安心感をくれる人
若気の至りか、何を考えているのかわからない、ちょっとミステリアスな雰囲気の人に惹かれてしまう時期があった。
なぜそういう人が魅力的だったかというと、何を考えているか予想できない分、相手から出てくるアウトプットがいちいち新鮮で、なんだか新しいことの発見の連続な気がしたから。
でも何を考えているかわからない分、こちらのことをどう思っているかもじかに伝わってこないので、恋愛に発展する前も発展してからも、なんとなく心の距離がある。
そもそも心の距離があるのなら恋愛に発展すべきではないのかもしれないが、その「何を考えているかわからない魅力」というのが不足している部分補間して、というか盲目にして、冷静な判断ができないでいた。
でもどうやら、そういうタイプの人とはうまいこと長くいられないらしい。逆に、どの角度から見ても何を考えているのかわかる人の方が、自分には合っているようなのだ。
それはなぜか。
安心感が違うから。
今の相方は、毎日気持ちを伝えてくれる。多少皮肉屋なところはあってもミステリアスなところは全くなく、何を考えているか、余すことなく伝えてくれる。お互いを想う面では、大げさだけど、気持ちがダダ漏れ状態。
だからわたしのことをどう思ってるんだろう…と不要に不安になることもないし、何かを相談、議論しあうときもすごくオープンなので、変に向こうの気持ちを勘ぐる必要もない。
何を思っているのかストレートに伝えてくれるのが、こんなに楽で、安心できるなんて。
ちょっとミステリアスなかっこよさよりも、全てが伝わってくる安心感。
その先が見えないスリルよりも、お互い気を許して自然体でいられるぬくぬくした空気。
これが今はお気に入りだ。
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