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魚座の金星

4月6日 金星が魚座に入りました。

金星は、ギリシャ神話のアフロディーテ(ローマ神話でのヴィーナス)です。
愛と美の女神であり、金星もアフロディーテが持つ魅力を司っています。

アフロディーテは価値あること、楽しむこと、喜びとして経験されるあらゆることを享受・受容する力のすべてを包含します。
金星は、自然との共感によって似たものどうしが惹きつけ合うこと、惹きつけ合うものを一つにする結合の力を表し、価値があるもの、喜びといかに付き合っていくか、素直に価値があると認識することの素晴らしさ、そういった事柄全般を示します。

金星は、牡牛座と天秤座の支配星でもあります。
牡牛座:五感、価値観やお金
天秤座:バランス、調和、他者との出会い

美しいものを司る美の女神は、調和がとれていることを是とします。

魚座の金星

魚座の中での金星もまた、愛や美といった調和のとれたものと深くかかわります。魚座は、12サインの最後の部屋、統合や融合を表します。

魚座のもつ感情的、霊的な性質と、金星が求める要求のバランスを取って統合していきます。
占星術での魚座は、金星が「高揚(エグザルテーション)」する場所であり
高みまでのぼり詰める金星は、やがて自分自身の中のハイヤーセルフのレベルに達して深い影響を及ぼします。

魚座は、私たちの間にある「境界」を消滅させます。
・私とあなた
・内側と外側
・現実と夢
すべてが当てはまります。

境界をなくす中で、関係性の中で役に立たなくなった形式や慣習を手放していきます。
あまりにも自然に手放すので、気が付いたら
古い境界は取り払われ、自由な気持ち・世界が広がっていることも。

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金星が入った魚座には、現在海王星と木星が滞在しています。海王星と木星は、この後、4月12日にコンジャンクションとなります。

アフロディーテ

「ボッティチェッリ ビーナスの誕生」
あまりにも有名なこの絵に含まれているアフロディーテ―(ヴィーナス)誕生の神話。

クロノスが父ウラノスの男根をアダマスという金属の鎌で刈り取り、大海原に投げ入れました。落ちたところから白い泡がわき立ち、その中から女神アフロディーテ(ヴィーナス)が誕生しました。

古代ギリシャでは、アフロディーテの力は絶大で、抗うことのできない官能を支配する女神として描かれています。

女神は神々の心に甘い恋への憧れをかきたて、
死すべき身の人間の族(うから)も、空を飛びかう鳥をも、
また陸と海とが育むあらゆる獣の類をも、その御心に従える。
浄福なる神々にせよ、死すべき身の人間にせよ、
誰一人アフロディーテーの手を逃れることはかなわない
  -ホメロス風賛歌 アプロディテへの讃歌- ギリシア神話 中公新書

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左上:ゼヒュロス(西風の神)とフローラ(春)
中央:ヴィーナス(アフロディーテ)
右:ホーラ(時間の女神)

ゼヒュロス(西風)がアフロディーテを運び、ホーラ(時間の女神)がアフロディーテを迎え入れることで春が始まります。
この、ホーラ(時間の女神)は複数の女神がいて複数形だとホーライと呼ばれます。3姉妹の女神(エウノミアー、ディケー、エイレーネー)

このうちの、ディケーは「契約の女神」「正義の女神」であり、
天秤座のモティーフである天秤を持つ女神「アストライア―」へと続いていきます。


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