『文章教室(結城浩)』第6回にチャレンジ (るう)

 ■何をやっているかは,過去のチャレンジをご参照下さい(特に第1回)。
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こちらの紹介記事も ▼ 結城浩先生の『数学文章作法 基礎編』を読んでから、『文章教室』2014期生のクラスメイトができるまで(あるいは、『文章教室』2014期生へのお誘い):単純作業に心をこめて


 ■1問題、2■構文解析、3■最初の解答(質問に沿った)、 4■皆さんの解答を読んで、5■ 2回目の解答(のびのびと)の順です

今回の課題■■『文章教室』第6回 重要点は2回書きましょう(結城浩)

ちょっと補足すると

重要点は2回繰り返して書きましょう。 でも、同じ表現を2回繰り返しても意味はありません。 同じ内容を違う表現で2回繰り返すのがよいのです。
文章を読み返すときには「読者は、どんな誤解をする恐れがあるだろう」と考えます。 そしてその誤解を防ぐような補足説明を書くのです。

つまり、「内容の繰り返し」および「表現の言い換え」によって、「強調」および「説明の補足(誤解の回避)」ができる、ということです。

自分が知ったつもり、だと、「あり得ない読解、でも確かにその文章ではそう読まれてもしかたない」という失敗って、誰でもありますよね。


私はいつも、東京駅の新幹線乗り場の待ち合わせで必ず失敗します(笑)(「だから、本屋が見える入り口だってば!」)

閑話休題。

■■1■問題■■

重要点を2回繰り返すように、 次の文章に加筆してください。 この文章が書かれた背景や設定は、 あなたが適宜おぎなって構いません。

研究室を退出する最後の人は、 廊下に面したドアに鍵をかけるのを忘れないようにしてください。

■■2■構文解析は、今回はないので出題の意図について■■

「退出する最後の人」、が重要だと思う。
現実問題としては「自分は最後じゃない」と勘違いして鍵をかけ忘れることが多いから。

なので研究室にありがちな、入り口に入退室ボードのようなものがある設定にしましょう

■■3■最初の解答(質問に沿った)■■

研究室を退出する最後の人は、 廊下に面したドアに鍵をかけるのを忘れないようにしてください。
退出時には、出入り口にある「入退室ボード」を確認します。
ボードの“在室” 表示が自分だけの場合、必ず廊下に面したドアが施錠されているかどうか確認してください。
その後ボードを“帰宅”に移動して退出してください。 

■工夫したところ、悩んだところ■

・「施錠してください」だと「鍵をかける」の繰り返しで単調になるので「施錠されているかどうか確認」にした。
 確認する→かかっていなければ施錠する。という意味は伝わるだろう。(「お風呂の火みてきて」と一緒)(→後述あり)

・はじめは、「帰宅する人はチェック」するようなボードを想定した。
でも、そうすると対象が「あなた以外 “帰宅” にチェックされた場合」となってしまい回りくどい。

かと言って「 “帰宅”にチェックしていないのはあなただけ」と書くのも反語でわかりにくい。

→ というわけで、発想を変えて表現を工夫するのではなくではなく「ボード」を加工しちゃった^ ^。
「“在室” 表示があなただけの場合」としてみた。

・”退出時には”、と”次のボード”、の文は、はじめ繋がった一文にしたけど、長すぎるので二分に切った。

・誤解のないようきちんと伝えようとすると、どうしてもくどくど長くなる。シンプルで的確な文書を書きたいものだ。

■■ 4 ■みなさんの解答を読んで■■
さて,

・茉莉さんの解答凄い

ドアにカギをかけろ。 このドアだ。 最後に研究室を出る、お前がやれ。

結城先生も「爆笑しました」、とあるけど。

「おまえ」、という呼びかけは効果的です
私も「あなたが」としようと思ったけど「自分が」に戻しちゃったんだよね

何故かというと、個人的には、「あなた」系の呼びかけ掲示ってインパクトがある分、自分が読んだときにギョッとするのであまり良い印象を受けないんすよね、、、。

・ほうずきさんの解答も素敵。あなたという呼びかけと五七五

 研究室を退出する最後の人は、廊下に面したドアに鍵をかけるのを忘れないようにしてください。
忘れるな。最後のあなたが、ドアに鍵。

 ・柴田さんは相変わらず優等生だなぁ。解答2はドアについての誤解がないような文章にしてる。私は1(最後の人)しか気が回らなかった

解答1)
研究室を退出する最後の人は、廊下に面したドアに鍵をかけるのを忘れないようにしてください。 たとえ勤務時間内でも、最後の人は毎回鍵をかけてください。 (※これはセキュリティ保護のためです。ご協力をお願いいたします)

解答2)
研究室を退出する最後の人は、廊下に面したドアに鍵をかけるのを忘れないようにしてください。 廊下に面したドアは二個所あるので、二個所とも鍵をかけてください。

・あ、「鍵をかける」の繰り返し問題(■2で書いたやつ)についての応答が!

 柴田:「ドアに鍵をかけるのを忘れないようにしてください」は、「ドアに鍵をかけてください」と書きたいところですが、 そうすると繰り返しのところとまったく同じ文末になってしまうので、そのままにしました。 好みの問題かと思いますが、どうなのでしょう(^^)

結城: 同じ文末になると、読みにくくなる場合がありますね。

となると「施錠されているかどうか確認」はなかなかいい選択かも(≧∇≦)
センスいいと思ってる人と同じところで同じようにつまづいて、回避策が一緒というのは嬉しいなあ!

■■5■2回目の解答(のびのびと)■■

 この手のは、箇条書き(というかマニュアル的な文は)のが誤解がないですね。ただ、それを文章にする、というのも大事なのですよね、うーむ。やっぱり「張り紙形式」になっちゃうな。

「例文を気にせず言いたい中身を張り紙形式で伝えるとしたら、私だったらこう書く」を。

●研究室の施錠について

研究室が無人になるときには、防犯の為、鍵をかける必要があります。
とくに廊下に面したドアは、かけ忘れが多いので気をつけて下さい。
「私が最後じゃない」と思わずに、退出の際は、ほかに残っている人がいるかどうか必ず確認して下さいね。

・ここにきて、「最後に出る人」→「無人になるとき」を思いついた!
・なんか「鍵をかけること」より「最後の人になるかどうか」のほうを優先する文章になっちゃったがまあいいか。
・やっぱり、短くするのはむずかしい。”お前がやれ”。

■ではでは.しゆあげん!

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思索系/ライフハック/お酒と美味しいたべものと会話 http://ruumania.postach.io/

コメント2件

いつもありがとうございます。あえてコメントすると、「研究室」にいるレベルの人に「研究室が無人になるときには、防犯の為、鍵をかける必要があります」が必要かという疑問はありますね。つまり、それが「読者のことを考える」という原則なのです。
早速のお返事ありがとうございます(*^_^*) 悩んだ部分ですが、他人事ではない、という気を持たせる為にいれてみました(他の解答者も書いていらしたので)。ただ、ほうずきさんのように「部外者が、研究室へ自由に入室しないように」くらいに止めておくべきでしたね。(実は・・部外者を入れないのは防犯と研究内容の保護だと思ったのですが、後者はSTA・・とかいろいろ面倒名ので削除しちゃいましたw)
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