪読回」を毎週リモートで開催しています。

(最近一番閲覧してもらえた LT スライド)

OSS活動にチャレンジしてみたこと

Qiita 記事にも書いたのですが、昨年から OSS 活動にちょこちょこ挑戦しています。OSS 活動というと何か凄い事をしてそうな雰囲気ありますが、けしてしてそんなことはなくドキュメントの翻訳や good first issue の対応など本当に軽いものです。

それでも、海外のエンジニアとのやり取りや OSS のコードを読むことは、実装力の向上にかなり貢献したと思います。業務で何か OSS 関連のバグに遭遇したときも積極的に OSS のコードを見に行き解決の糸口を探る事が出来るようになりました。

他、自分でもちょっとしたAlfredのワークフローを公開したり、職務経歴書のGitHub管理のテンプレートを公開したりもしました。公開した物に対して感想をもらうこともあり、開発の励みになっています。

技術書を読んできたこと

通常の本と違って 技術書は1 冊 3,000 円を超えるものがざらです。正直お財布には痛いのですが、ここは投資する所と決めてガンガン買って読んできました。

本で学んだ知識が業務でかなり生きている気がします。ネットの情報とはまた違って、息の長い技術を体系立てて学べるのは技術書ならではです。影響を受けた本は多々あるのですが、特に転職初期に繰り返し読んでいた本はこちらです。

毎日コードを書いてきたこと

少し前に炎上したツイートと被るので不安なのですが、私の3年間を振り返るとほとんど毎日何かしらコードを書いていた気がします(毎日書いてこの程度か?というツッコミが来ないか心配..)。

けして毎日コードを書かないとダメとかそういう事ではないです。純粋にコード書くのが楽しいので書いているという感じです。今は Write Code Every Day に影響されてせっせとGitHubの草を生やしています。

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コミュニティを作ったこと、参加すること

2年前フルリモート勤務で地元の茨城県に戻ったことをきっかけに、水戸エンジニア勉強会という地域勉強会コミュニティを@なっぱさん @arae999さんとスタートしました。もくもく会 & LT 会形式の勉強会を毎月開催し、今では累計18回です。コミュニティを作ったことで、普通に働いていたらまず出合うことのない分野の方とも知り合いになれて、毎回とても面白いです。

他、 IOS エンジニアの@shu223さんが主催しているコミュニティにも参加しています。こちらでも日々刺激をもらっています。こういうコミュニティ文化もエンジニアならではですね。

勉強・運動の習慣づけが出来たこと

違った観点になるのですが、技術記事やOSS活動のベースとなっていたのは勉強・運動の習慣です。消防士時代に 24 時間勤務の不規則な生活を続けてきた反動から、エンジニア転職後は意識して規則正しい生活を心がけました。最近 1 年の平日のスケジュールはこんな感じです。

⚪  5:00 起床
⚪  5:00〜7:00 読書・勉強
⚪  7:00〜8:00 朝ごはん・子供の保育園準備
⚪  8:00〜12:00 業務
⚪  12:00〜13:00 筋トレ(懸垂・ 腕立て・ランニング )、COMP、 仮眠
⚪  13:00〜17:00 業務
⚪  17:00〜22:00 保育園迎え、夕飯作り、お風呂その他もろもろ
⚪  22:00 就寝

子供もいるので中々長時間の勉強時間は確保出来ず、毎日少しづつやっています。CS のバックグラウンドがあるとか、特に物覚えが良いとかでもないのにやってこれたのは、この毎日の習慣のおかげだと思っています。

その他、日々の運動(筋トレ・ランニング)も私にとってはかなり大事で、やる気・体力の維持に貢献しています。転職 1 年目、何も出来ない無力感に日々打ちのめされていた時も、運動で気持ちを切り替えることでなんとかメンタルを保っていた感があります。

おわりに

書き出してみたら、特に真新しいこともなく一般的な内容になってしまいました。。どこか一つでも参考になる部分があれば嬉しいです。

何かと話題の絶えないエンジニア転職ですが、私はエンジニアに転職したことで、仕事を楽しめるようになり、家族との時間も取れるようになりました。本当に転職して良かったと思っています。

4年目も引き続き、技術を楽しみながら頑張っていきたいです。

Twitter: @KawamataRyo
GitHub: kawamataryo

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(久しぶりに出したヘルメットを被る息子)

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