確信の原理。猫派は犬の長所を無視する。
猫派は犬の長所を過小評価する
もちろん、猫派の人が、本当に完全に犬の長所を無視するわけではありません。
ですが、「猫」至上主義であれば、多かれ少なかれ、犬の良いところを、過小評価します。
人は自分の確信に合致した情報は積極的に取り込むもの。
たとえば、iPhone派は、Androidの良い面を無視するか、過小評価します。
あるいは、iPhone派はiPhoneが優れているという情報を、積極的に拾いにいきます。
自分の確信にそぐわない情報を無視したり、歪めて認識し、自分の確信と親和性の高い情報だけ取り込むと、確信はますます強化され、勢いを増し、確信と矛盾する情報は、ますます無視され、ますます歪曲されて理解されます。
僕はモンスターエナジー至上主義なので、レッドブルはクソだという情報には喜んで飛びつきますが、レッドブルが優れたエナジードリンクであるという情報を聞いても、話半分に聴くか、「そんなん効かないでしょ?」とか「それあなたの感想ですよね?」と一蹴します。
こうしてますます僕のモンスターエナジー好きが加速し、ますますレッドブルを買う確率は下がっていきます。
もちろん、猫派、iPhone派、モンエナ派という信念をもっていても私たちは何も困りません。
ですが、もし「自分は無能だ!」という信念をもっていたら?
自分が無能だということを証明する情報には喜んで飛びつき、そしてひどく落ち込む。
一方、反対の信念「自分は優秀だ」に一致する情報は最悪、無視される。
すると、せっかく先生や上司にほめられても「単なるお世辞だ」と一蹴し、せっかく成果をだしても、「単なる偶然だ」と確信し、誰かに批判されれば、「まったくもって仰る通り!」と猛烈に落ち込む。
結果、いよいよ「自分は無能だ!」という信念は勢いを増し、強化され、ついには、抑うつ状態になり、身動きすらとれなくなる。
もしそうした「困った信念」のせいで、強烈な生きづらさを感じている方は、精神科医やプロのカウンセラー(病院勤務のカウンセラー)に、一刻もはやく相談し、治療をうけた方がいいと思われます。
実際、もし病院に行って、「たいしたことないですよ、だいじょうぶ」という話になれば数千円を失うだけでリスクは何もありませんので。
なお、こうした原理をスキーマの情報処理モデルといいますが、考えようによってはマーケティングにも応用できると思います。
オーディエンスが共通してもっている信念の傾向は、普段のなにげない発言の中に隠れているので、何を言えば、相手の耳に、心に自分の発信が届き、逆にどういう類の情報はオーディエンスに無視されるのか?
心理分析で明確化すれば、SNSライティングでも応用できる理論だと思います!
以上、みず(@mizuxyz99)でした!
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