【小説】コンロ

今日、初めて、短時間ライブに行った。
そのライブ会場は、1階席しか無く、天井がとても低かった。それなのに、舞台ステージは広くてコの字型だった。それに、その短時間ライブというのも、せいぜい40分ほどで、前半と後半の2部構成になっていた。観客は、なんと、塩顔の方達ばかりで、6つのブロック席に座っていた。


今から、何が始まるのであろう。


そう思った瞬間、ステージ全てが青く光出し、一気に会場全てが熱くなった。
“熱い。なんだこの暑さ。まるで焼かれてるみたいだ”
暑さだけじゃない。観客の歓声も大きくなっていく。
誰だろう。有名人だろうか。
姿はよく見えなかった。だが、その声は美しかった。透き通る声で、聴いていて気持ちが良かった。

最初に言ったように、このライブは2部構成になっていた、と言っただろう。前半は、とても激しい曲ばかりでは無かったが、テンションが上がるものが多かった。私含め我々は、拍手、歓声、タオル回しで、このライブを楽しんだ。たまに突発的な歓声が上がることもあった。
途中、休憩をはさみ、後半戦へと行った。
後半戦はロック系が多かった。前半よりも、盛り上がり度が増して、その度に熱風も強くなっていった。もちろん、私も、物凄くはしゃいだよ。突発的な歓声、拍手が前半よりも多く鳴り止まなかった。 




最後まで楽しかった。
塩顔達だった観客は、ライブ終了後には、ソース顔になってて、ライブ楽しかったという笑顔で一杯になっていた。
 

我々はこのライブを通して、一気に人生観が変化したような感じがした。これをきっかけに、我々は、皆のために役に立てる人生を歩んでいこうと思う。

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