明治安田生命J1リーグ 第20節 セレッソ大阪vs川崎フロンターレ  感想

■試合結果 セレッソ大阪1-3川崎フロンターレ

得点者
37分 オウンゴール (川崎)
62分 奥埜選手(セレッソ)
83分 レアンドロ・ダミアン選手(川崎)
82分 三苫選手(川崎)

■前半
1位川崎フロンターレを2位セレッソがホームに迎え撃つ上位戦。川崎フロンターレが圧倒的な強さを見せ、勝ち点を積み重ねていく一方、セレッソはここ数試合、苦しい戦いが続く。前節の仙台戦も勝ちはしましたが、なんとか・・・という試合でした。ただ、僕としては仙台戦のセレッソのサッカーは良かったなと思いました。失点シーンや決めきれない部分は課題ではありますが、ボール保持だけをして、縦(ゴール)への意識が弱く敗戦した試合よりかは、見ていてワクワクするシーンが多かったように思えます。
川崎の技術・戦術にセレッソがどこまで粘り強く守って、自分たちのプレーを出していけるのか?この試合は、我慢比べのような試合になるんだろうなぁと思っていました。
前半開始から、川崎がボールをテンポよく動かしながらセレッソの穴を探ります。セレッソにボールを奪われても、即効で回収する守備意識も素晴らしく、『あれ?これやばくねーか?』とゾッとしました。
10分頃から徐々にセレッソも川崎陣地でプレーする時間も増えてきましたので、慣れてきた感じでしたね(><)

■ピックアップ
前半37分 川崎特点 0-1
上位戦の先制点はオウンゴールという形で得点が入ります。ただ、川崎の技術の高さが光るゴールだったと思います。
齋藤選手のカットインからのシュート性のクロスを瀬古選手がクリアーをします。そのハイボールを登里選手がダイレクトで脇坂選手へパスします。このプレー、一見普通に見えますが、やばくないですか?相当難しいプレーだと思います。僕だったらレガース当たってどっか飛んで行ってるかも知れません。。そのボールをまたまたダイレクトで低空ライナーでクロスをあげる脇坂選手もすごいです。これだけ早く左右にボールを動かされてクロスが入ってくる。更にはそのクロスに合わせられるだけの人数をゴール前に走りこませていると、プレッシャーを感じてしまい、クリアーミスをしてしまうことは考えられます。瀬古選手は2センターバックとして重要な存在ではありますが、連戦からの疲労などもあったのではないでしょうか。

■前半終了 セレッソ0-1川崎
前半スタッツ

〇シュート(枠内)
セレッソ4(3)川崎7(6)

〇支配率
セレッソ49% 川崎51%

〇パス(成功率)
セレッソ281本(88%) 川崎318本(88%)

川崎の前プレスを受けながらも、相手DF背後への動き出しや、それによって空いたスペースに清武選手・坂元選手が顔を出して前を向く回数がもっと増えてくるとセレッソにもチャンスはあります!

■後半ピックアップ
後半16分 奥埜選手特点 1-1
セレッソが同点に追いついたシーンです。川崎が前からプレスを強めてくるので、キムジンヒョン選手が背後へフィードします。川崎のクリアボールを藤田選手が回収。このプレーはあっさりやってましたが、非常に大切なプレーです。ロングフィードしても中盤の押し上げが遅いと、クリアボールを回収する事ができません。蹴ると判断したキムジンヒョン選手のモーションを一早く察知して自分のポジションを変更させます。松田選手からのアーリークロスに、奥埜選手のドンピシャヘッド!松田選手のクロスの質も良いし、奥埜選手のヘッドの技術も最高でした。ナイスゴール!!

後半37分 レアンドロダミアン選手得点 1-2
途中出場でファーストタッチゴール。持っている選手というのはこんな選手の事を言うのでしょう。ただ、持っているというだけではなく、ゴールハンターとしての嗅覚はモノすごいと思います。こぼれ球をシュートを打つだろうと判断して、オフサイドラインを見ながらこぼれ球を誰よりも早く詰めていました。頭が良いし、シレーっとやる感じもDFに警戒させないのが上手いなぁと思いました。

後半38分 三苫選手得点 1-3
この形は川崎の得意なシーンですね。相手ゴール前で細かくボールを何度も出し入れして、相手の足かわ止まったところで、良いポジションに入った選手がドリブルで仕掛ける。その後ろには、奪われた後に即守備に入れるように選手が待ち構えている。小学生低学年のサッカーによくある団子サッカーのハイレベル版と言えるのかはわかりませんが、そんな感じをイメージしました。セレッソは守備を頑張ってましたが、ボールの奪い方を変えた方がよかったかもしれません。奪って繋ごうという意識が強過ぎたように感じます。あの時であれば、マイボールにできなくても良いので、一度外にクリアーをして波状攻撃を止めさせる事を優先すべきだったのかなぁと思います。小学生サッカーでも、一度タッチラインを切れ!という指示をする事があります。繋ごうとすればするほど、相手にその意識が伝わり連続で守備をされてしまいます。シンプルに切って、試合の流れを切るというのも時には必要な事です。あの攻撃の中で、守備を頑張ってる選手がその判断に切り替えるのは中々難しいので、キーパーだったり、ベンチだったりが声をかけてあげるべきだったかなと思いました。

試合終了 1-3 川崎フロンターレの勝利
■試合スタッツ
○シュート(枠内)
セレッソ13(9) 川崎13(11)

○支配率
セレッソ43% 川崎57%

○パス本数(成功率)
セレッソ457本(83%) 川崎698本(89%)

川崎は交代選手が活躍をします。前線の選手を入れ替え、その選手が結果を残します。一方セレッソは前線の選手を入れ替えましたが、効果的な攻撃を繰り返す事はできませんでした。僕が監督なら、丸橋選手を起用します。特別な思いもありますが、やはり丸橋選手と、清武(柿谷)選手とのコンビネーションで左サイドを攻略するプレーを見たかったです。片山選手も攻守において頑張ってましたが、川崎の攻撃を受ける回数が多く、体力的にもキツかったと思います。セレッソの攻撃は両サイドのMF&DFの攻撃参加による得点が多いです。であれば、丸橋選手をベンチメンバーに入れるべきだったかなと思います。丸橋選手はここ二試合ベンチ外が続いているので少し心配ですが、この状況を打破する才能を持った選手だと思います。チームを救ってくれ!マル!

次節 明治安田生命J1リーグ 第21節

名古屋グランパスvsセレッソ大阪
2020年10月10日 @パロマ瑞穂スタジアム
14:00キックオフ

ホームでは完敗でした。アウェーでは難しい闘いかと思いますが、頑張れセレッソ!!

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