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子どもにお金の使い方を教えるつもりで親も学ぶことになった話

来年うちの子どもも小学生になるので、そろそろお金のことについて考えてもらう機会をきちんと持っていこうと夫婦で話していて。
先日の家族旅行で、子どもが自由に使えるお小遣いを渡すことにしました。

そもそもの目的としては「子どもにお金のことを考えてもらう機会」にしようと思ったのですが、「大人もいろいろ考える機会」になりましたという話です。


旅行中限定のお小遣いを渡す

我が家は元から旅行含めてお出かけするのが好きで、長女も1歳半のころから海外に連れて出かけたりしております。
下の子も1歳を過ぎて、2020年の夏ごろにはアメリカ旅行も計画しているので、一度飛行機に慣れてもらうというミッションも込みで、家族で沖縄旅行に出かけてきました。

3泊4日で、次女にとっては初めての飛行機でしたが、特に問題もなく。
非常に楽しい充実した時間になりました。

今回の旅行では、子どもにお金の使い方を学んでもらおうということで、妻とも相談し、長女には自由に使えるお小遣いを渡すことにしました。


ルールとしては以下のようなもの

・3泊4日で2000円渡す(1日500円計算)
・お菓子やジュースやお土産など好きに使っていい
・期間中追加は渡さない
・親と一緒にカフェで注文するとか、そういうのはもちろん親が払う

みたいな感じでした。


空港に着いた段階で説明して、2000円を渡しました。
子ども用の財布を忘れていたので、ジッパー付きのビニール袋に入れてリュックにしまってもらいました。

長女は喜んでいましたね。
今までと違う、自由に使えるお金を持った感覚というのが不思議そうでもありました。

これは親の悪いところでもありますが、何かと口出しをしたくなるというか、お菓子もジュースも、こちらの価値判断で良いとかダメとか言っていますし、ゲームとか、例えばガチャガチャなんてもっての他である、みたいな感覚なので、どうしても制限をかけてしまいがちです。

そういった親リミッターが基本はないので。子どもにしたら初めての経験ですよね。


で、実際どんな感じになったか。

まずは初日の空港からホテルに移動中、高速のサービスエリアの売店でジュースとアイスを買いました。
今までだったら無条件に親に出してもらっているところ、自分のお金が減る経験をするので、一応値段を見て考えているようでした。
でも、細かい計算ができるようでできないですし、お金の単位や額の大小の感覚がつかめていないのかなと思いました。

1000円払って、おつりをもらって、なんか誇らしげでしたね。

今までもお手伝いとか言って、僕の財布のお金を娘経由でレジの人に渡すとか、自販機に入れるとか、そういうのはありましたけど、同じ支払う行為1つでも、娘にとっては違った体験になったみたいです。


その後、晩御飯食べたレストランの横のお土産物屋さんで小さなキャラクターのぬいぐるみを600円くらいで購入。
そしてガチャガチャで200円。。。

初日が終わる段階で残り金額が1000円を切っていました。
想定通りというか、なんというか。

親としては、

「あと3日あるからねー」

と連呼してばかりでした。


翌日は水族館に行ったのですが、そこでもジュースのんで、あとお土産物屋さんで。

「何か買う!」

と宣言して、特にその瞬間は欲しいものがあったわけではないみたいなのですが、30分くらい、延々と選んでいました。
結局、ノック式の消しゴムを買っていました。

あと記念のメダル作るやつに200円を躊躇なく投入。


ここで残金300円弱。

明日はジュースとかおやつ食べられへんでー、と少し呆れて言ってました。


3日目の午後には買い物にって、向こうのイオンにも寄ったのですが。
そこでお菓子を買いたいという話で。

でも駐車場から店内に入った瞬間のガチャガチャをすると言って、残りのお金の200円を使っておられました。

手元に残ったのが52円かな。

おーい。とツッコミをいれてましたが、仕方がない。
52円で買えるお菓子を、スーパーの駄菓子コーナーで探していました。



娘が選んでくるお菓子はだいたい100円とか200円するもので

「これは?」

「足りないなー」

「これは?」

「ガチャガチャしてなかったら買えてたかなー」

「これは?」

「ジュース我慢したら買えてたかもねー」

みたいなやりとりを延々としていました。


でもぐずったりせず、持っているお金で一番欲しいものは何かと一生懸命考えておられました。

結局30円くらいのキャンディーのようなものを買っていました。


最終日に手元に残った20円で何かできないかと一生懸命考えておられましたが、今の時代なかなか難しいですよね。

なので、ホテルでもらった水と飴ちゃんと、ちんすこうで過ごしておられました。素直でしたね。

そして何より、本人は満足そうでした。


子の経験と親の学び

今回のことで、多少なりともお金の価値みたいなのを体験してもらう機会になったのかなと思いました。

感想を聞いてみたら、楽しかったということで。

普段はどうしても親にあれこれ言われて買う物制限されているわけですし。

欲しいものを自分で選んで決めて買う、というのは、僕ら親の想像以上に良い経験になったみたいですね。

そして、ガチャガチャにしろ、メダル作るのにしろ、ゲームにしろ、どうしても無駄なものと言って制限しすぎるのも反省で。

そういう「経験」「体験」こそ、よい思い出になっているのかなと思ったりもしました。


旅行から帰ってきて、ガチャガチャで出てきたおもちゃにも、水族館で買ったメダルにも、まったく興味を示さなくなりましたが(笑)

途中で買ったキャラクターの人形だけは、大切に枕元において寝てくれています。


大人の側の(というか僕ら親の)成長も必要なんでしょうね。

もちろん、本当に危険なこととかは制限したり、守ってあげる必要があるのでしょうが。

それ以外は大きな心で許容する、子どもが経験したり、時には失敗する経験だって必要なわけです。そういったものを受け入れる度量のようなものを、もっと持っていこうと思いました。

大人にとっても、学びの多い機会になりました。


今後も機会を見つけて、実施していこうと思います。


今日はこれくらいで、ありがとうございます。




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