『文章教室(結城浩)』第3回にチャレンジ (るう)

■何をやっているかは,第1回第2回を読んでください

問題→ 構文→ 問題に沿った回答→解説の感想→ もういちど自分流の回答の順で進みます。

■■今回の課題■■『文章教室』第3回 パラレリズムを使いましょう(結城浩)

■■1■問題■■
次の文章を自由に書き換えて、読みやすくしてください。

彼は薬品が使用されていた年代を調査したが、 その病院ではガリファイトを1970年からは利用して居たのだが、 1969年まではその病院でボラブドールを利用していた事が彼には別ったが、 彼は更に詳細な調査を緬密に行って、 何が、2つの薬品が切り替わった年に置きたかを調査をする事に彼はした。

■■2■構文解析■■

彼は薬品が使用されていた年代を調査した(個々の主語は彼)
が、(意味のない接続語)
その病院ではガリファイトを1970年からは利用(使用)して居たのだ(個々の主語は病院、おいおい彼はどうした?)

が、 (まだ続くのか!)
1969年まで(あれ?昔?)はその病院でボラブドールを利用(使用)していた事が
彼には別(判った?)った(また彼に戻ってきた!)

が、 (おいおい!!)
彼は更に詳細な調査を緬密に行って、(詳細と綿密では、馬から落馬。)
何が、
        2つの薬品が切り替わった年に(←横入りの文章)
置きたか (起きた)
を調査をする事に(目的)
        彼は(主語)(←横入りの文章)
した。

・が、が、が、、、、の続く文章。頭が痛いですね。
こんな悪例を、わざわざ書く方が結城先生にとってはエネルギーがいると思いますw

・ここまでひどくはないけど、(彼から病院へ)などは、
長い文章になると、最初の1行のように主語と述語の主体(この場合彼と病院)が混ざってしまうことはよくあることです。
主語がなくても通じてしまうことは、日本語では特に。

・この文章は、「彼」が「ある病院」における「2つの薬剤」が「どの時期に」利用されていたのかを調べた文章ですが、例文からはそのことが全くわかりません。しかもわざと年代を新しいものから古い物にしている。


■■3■最初の解答(質問に沿った)■■
というわけで,結構あっさりめにこうです。

彼は、A病院において、ガリファイトとボラブドールという2種の薬品が使用されていた年代を調査した。
その結果、A病院では1969年まではボラブドールを使用し、1970年からはガリファイトを使用していたことが判った。
彼は、この2つの薬品が切り替わった1970年に何が起きたかについて、更に緬密な調査を行うこととした。


■■ 4 ■みなさんの解答を読んで■■
さて,

・「緬密」という単語は存在しません。「綿密」ですね。→間違えた!

・「柴田純一さん」の解答は毎回かっこいい。たぶんプロに近いかたですね。結城先生も”説明調ではなく、サスペンス調にしているようです。”というコメントをだしています。ここで柴田さんがすすめられている。
『理科系のための英文作法』杉原厚吉(中公新書)は私もおすすめです。

薬品が使用されていた年代を調査していた彼は、あることに気づいた。 その病院では、ガリファイトを1970年から使用していたが、 それ以前にはボラブドールを使用していたのだ。 2つの薬品が切り替わった年に、いったい何があったのか。 彼はさらに調査を進めることにした。


・ これは私に近い、という解答は今回はありませんでした。
強いて言えばyasumiさん、かな(でもちょっとちがう)

彼は薬品が使用されていた年代を調査した。 その病院では、1969年まではボラブドールを、 1970年からはガリファイトを使用していた。 彼は、薬品が切り替わった年に何が起きたのか、 更に綿密な調査を行なうことにした。

・ たぶん私の文章が、1行目でA病院、ガリファイトとボラブドールという2種の薬品、と指定してしまったせいです。ちょっと踏み込みすぎたかな。

・ 彩郎さんの、1回目の「さらに進んで」、という言葉の使い方は、いいなと思いました。

■■5■2回目の解答(のびのびと)■■

*なので今回は2回目のリライトはなしです(あんまりかわらなそうだったので)  ただし、もちろん「緬密」は「綿密」に!

■ではでは.しゆあげん!

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