明治安田生命J1リーグ 第18節 FC東京vsセレッソ大阪  感想

■試合結果 FC東京2-0セレッソ大阪 

得点者
63分 Dオリヴェイラ選手
66分 アダイウトン選手

■前半
セレッソは丸橋選手も先発で戻ってきましたので、通常の4-4-2の布陣で試合に入ります。鹿島戦での片山選手のプレーも良いのですが、丸橋選手が入ったことで、左サイドを縦に突破することができました。左サイドの右利きだとどうしても、中を向いたプレーが多くなってしまいます。中を向くのは清武選手の役目で、丸橋選手は武器である左足を活かすプレーが見たいものです。FC東京はセレッソと同じ4-4-2を採用。中盤でマンツーを作る形で、スペースを埋めるというよりも、人に対してはっきりと守備の役割を持たすというイメージです。攻撃に関しては、レアンドロ選手のキープ力を活かしながらその周りを永井選手がものすごいスピードで掻き回します。前半全体として東京の守備が安定してしるので、セレッソはボールを保持しているが、攻めきれていない感じです。セレッソの持ち味のサイドからの攻撃、サイドチェンジからのスピードアップ、ここができませんでしたね。

■ピックアップ
前半 21分 丸橋選手FK
坂元選手と奥埜選手の縦関係が鋭く、坂元選手の縦突破やカットインをさせてしまうと失点してしまいますので、スピードに乗る前に対応しなければなりません。その為、ファウルで止めてしまう回数は増えてしまうでしょう。坂元選手はJ1で一番被ファウルの数が多い選手です。凄いですよね。
この位置からのFKは少し遠いですが、丸のキック力・精度であれば問題ないでしょう。誰かが触っても良し!誰も触れなくてもそのまま入ってよし!完璧なキックでした。雨でピッチが濡れているので、バウンドすれば更にスピードが上がります。あれを止めるとは、林選手はスーパーセーブでしたね!

前半終了 0-0
前半スタッツ

〇シュート(枠内)
東京4(1) セレッソ3(2)

〇支配率
東京34% セレッソ66%

〇パス(成功率)
東京154本(70%) セレッソ338本(87%)

セレッソがボールを支配するが、決定機は多く作れず、探る時間が長かったです。東京も固い守備をしているので、1点勝負になるのかな?という前半の感想です。

■後半
お互い狙いは変わらず、失点しない守備をメインに堅い入りでした。セレッソがボールを支配する時間が多く、サイドで数的有利をいつ?どこで?誰が?作るのか。。東京の堅い守備をどう打破していこうか。前半同様探っていましたが、前半と違うのは、積極的に狭いスペースにボールを入れて、清武選手、坂元選手が前を向こうという意識がハッキリと現れていました。ここまで坂元選手が活躍すると、当然相手も警戒してマークを厳しくします。マークが激しい中でどれだけタイミングよくボールを受けることができるのか?前半は相手の守備にやられてしまったので、坂元選手もフラストレーションが溜まっていたのか、中央の狭いエリアで前を向く回数が多かったです。セレッソが試合を動かそうという意識を感じました。

■ピックアップ
後半10分
セレッソのビルドアップから、決定機を作り出します。キムジンヒョン選手、藤田選手、瀬古選手の3名で相手のプレスを受けながらも、慌てずボールを回します。完全にハマったかな?という瀬古選手もまた抜きで回避します。しかも余裕でした。相手が前がかりになった所で、キムジンヒョン選手が前線へフィード。中央に位置取った坂元選手が相手と入れ替わるように前を向きます。素晴らしい受け方、ボールの流し方でした!そこからBメンデス選手にパスを送るのですが、解説の方もおっしゃられていましたが、僕も少しパスを出すのが早かったかなと思いました。このシーンは渡辺選手の個人守備戦術にしてやられましたね。渡辺選手からすると、奥埜選手へのマークは付いています。坂元選手とBメンデス選手の2人を相手すれば良いと判断したのでしょう。そして、1番やられてはいけないのは、Bメンデス選手に背後へのパスを抜け出されて、ファーサイド、ニアサイド両方のシュートコースを確保される事です。なので、坂元選手に対して『メンデスに出せよ、出すんだろ、ほら出せよ』と牽制しながら、パスを出させた瞬間にスピードアップしてブロック!完璧な守備だったと思います。

失点シーンは、東京の安倍選手のセンスが光りましたね。オリヴェイラ選手へのラストパスですが、松田選手とヨニッチ選手の間に出すのかな?と思ったら、松田選手の前(股ぬき)に、オリヴェイラ選手の足元にピタっと繋ぎました。このパスは素晴らしかったと思います。オリヴェイラ選手の相手の足の届かない所へボールを運び、左足のシュート。キムジンヒョン選手の立ち位置に少し問題はありましたが、素晴らしいコースに流しこみました。

2失点目もオフサイドではないのか?という意見もありますが、審判のジャッジなので仕方ないかなと。。僕も監督の立場なら叫んでるの思いますが。。

短い時間で連続失点は良くなかったです。子ども達にも、こちらが点を取った後、失点してしまった後、このタイミングで失点するチームは勝てないチームです。セレッソもこの瞬間にチームとしての緩みや綻びが出てしまったのでしょう。

試合終了 0-2
■試合スタッツ
○シュート(枠内)
東京12(8) セレッソ15(10)

○支配率
東京36% セレッソ64%

○パス本数(成功率)
東京272(70%))セレッソ610(85%)

最近のセレッソはボールを支配するゲームが続きますが、その試合を落としている傾向にあります。
ここをどう捉えて次に活かすのか?
ロティーナ監督の采配に期待します。

次節 明治安田生命J1リーグ第19節
ベガルタ仙台vsセレッソ大阪
13:00〜ユアスタ

連敗を止めてくれ!頑張れセレッソ!

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