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ヘイトスピーチとしての「慰安婦」問題

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あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」中止をどう考えるべきか──「表現の自由」ではなく反差別・反極右による対抗が必要

ご存じの通り、美術展・あいちトリエンナーレで8月3日、「表現の不自由展・その後」が急遽展示中止となる事件が起きました(以下、展示中止事件)。ガソリン爆破予告などの脅迫が直接の原因だと報じられています(下記は中止理由を報じる過去記事)。

すでにこの事件については多くの方々が批判する声明を出されており、中には重要な指摘も多く含まれます。

しかし問題は抗議のほとんどが「表現の自由」というロジックに基

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ヘイトとしての「慰安婦」問題(2)―杉田水脈議員が私のブログを拡散し深刻な差別を誘発してます

ヘイトとしての「慰安婦」問題(2)―杉田水脈議員が私のブログを拡散し深刻な差別を誘発してます

※本記事は差別を記録・公開するために差別表現をそのまま引用している箇所があります。閲覧時にはご注意ください。

杉田水脈議員が5月29日に国会で非常に悪質なヘイトスピーチを行ったことを、5月30日深夜に下記の記事で書きました。この国会答弁は非常に悪質な差別を煽動する危険があると考えたため、急いで書いたのです。幸い多くの反響を頂きました。

ところで杉田水脈議員も、この私の記事を、フェイスブック(F

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ヘイトスピーチとしての「慰安婦」問題をどうするか――杉田水脈議員の差別煽動と「主戦場」について

ヘイトスピーチとしての「慰安婦」問題をどうするか――杉田水脈議員の差別煽動と「主戦場」について

杉田水脈議員が5月29日に、国会でまたヘイトスピーチを行った。その発言は、それじたいが差別煽動のプロパガンダと言って良いぐらい悪質である。

非常に悪質で、看過できない。

にもかかわらず、現時点では、どのメディアも報道していない。

なぜか。それは今回の杉田水脈議員の差別煽動が、日本軍「慰安婦」問題を使ったヘイトスピーチであるからだ。

たとえば、昨年の杉田議員が大きな批判を浴びた、「LGBTは

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杉田水脈議員の差別煽動を問う――フェミ科研費裁判の重要性について

杉田水脈議員の差別煽動を問う――フェミ科研費裁判の重要性について

明日25日3時からのイベント(下記)にご登壇くださる、岡野八代さん(同志社大)たちが杉田水脈議員を名誉棄損で提訴しておられます。

杉田議員の次のような名誉棄損です。

裁判の初回が、今日24日京都地裁で開かれたようです。詳しくは下記サイトをご覧ください。

サイトより引用します。

科研(基盤B)「ジェンダー平等社会の実現に資する研究と運動の架橋とネットワーキング」研究グループの4名の共同研究者

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映画『主戦場】について(3)ヘイトスピーチとしての「慰安婦」問題

映画『主戦場】について(3)ヘイトスピーチとしての「慰安婦」問題

25日に早稲田大学で3時から、岡野八代さんと渡辺美奈さんの講演会を行います。映画『主戦場』で主演と言ってもいいほど重要な役割を果たした杉田水脈議員の差別を正面から考える、非常に貴重なイベントだと私たちは考えています。

さて、このイベントを私たちARICでなぜ企画したのか。

それは、ヘイトスピーチとしての「慰安婦」問題を考えたかったから、です。

そして映画『主戦場』が大ヒットした理由も、じつは

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