見出し画像

海外ドラマ20選 私的オールタイムベスト

不要不急のSTAY HOMEーー。というわけで、過去に鑑賞した海外ドラマのなかから特にオススメだった作品をランキング形式で紹介(10位を超えてくると、甲乙つけ難すぎて、ほぼ順位に意味はありませんが)

20. The O.C.

高校生だった頃、「こうしちゃいられねえ!」とアメリカへ留学するきっかけを与えてくれた作品。アメリカの青春群像劇はいい意味で、エグさが数段階、日本の上を行ってるんだ。

19. MR. ROBOT / ミスター・ロボット

二重人格の天才ハッカーが、資本主義の権化である金融コングロマリットの転覆に挑む、トレインスポッティングライクなドラマ。国際社会の舞台裏で糸を引く仮想敵として、中国の国家安全局と繋がった闇組織が描かれるの一般になってるのは隔世の感ある。

18. このサイテーな世界の終わり

サイコパスを自称する二人の男女の逃避行。この物語には、ある意味サイコパスしか登場しない。サイコがサイコを殺め、サイコから逃げる。人生の愉しみを悟ったときにはすでに遅く、銃弾が少年を射るのであった...。

17. ウォーキング・デッド

16. プリズン・ブレイク

15. ナルコス

力ありしところに、血みどろの爭いあり。信頼と権謀術数の狭間で揺れ動くドンたち。

14. セックス・エデュケーション

世界の童貞心をくすぐられる作品で、高校生たちの人間模様とかやりとりも浅いようで深くて最高。ネトフリはイギリス作品まじレベル高い。

13. マスター・オブ・ゼロ

困窮でも退廃でもなく、気高く生きるのは難しい。例えば、一定以上の富を得たら、不自由ない生活ができる。でも余剰資本の"運用"は意外と難しい。それに伴い、交友関係が変われば、時間の使い方も変わる。幸せの定義と実行は一筋縄ではいかない。『マスター・オブ・ゼロ』観てて、そんなことを思った。

12. スタートアップ

『シリコンバレー』的な直球じゃない。スタンフォードの才媛エンジニア、元若手バンカー、ハイチ人ギャングがチームアップし、仮想通貨、新たなダークウェブの構築・拡大に挑む。という大筋の話に腐敗したFBIとかロシアギャングが絡んでくる。

起業家の物語なのに、CIAとかギャングとかテロリストたちと対峙しなきゃいけないハードコア。綱渡りの資金調達に死体処理。

11. ダメージ

『シリコンバレー』A面で『スタートアップ』がB面なら、『SUITS』がA面で『ダメージ』がB面。リーガルサスペンス。

10. LOST

9. ペーパー・ハウス

ネトフリオリジナルでは確実にTOP5に入る面白さ。スペイン国立造幣局に"完璧なプラン"を持ってして乗り込むプロ窃盗集団。細部の細部まで練られた計画に警察も為す術なし。その頭脳に惚れたのか?女性指揮官も、"教授"の手の内に堕ちていく。

8. シリコンバレー

VCからの資金調達は「悪魔との契約」と言われることもあるが、とりわけ事業化を狙うフェーズ「死の谷」では両者の緊張関係が最高潮に達する。DAUを買収してシリーズB調達を試みる場面で、セラノスのことが語られるのが面白かった。

7. 24 -TWENTY FOUR-

6. ブラック・ミラー

一言でいえば、『世にも奇妙な物語』のブリティッシュ版を現代版テクノロジードリブンで焼き直した作品ともいえる。一方で、テックを主題に置く=人間の本質を炙り出すことでもあるので、ep.3では元カノを思い出したり、エモさも惹起されます。

「宇宙船カリスター号」は『ブラックミラー』シリーズのなかでも相当ツボだった。DNAから人体や意識を再現できるようになった未来社会。現実世界で恨んでいた人々を主人公のエンジニアが、仮想現実の宇宙船に召喚して虐げる。そこからデータクローン達の逆襲が始まる。

4-2「アークエンジェル」。これまた傑作。Netflixほんとすごい。インプラントでペアレンタル・コントロールが社会実装された世界。親が子供の生活の視界を24時間コントローラー。短期的な合理性は人生が内包する、ランダム変数がもたらす絶望に対応しきれない。

4-3「クロコダイル」。世界は見てはならぬもので溢れている。記憶を遡及的に辿れるようになった世界で、社会や法律は、どこまで罪を追うべきか。守るものが増えた人間は、タガが外れたとしても、自らの保身に走る。毎回安定のホラーに脱帽っす。

4-3「HANG THE DJ」。マッチングアプリの超次元。恋愛の相手から運び方、そして別れ方までがAI(?)によって指示される。最終的に運命の相手と結ばれる確率は99.8%。その仕組みとは、運命の在りかとは。シーズン4は粒揃いなエピソードが多い。

4-5「メタルヘッド」。ボストンダイナミクスよろしく、人間の殺戮に特化したロボット犬がどこまでも追いかけてくる。絶望につぐ絶望。ある意味で汎用人工知能である人間は、知恵と工夫で犬を倒せるのか。気持ちいいくらいのディストピアが今回も爽快。でも怖い。

5. SUITS/スーツ

もう何年も楽しみに鑑賞し続けてる作品の一つ。このドラマから学んだことはたくさん。権謀術数をくぐり抜けながら、ベストディールを取り付ける交渉術。上司と部下の理想的関係。ベストアンドブライテストであろうとする姿勢。

これほどまでに学びに溢れたドラマはなかなかない。人間は皆等しく“ままならない”。なのに、他者の弱さや未熟さを受容することはまた難しい。皆が正解が分からぬ人生を、自分の才能の置き場所を探しながら生きていく。後はもう、踊るしかない。

4. ハウス・オブ・カード

『ハウス・オブ・カード』から学べることを列挙してみる。人心掌握、交渉術、国際政治の論理、米国議会の政治力学、エリートのメンタリティ、そして何より夫婦の揺るぎない信頼関係。

 3. ゲーム・オブ・スローンズ

いま世界中に転がるあらゆる映像コンテンツの頂点、物語と表現技術の到達点。

「王位・血縁・復讐・謀略・同盟・戦略・離散・竜王・簒奪・毒殺・領土・諸侯・嫡子」

“鉄の玉座”を巡る、血の歴史の物語。

「愛は義務を殺す」そして「義務は愛の死でもある」

龍の咆哮。

運命は目の前にある。手に取るか、逃すか。

2. ウエストワールド

近年みた映像作品では群を抜いた傑作。僕の価値観とか世界の見え方まで変わった。現実世界の人間がみんなホスト(人口アンドロイド)に見えて仕方がない。複層的な時間軸とメタファー、脚本と演出が一級品すぎて辛い。

認知・意志・行動、それらを内包する選択の集積が人間を形成する。けれども、そのどれが自分の自由意志に依るものか断言できない。自分が生きてる現実世界がウェストワールドに思えてくるから本当に不思議な作品だ。

1. ブレイキング・バッド

最高傑作。2年に1度は初めから終わりまでビンジしてしまう。とりあえず観てもらいたいので、コメントは少なめで。


ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。