山田亮のキーワード

※この記事はオンラインの「さっきょく塾」のために書かれたものです。

【山田亮のキーワード】
・モノトーン
・ピアノ
・即興演奏

普段はピアニストとして、ジャンルレスな即興演奏、またはジャズの演奏をしています。不定期に音楽作品を制作していたりもします。

・モノトーン
直近の作品では、2018年11月にMIDI音源のバスドラムの音とほんの少しのピアノ演奏を素材とした音楽作品を制作しました。この作品では、ほとんどの時間でバスドラムの音のみが鳴っていました。音色の変化を使わず、ダイナミクスとリズムの要素でどれだけ出来るかやってみました。
他の作品を作る時でも、要素やコンセプトをなるべく限定してその濃淡や遠近感でいかに表現するかを考えることが好きです。椅子をパフォーマー達がステージのあちこちに移動させるだけの作品や、ステージをパフォーマーが走りまわるだけの作品も作ったりしました。
そのような要素を限定したアプローチはどこか水墨画のような感じがすると思っています。なので、キーワードの最初にモノトーンをもってきました。

・ピアノ
ピアノという楽器は自分がメインで演奏する楽器です。
楽器の素材や音の出る仕組みを考えてみると、現代的というより近代的な楽器だと思っています。ピアノにある種の不自由さはいつも感じています。でもその制限がある事で別の要素を掘り下げる事につながっているのかもしれません。
自分にとって、鍵盤の前が一番安心できるホームのような場所です。

・即興演奏
即興演奏をしていることが多いです。
思考や推敲やリサーチなどを重ねていく通常の作曲のプロセスにはとても価値があるし、その行為でしかたどり着けない場所というのが必ずあると思っています。
しかしそうでないやり方の中にある価値というのもうまく提示していけないか、いつも考えています。


「自分の考えを言葉で表すことが表現者としてのスキルになる」というのは本当にそうだと思いますし、また表現自体も言葉によって鍛えられていくのだと思います。この塾に参加することで、自分の知らなかったアイデアやコンセプトやサウンドに触れられるだろうと思ってワクワクしています。

よろしくお願いします。

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