ふと思った。

私は、いろいろなものをこの目を使って見てきた。この目を使ってみているのは誰だろう。私なのか。
脳にデータがたまり、その集積がいわゆる私なのか。
…と、脳で脳を考えていると『ドグラ・マグラ』を思い出した。

目の前がぐらりと揺らぐ世界。
今読むとまた違うのだろうか。