プラモデル作りを気楽に楽しむために知っておいた方がいい事
はじめに
○ 制作記事を見過ぎない
今は様々な所で制作記事を目にしますが、そういうものを見過ぎると、結局自分の技術や環境に満足できなくなり、作れなくなる事があります。技術的な記事なら良いですが、”キットそのもの”の記事はなるべく見ない方が、楽しく作れる場合はあると思います。
○ 意外とお金がかかる
プラモデルにはキット以外にも、工具、塗料、エアブラシ環境への投資など、本格的に作ろうとすると、遊びにしてはなかなかのお金がかかります。最初の項目とも関連しますが、手軽に作るならある程度の妥協も必要でしょう。
部品の扱いについて
○ パーツが揃っているか確認する
パーツが不足していても、部品を切り離したり組み立て始めてからでは交換してくれないというのが一般的ですので、作業に入る前に部品が揃っているかを確かめる事が大切です。ただ、次に書くように、あまり袋から出さずに確認した方が良い場合もあります。
○ むやみに袋から出さない
透明部品やタイヤなどは袋から出すとホコリがつきやすいですし、メッキしてある部品には傷がつきやすいですので、実際に作業する段階が来るまでは、それらのパーツはできるだけ袋に入れておいた方が良いかと思います。
部品の切り離し方について
○ 少し離して切る
特にクリアーパーツは他のプラスチックに比べて硬くてヒビが入りやすいですし、ギリギリでうまく切れたとしても白くなってしまう事がありますので、特に注意が必要です。
○ 弱いところを先に切り離す
慣れてくると分かってきますが、部品の細い部分でランナーにつながっている部分を残して他の場所から切り離すと、そこに力がかかって部品が破損しやすくなります。ですので、できるだけ弱そうな部分を先に切り離しておきます。
例えばこのワイパーの部品の場合、どちらかというと右側を先に切り離した方が安全でしょう。
部品の整形について
○ カッターナイフを立ててカミソリのように使う
塗料について
○ 塗料を薄める液は塗料の種類によって違う
○ 塗料が乾いた時の硬さは、塗料の種類によって違う
○ 本格的な塗料は臭いもきつい
○ タミヤカラーのアクリル塗料をタミヤカラーのラッカー溶剤で薄めることができる
マスキングについて
○ マスキングの方法
例えば、直線と曲線が混ざった分割の場合、全体を覆って上から切るのも良いですが、直線部は長いマスキングで、曲線部は細切れのマスキング、と分けてマスキングする方法もあります。細切れのマスキングには、既製品もあります。
塗装について
○ 筆以外で塗っても良い
車のパネルのスイッチのようにものすごく細かい所は、面相筆で塗る以外にも、ヨウジの先に塗料をつけて塗ったりする技もあります。
エアブラシでの塗装について
○ エアー缶について
エアブラシ本体とエアー缶の組み合わせで使うタイプの道具がありますが、エアー缶は連続して使うと缶が冷えてきて圧が下がる、すぐなくなって割高(塗料を吹き付ける時以外にも、使い終わったあとに薄め液でエアブラシ内部を掃除する際にもエアーは使いますので、一回の作業で想像以上にエアーを消費します)の2つの問題がありますので、長く楽しむなら、普通に電源で動く模型用のコンプレッサーとエアブラシのセットを買った方が良い場合もあります。
○ 筆塗りとエアブラシでのツヤの出方の違い
半ツヤやつや消しの塗料をエアブラシで塗装した場合、吹き方や塗料の濃さなどでツヤのレベルが様々に変化します。また、筆で塗った場合のツヤとも変わってしまう場合があります。ですので、半ツヤやつや消しのレベルを同じ感じに揃えたい場所がある場合は、できるだけ同じ方法で塗ってしまった方が良いと思います。
例えば、車の室内とサイドブレーキのパーツを同じ半ツヤの黒で塗るとすると、室内をエアブラシで塗り、サイドブレーキは筆で塗ると、ツヤが合わない事があります。
(セミグロスブラックをエアブラシで室内に塗り、同じ塗料をサイドブレーキに筆塗りした様子。筆塗りの方が若干ツヤが多くなってしまっています)
おすすめのアイテム紹介
○ タミヤ・調色スティック
塗料をかきまぜる、金属製の棒。錆びずに長く使えます。
○ タミヤ・モデリングワックス
もともとは仕上げに塗るものですが、ゴムタイヤの汚れ取りにも効果的(と説明書きに書いてあります)
カーモデルを作る時に揃えておくと良いでしょう。
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