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言葉を編んでいく感覚

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以前まで『言葉を手にしていく感覚』というブログを書いていました。 http://ryohsblogtakk.blogspot.jp/ それを引き継ぐ形で、今後はこちらに私的な文… もっと読む
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#編集

適切なタイミングで、適切に一度死ぬこと。そして転生する

適切なタイミングで、適切に一度死ぬこと。そして転生する

生産としてのビジネス、作品としての本、趣味としてのポーカーツイッターで呟いたら、幻冬舎の箕輪さん、NewsPicksパブリッシングの井上さん、GOの三浦さんらが反応してくれた。

と、箕輪さんが投げかけてくれた言葉は、僕がケニアで暮らしの実験を始めてから、もやもやとしていた所在を見事に言語化してくれたように思う。

僕がケニアで晴耕雨読の生活を送っている間に、日本の出版、ひいてはメディア環境全般が

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フリーランスにまつわるアレコレの問題群

フリーランスにまつわるアレコレの問題群

無限に仕事は抱えられない、無限に酒は飲めないようにフリーランスを一度でも経験したことある人なら、この感覚すごくよく分かるのではないでしょうか。

たとえるのであれば、大学生活が始まり、まだ無限にお酒を飲めると思っていた頃。

デフレ居酒屋の飲み放題で、何本もの徳利(とっくり)をカプカプと一気飲みして。気づけば女性に両肩を支えられ、街路樹にゲロりんぱ。(人生最悪の教訓になっています・・・)

(当た

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【長谷川リョー】2019年ベスト記事まとめ  10選 第2弾ーーTEAM, OYO, ROMANCE

【長谷川リョー】2019年ベスト記事まとめ  10選 第2弾ーーTEAM, OYO, ROMANCE

編集者目線が受けているのか、良記事キュレーションが好評です。

前回よりちょうど一ヶ月ほどが経過し、いい感じで10記事、勧めたい記事が溜まりましたので放出いたします。

1. 「組織は一度、完全に崩壊しました」──グッドパッチの再起は、組織がWHYを突き詰める重要性を教えてくれる(『FastGrow』)
初っ端から自分が携わっているメディアのコンテンツ紹介で恐縮なのですが、こちらのGoodpatc

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【長谷川リョー】2019年ベスト記事まとめ 10選 第1弾ーー組織と愛と

【長谷川リョー】2019年ベスト記事まとめ 10選 第1弾ーー組織と愛と

昨年末にまとめた上記のnoteが好評だったので、今年は何回かに分けながら、心震えたWeb記事をキュレーションしながら紹介したいと思います。

僕自身も従事しているWebメディア業界において、光り輝く玉稿に出くわすことがある。たまたま出会えたその種のコンテンツを、フローで受け流すのは甚だもったいなく。こうして、まとめ直すことで、いくばくかのストック性をもたせたい。どれだけ微力でも。

それでは早速、

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ぼくはだれに「文章の書き方」を教わったんだろう

ぼくはだれに「文章の書き方」を教わったんだろう

おかげさまで、編集協力で参加させていただいた『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文、落合陽一共著)、『日本進化論』(落合陽一著)が同日重版との嬉しいニュースがあった。(それぞれ14刷25.4万部、4刷9万部)

ありがたいことに、現在も多くの書籍のライティングを担当させていただいている。(その一冊一冊には、プロダクトを丁寧に作り込んでいく感覚があり、早く世にリリースしたい気持ち)

でも、ふと立ち止まっ

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マスメディアの消失と〈総合誌〉だけが持つ機能

マスメディアの消失と〈総合誌〉だけが持つ機能

先月、代官山蔦屋にて #PLANETS10 刊行記念のトークイベント「いまなぜ新しい〈総合誌〉が必要なのか」に登壇してきました。イベントに併せて考えていたことを、備忘録的にまとめます。

マスメディアの消失と現在まずあった仮説は、マスメディアの機能を「総合誌」は持ち得るのではないかということ。テレビを初めとしたマスメディアをを見なくなったことで、実感値として政治的ニュースに触れることがなくなり、無

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ギルド化したフリーランス集団の、その先

ギルド化したフリーランス集団の、その先

↑のエントリーを書き、独立してから2年。法人を作ってから、半年強。

フリーランスのライターとして独立してから、アシスタントが一人つき、人が増えてチームのようなギルドのような集団になり、今では会社に。

その過程においては、仕事のバリューチェーンを最適化して生産性を最大化すること、個ではなく集団としてスキルアップを図ること、その総体としてモチベーション・マネジメントを十全に行うこと、など試行錯誤を

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読者を惹き込む「リード文・締め文」って?良記事に学ぶ方法論と心構え

読者を惹き込む「リード文・締め文」って?良記事に学ぶ方法論と心構え

個人で出したこちらの記事が広く読まれ、うれしい限りです。

弊社モメンタム・ホースで本日、良記事の「リードや締めを学ぶ」勉強会を開催したのですが、そこで各メンバーからオススメ記事が多数挙がったので、こちらでもシェア。

まず僕から。(作り手のメタ視点から、自分なりのスゴポイントをちょこまかと書きます)

※あくまでそれぞれのメンバーの選好による部分も大きいので、参考までに。

染まることを恐れるな

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「注目している人は?」「落合陽一さん」と答え続けてきた話

「注目している人は?」「落合陽一さん」と答え続けてきた話

職業柄なのか、ばっくりと「注目している人は誰か?本当にすごい人は誰か?」と質問を受けることが多い。

僕は一貫してその度ごとに、落合陽一さんの名前を挙げてきた。

同年代から久々に登場した論客であることは措いて、シンプルに実装と思想がセットになった稀有な人であることが最大の理由と思う。

実装に優れた人、思想に優れた人、一方の極に秀でたプレイヤーは無数にいる。一方で、両面を十全に兼ね備えた人は皆無

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パッと思い出せる、2018年のスゴWEB記事10選

パッと思い出せる、2018年のスゴWEB記事10選

ライター・編集者でもある私、長谷川リョーが完全に独断と偏見と好みで、2019年のいま、昨年のWEB記事でパッと思い出せるくらい印象的だったコンテンツを10個選びました!

自分も一作り手であり、コンテンツ消費のフロー速度が極めて高いことに常々、刹那性を感じていますが、ここで良質すぎるコンテンツの数々を振り返り、ご共有できればと思います。

インタビューや分析記事からエッセイ、イベントレポートまで、

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原稿料を気にしない

原稿料を気にしない

駆け出しのライターとして、取材のお仕事をはじめてから、一度も原稿料なるものを気にしたことがないかもしれない。

『GQ JAPAN』WEBのブログ用に、ガジェット紹介のような記事を書き始めたことをきっかけとして、『週刊プレイボーイ』で記事を書くようになった。

さまざまな媒体で執筆の機会をいただきながら、ここまで過ごしてきたが、量的な観点でいえば、四年前に立ち上げから参画した『SENSORS』(今

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自己中心的利他と、“R&Dとしてのインプット”

自己中心的利他と、“R&Dとしてのインプット”

アウトプット以上に、インプットを大事にしているかもしれない。
なぜなら、言うまでもなく“インプットなくしてアウトプットはあり得ない”からだ。

乱読とシントロピカル・リーディング手持ちの素材(知見や経験を総称)を叩き台に、コンテンツを作り出すなかで、両者のバランス感覚が重要となる。
僕でいえば、インプットの割合の方がやや多いかもしれない。(もちろんその時々で変わる)

だいたい朝5時には起きている

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「落合陽一の夜会」 #箕輪編集室 に急遽ゲストで登壇しました

「落合陽一の夜会」 #箕輪編集室 に急遽ゲストで登壇しました

箕輪さんに急遽呼ばれ、深夜3時からはじまる狂気のイベント「落合陽一の夜会」へ。

なぜか僕も登壇させてもらい、『10年後の仕事図鑑』のこととか喋りました。
(ちなみに昨日4刷が決まり、いま計11.5万部🔥)
https://amzn.to/2Hd58LI

時間が時間だったのが、ストロングゼロ飲んでたからか、ナチュラルハイで好き勝手なこと喋りました😊

箕輪さんと一緒に本作るのも楽しみだなー。

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『SENSORS』編集長になるにあたっての覚書

『SENSORS』編集長になるにあたっての覚書

2018年4月、『SENSORS』はリニューアルします。

今月より新たに、編集長に就任しました。

「テクノロジー×エンターテインメント」をテーマに掲げてスタートした『SENSORS』。
時代の先端を走るイノベーターやプロジェクトをいち早くセンシングし、取材・発信を続けてきました。

2015年〜2017年にはWEB・TV・リアルイベントを連携させたイベント「SENSORS IGNITION」を

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