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ギリギリまでまとめにいかないことの重要性

SXLP2018のグループワークにて所属していたチームのSXLP2018振り返り会があり、そこでギリギリまでまとめにいかないことの重要性についてかなり盛り上がったので、メモ程度に書くことにする。

今回のグループワークはメンバーみんなの満足感が非常に高かった。その理由は何だろう?ということをまとめてみたい。まず、今回のグループワークの特徴をまとめると以下のようになる。

・全員システム思考に関する授業を受けており、議論のための共通言語を持っていた。
・全員同じような課題認識を持っていた。(今回であれば、既存のスポーツスポンサーシップのシステムに対するモヤモヤ)
・それぞれのバックグラウンド/所属企業はバラバラだった。
・長い期間コミュニケーションをとってきたので、メンバー間では議論を議論として理解する信頼関係が構築されていた。(議論を個人の批判や誹謗中傷と捉えない。)
・時間的制約があまりなかった。自分たちで時間の使い方を決めることができた。(もちろん締め日は決まっている。)
・メンバー間でお金のやりとりが生まれていなかった。お金でできた関係ではなかった。
・みんなで集まって議論に集中できる物理的環境があった。

これらの特徴はメンバーと議論していて出てきたものである。どれも議論の内容を深めることに寄与していたと思うが、結論として「この要素が一番大事だったな」とメンバー間で認識が一致した要素はここには入っていない。それは、

・ギリギリまで誰もまとめにいこうとしなかった。

ということである。

人によって物事を進めるペースは異なる。グループワークではそれぞれのペースが違うので、意識をしていないとまとめにいくのが早い人間のペースになってしまい、議論が深まらないままプレゼンを迎えるケースが多いと思われる。それを避けるべく今回はグループとして「ギリギリまでまとめにいかない」ことを意識し、発表の直前までアイデアを叩いて叩いて叩きまくっていた。資料が完成したのは発表の壇上に向かうときだった。

だからこそ、グループの思考に飛距離が出た。すなわち、個々人の思考を大きく超えて面白い議論をすることができた。既存の枠にとらわれない新たな価値を考え出すことを「思考の飛距離を出す」と個人的にたとえているが、もし誰かが早い段階からまとめにいっていたら、ここまでの飛距離は出ず、想像の範囲内の議論にとどまってしまっていたと思う。今回のプロジェクトも「複雑な課題をシステムとして捉え、イノベーティブに解決することを目指す」ものだったので、それに沿うようなグループワークが実施できたとと感じる。

改めて今回の経験からうまくいくであろうグループワークのポイントをまとめると以下になる。

<重要ポイント>
・ギリギリまでまとめにいかない
<ポイント>
・議論のための共有言語を持っている
・同じような課題認識を持っている
・バックグラウンドはバラバラ
・議論を議論と理解できる信頼関係
・時間制約が締め日のみ
・お金の関係ではない
・議論に適した物理的環境がある

このようなインサイトを頭に入れた上で、今後グループワークをする機会があれば取り組んでいきたい。

最後に、SXLPの最終発表の様子が記事になっているのでぜひご覧ください。


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