るりはね

療養中です。

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最近の記事

人が本質を欠くのは物事の全てが循環可能であると無根拠に信じているからだと思う。人は死ぬということ、不可逆な現実に気づいた時にその人の真実の感情が浮かび上がってくるだろう。

    • 人工と自然のはざま

      ちょうど2年ほど前から、私はずっと布団にくるまって目を閉じていた。 自分のすべきことや知るべきことが何も浮かばなかったのだ。 私の目を開かせてくれたのは、家族とは人工的なものであるという言葉だった。 私はそれまで、家族は自然なものだと思い込んでいた。 だけどよくよく考えれば、夫婦はとうぜん他人だし、子どもだって遺伝子の半分は他人だ。つまり、ほとんど他人。 そこに自然な何かなんて極々わずかしか含まれていない。 私たちは人工的な関係性の中に生まれ育ち、管に繋がれて死んでい

      • コロナになりました。

        通院のため、睡眠不足のまま出かけたらコロナをもらってきてしまったらしい。 悪寒や鼻水に加え、口の中がしょっぱくなる、寝る前の胸痛などがあり、日々ウイルスに体を蝕まれるのを感じている。 ここで疑問。このまま突き進んで大丈夫なのか? 全数把握の見直し、2類から5類への格下げ議論。 それもこれも全部、健康よりも経済を優先して、のことらしい。 でも、健康より経済の方が大事なんて本当にあり得るのだろうか? 今日も聞こえる救急車のサイレン。 人間ってなにか間違ってませんか。 今の状況、

        • 栄養記録など

          貧血になりました。おそらく鉄欠乏性です。これまでの出来合いの弁当で適当に食事を済ませる暮らしを反省し、栄養について学ぶとともに、自分の栄養摂取状況について記録することにしました。 といってもnoteにではなく、食事管理アプリにです。これがけっこう大変で、アプリ内に情報がすべて登録されている食べ物はいいのですが、登録されていないものは自分で栄養価を調べて入力しなければいけないのです。 私はもともと肉があまり好きではなく、タンパク質と鉄が足りていなかったため、肉や魚を意識して

        人が本質を欠くのは物事の全てが循環可能であると無根拠に信じているからだと思う。人は死ぬということ、不可逆な現実に気づいた時にその人の真実の感情が浮かび上がってくるだろう。

          左手に剣を、右手に燃える心臓を。

          最近、正義の女神像というのを知りました。 片手に剣を持っていて、もう片方の手に天秤を持っているアレです。 それを見た時、ふっとバタイユのことを思い出しました。 バタイユはフランスの哲学者です。 彼は哲学の入り口であり、私は就職に失敗した直後のとてもつらい日々を彼の思想とともに過ごしました。 彼の思想に無頭人というものがあり、その無頭人についての描写が 「左手に剣を、右手に燃える心臓を」なのです。 この共通する“剣”が表すものは力であり、相手に強く働きかける攻撃的なもの。

          左手に剣を、右手に燃える心臓を。

          落合陽一さんのnoteを初めて読んだけど、少し共感した。 抗うつ薬飲むと記憶力が消えますよね。

          落合陽一さんのnoteを初めて読んだけど、少し共感した。 抗うつ薬飲むと記憶力が消えますよね。

          “ふつう”になれると思っていた頃

          社畜になりたかった。 ふつうに新卒で会社に入って、ふつうにそのまま中年になって、 「いつの間にか歳をとってた」 なんて、いかにも終身雇用的な平和な台詞を吐いてみたかった。 「年々体が衰えていくのが分かる」 それって笑って言うこと? 知らない。私は抗うつ薬を飲んだら一気にお腹が弱くなって記憶力も消えた。それしか知らない。 本当のつらさなんて私は何も知らないのかもね。 案外ふつうの社畜さんも、内心のつらさを飲み込んでおどけているだけなのかも。 あるいは、つらいことがあっても

          “ふつう”になれると思っていた頃

          何をやっても楽しくない

          今年の夏、また無謀な決断をした。 早い話、また引っ越しをしたのだ。少し大きめのバッグに荷物を詰め、約8ヶ月住んだアパートをひとり後にする。 そして、住居のサポートをしてくれる団体に連絡をとった。が、私は初手の初手から色々なタイミングを間違えてしまい、多大な迷惑をかけてしまった。 それでも、スタッフの方は優しく接してくれた。 けれど、その優しさを私はうまく受け取れなかった。 必要なものは十分に与えられているのに、それを受け取る部分が壊れている。思えば前に引っ越した時もそう

          何をやっても楽しくない

          SSRIを飲んだら俗世界へ戻れた話

          うまくいかないことの多い人生だった。高校1年の時に抑うつに沈み込んで以来、散々泣いて傷ついて、脳が仕事を拒否るようになり無職になってからは、本当に色々なことを考えて考えて考えて生きてきた。 私はいわゆる貧困家庭の出身で、そのせいで愛着障害やらPTSDで言葉が出なかったり色々な後遺症があるのだけれども、それも今は仕方ないかなと思っている。簡単に言うが、これはものすごいことだ。10ヶ月前の私なら何をどうしたって自分に起きた理不尽な現実を受け入れることなどできなかった。 なぜそ

          SSRIを飲んだら俗世界へ戻れた話