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新生パルコOPEN!東京住みのアートライターが熱烈レビューしてみました

シブカルの象徴。その再臨を、私たちはずっと心待ちにしていた。


PARCOなら、池袋にも吉祥寺にもある。けれど渋谷のそれは一際異彩を放っていた。渋谷区宇田川町、スペイン坂を登ればシブヤ・カルチャー。建物の老朽化のため2016年8月7日をもって閉店し、建て替えののち2019年11月22日にリニューアルオープンを迎えた。

「世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設”」をビルコンセプトに掲げる渋谷パルコ。「ノンエイジ」「ジェンダーレス」「コスモポリタン」をターゲットに約180のテナントが出店し、「FASHION」「ART&CULTURE」「ENTERTAINMENT」「FOOD」「TECHNOLOGY」の5つ柱を構成する。
美術手帖』より 


アートとカルチャー。東京の中心街から発信される、美意識と世界観。
行きたい。この目で見たい。そう駆り立てられたのは、芸術にふれては文章におこしていくアートライターの取材欲のせいだろう。
盛りの混雑期をやや過ぎた2020年2月、私は渋谷駅からスペイン坂を辿った。聖地・渋谷パルコ、その感想を5つにトピックに分けて綴っていく。

その1 作品展示が素晴らしい!

ショッピングを楽しみながら、ふと見渡せばアート作品に出会える。

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田名網敬一さんの作品が展示された、ナカシブ通りのウィンドウ。

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日比野克彦さんの作品は、敷地内の屋外に。

パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)ギャラリーエックスといったアートギャラリーがある。8階には「パルコ(PARCO)劇場」や、自社運営のミニシアター「ホワイト シネクイント(WHITE CINE QUINTO)」があり、こちらも楽しめる。


その2 オシャレで・媚びない・個性的なファッション

ハイブランドも出店しており、その顔ぶれはGUCCIShu uemuraなどややいかつめ・クセつよなものが多い。
5階には渋谷・原宿のストリートを席巻したロリータファッションの店舗もある。


その3 建物の中にいながら、街中を歩くような楽しさ

フロアのレイアウトがおもしろい。4階のCORNER of TOKYO STREETバーチカルガレージ(VERTICAL GARAGE)は店内にカフェスペースがあるから、街中をふらっと歩いて息抜きにコーヒーを飲むように楽しめる。
4階にはSTARBUCKS COFFEEも出店。店内には、アートが施されている。


その4 クリエイティブ欲が刺激される!!

アートを取り扱う店舗のラインナップの豊富さ。
エイチ・ピー・デコ(H.P.DECO)、アート感のある暮らし、カルチャーショップ バイ ミツカルストア、アシッドギャラリー(カルチャーショップ by meetscalstore,acidgallery)、OIL by 美術手帖、ほぼ日カルチャん、などなど……。

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ミーツ・バイ・ナディッフ(Meets by NADiff)ではお仕事道具を購入。文房具好きにはデルフォニックス(DELFONICS)もおすすめ。
屋上のバーは、仲間と語り合いたい夜の待ち合わせにぴったり。


その5 地下街へ迷い込め!

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怪しげな地下1階エリア、その名もCHAOS KITCHEN《カオスキッチン》。多国籍でマルチジャンル、外観も提供物もさまざまに入り乱れる様子はまさに混沌。どこか、台湾やバンコクの夜市を思わせる熱気も感じられた。
ネオンが怪しく光る米とサーカスはゲテモノ料理屋。なかなかの見た目……。
1階から10階まで登り、ひとつひとつ降りてここへ辿り着いた頃にはもう夕食どきだったので、ジカセイメンショウ(Jikasei MENSHO)に入ってみることに。
日本では馴染みのない、片手で持てるプラスチックカップに入ったラーメン。トリュフが香るスープに霜降り和牛の味わいはほかにない。野菜を追加するのがおすすめです。

おわりに

短期間で入れ替わる展示、ポップアップショップなど来るたびに見所が沢山ある、渋谷パルコ。
昔からあったシブカルのエッセンスは進化して、新たな形になった。
これからの発信も楽しみにしていきたい。


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