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人生を転がすチケットを手に入れるために 【#8】

“LIFE IS CONTENTS"と心の底から思うために 5/23(mon.)

ポーカーは納められず

保有しているすべてのケニアシリングをUSドルに換金するため銀行へ。がしかし、銀行のアカウントを持っていないことには替えられないと追い返されてしまう。仕方がないので、近くの換金所へ。ここでも「そんな大金はすぐには替えられない。明日までに用意するので出直してほしい」とのこと。一筋縄ではいかない、学び。

せっかくなので、近くのカジノへポーカー打ち納めに。けれど、時間帯が早かったこともあり、誰もいなかったので諦めて帰宅する。

日本へ帰国する日が迫り、日程調整に追われる。パズルの様相を呈してきた。リクルート時代の同期に声をかけると、みんな驚くほどレスポンスが早く、かつリアクションがよくて嬉しくなった。短い期間でも、同じコミュニティ・場所で過ごした事実は、そこから緩やかに続く紐帯の源になるから不思議だ。

日テレ・土屋さんとのこと

『電波少年』など数々の伝説的な番組のプロデューサーで知られる土屋さんが「長谷川リョーの一時帰国を祝う会」なるグループを作成してくださり、神保町にあるいつもの中華料理屋で再会できることに、うれしい。

土屋さんとの付き合いは意外と長く、そしてけっこう深い。ぼくは大学時代からわりと長く日本テレビでバイトをしていた。最初は番組動画のエンコードから。局に入り浸っているうちに、さまざまな出会いに恵まれて、海外ビジネス推進室だったり、番組の通訳やAD的な雑用まで、いろんな仕事も経験させてもらった。そんなバイトの初日に出会ったのが土屋さんだった。

ぼくは『電波少年』が大好きだったから、同じフロアにいた土屋さんの存在をすぐに視認した。トレードマークの金髪姿が強烈に目立っていた。ふつうの人なら怯んでしまうかもしれないが、ぼくはなんの躊躇もなく土屋さんに声をかけた。それから何度も食事に連れていってもらい、その当時土屋さんが経営していた日テレの子会社「LIFE VIDEO」の雑用もたくさんこなした。進路に迷うたびに、人生相談にも乗ってもらった。ケニアに来てからも、何度か心配の連絡ももらっていた。だからまた、こうして無事に再会できることが何よりも嬉しい。

他者の人生を時系列に、立体的に知ること

かなりの数の「街録ch」を観ているけど、この「鈴木おさむ」さん回は私的トップに入る。前半は20代前半で放送作家として月収200万円を稼ぎながらも、親の借金の返済に追われる話。後半は交際0日で森三中の大島さんと結婚し、結婚してから愛を見つけ育んでいく話。目から鱗だった。人の人生の歩みを時系列に、立体的に知ることで、まさに世界を相対化できる。自分の人生の袋小路に喘ぐよりも、LIFE IS CONTENTSと笑い飛ばしてしまう方がいい。

Netflixで映画『パーフェクト・ペアリング』を観る。ペアリングは恋愛とワインが掛かっているのだろう。まあ感想を一言でいってしまえば、典型的な「明日になったら忘れている」系の映画ではある。まさに、コンビニで安く売っているような口当たりのさっぱりとした淡白なワインが飲みたいときにはいいのではないか。脳が韓流ドラマに占拠されているせいで、欧米の作品がスルスルと頭に入ってこない。

一度死んだゴーストとして生きる 5/24(tue.)

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