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アロマテラピーを知ったきっかけ

まだ20代の頃。雑貨店で初めてアロマを買った。

確か、細長いビンの入れ物に入った「グレープフルーツ」の香りのアロマ。今思うとそれはブレンドオイルだったのかもしれない。買ったはいいがどう使ったらいいかわからずに、時々蓋を開けて香りをクンクン嗅いでいただけ。結局引き出しの奥にしまい込んでしまって何年もの間眠らせていることとなった。

当時は「アロマテラピー」という言葉も「精油」という言葉も知らなかった。だた良い匂いがするから買っただけ。いい匂いだな~と思ったけど、それがリラックスに繋がっていたかというとあまり実感はなかった。

アロマテラピーを学びたいと思ったのは義母が介護施設に入所したのがきっかけだった。でもそれは、義母にアロマを使ってリラックスしてもらいたいといった気の利く理由ではない。

義母に会いに行ったときに何も話すことがなくてしんどかった。だけど、顔を見てすぐに「じゃあね」と帰る訳にもいかない。時間を埋めるためのものはないかと考えた時に見つけたのが「ハンドトリートメント」だった。ハンドトリートメントをすれば話をしなくてもすむ。ハンドトリートメントってアロマをつかうんだ、それが認知症の予防にもなるなら一石二鳥だと思った。

義母のためにハンドトリートメントをする。そう聞くと優しいお嫁さんのイメージを想像してくれる人もいるかも知れないけど、正直に書くと実際のところそんな優しい思いから始まったものではなくて、義母のところに行ったときに何かをしていないと間が持たないと思っただけだった。そんな正直な気持ちは夫には言えない…腹黒い自分の気持ちに嫌になることもあった。

それでも、見よう見まねでアロマを使ってハンドトリートメントをするのは病気を持っている義母に何かあってはいけないと思った。インターネットでアロマについて調べるとそれはそれは情報があふれていた。トリートメントオイルを作るにしても、記事によっては濃度が全然違う。どの情報を選べばいいのか分からなくなってしまった。ネットサーフィンする日々。

そのころになると義母のためではなく自分のために学びたいという気持ちになっていたから、アロマスクールに通いたいと思って探したけど残念ながら私の住む町にはアロマスクールはない。それでもあきらめずに探していた時に隣町でアロマスクールが開校するという情報をゲットし、説明会に行ってみたらなんだか楽しそうな雰囲気。思い切って受講を決めた。

こうして本格的にアロマを学び始めることになった。

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