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テレビ番組の質的向上と制作体制改変の大きなチャンスが今!新しいテレビ時代を創れ!

新型コロナウィルス の影響で、TBSが、改編期恒例の「オールスター感謝祭」と春の新ドラマ3本の延期を発表した

志村けんさんの死に続き、戦隊俳優や宮藤官九郎さんまで感染のニュース。テレビ局内の感染ニュースも伝えられ出した。結局のところ、テレビ局内の環境というのは、コロナウィルス が喜ぶ環境でもあるのだなと思うわけである。

そういう意味では、大きなスタジオに多くのスターを集め番宣を行う、「オールスター感謝祭」など行っていいわけもなく、こういう番組はしばらく作れないと言ったほうがいいのではないか?やるとしても、スタジオ分散してネットで繋ぐというのが現実的なところ。

NHKのニュースなどでも、今週から、アナウンサーが離れてニュースを伝えるという形にしてきた。もはや何をやるにしても人の感覚を1mあけるというのが定番になる感じである。そういう中で、プロ野球も4月中の開催を諦めたようだし、ホールでイベントやるにしても、まず、一席空ける状況でしか開催できないような気がする。ましてやオールスタンディングのコンサートなど今年いっぱい難しくなるかもしれない。エンタメ業界にとっては危機的状況で、私自身もそれがあってなんとか生きているという方なので本当に辛い。

そんなことを書いていたら、NHKの朝ドラと大河ドラマも撮影を休止とのニュース。だんだん、撮影行為というもの自体に限界が来たということだろう。撮影現場は、人が近くなるし、怒鳴れば飛沫が飛ぶ。そして、スタジオの換気は悪いとくるのだから…。

今日書きたいのは、その出口の見えないところではなく、テレビ局の番組の作り方への提言である。そう、このウィルス問題が起きる前から、多くの人が「テレビはつまらない」と言い出しているのだ。

皆がわかっていることは、いわゆるゴールデンタイムの番組は2時間規模の長い番組が多くなり、テレビで問題のない発言をしてくれる芸人やタレントが雛壇のような場所に座って、勝手に楽しんでる番組ばかりになってつまらないということである。

それは、ニュースやワイドショーも同じで、各局が横並びな感じのものを作っている。ドラマにしても、医療関係か刑事物ばかりで、もはや、チェーン店の食べ物を選ぶような状況であるが、たまにチャンネルを合わせてみても、それが「懐かしい味」とかになっているわけではない。

志村けんさんの訃報で、彼が入院していた病院の前には、カメラマンがごった返していたという。テレビ局のカメラマンとは、指示された通りに動き、差し障りのない映像を取りに行く、つまらないお仕事の場合が多い。私もイベント撮影で、小さいカメラで横に並んで撮る時もあるが、彼らは、いっぱい人がいるだけで、その映像を有効に使われているわけではないので、いたってつまらぬお仕事をしている。そこについてる芸能レポーターも同じで、プロ根性など、全く見えない状態である。

そんなテレビの体たらくの時代に起きた、今回の問題だ。経済的に国民を救うという点では、全く真逆のことをいうが、テレビ局は、まずは下請けも含め人員を減らすことだ。昔のままの体制で作るテレビ撮影現場は古臭い。もちろん、質を望なら人が必要なのは理解しているが、今のように、機材も軽いものがある時代に、制作現場は人が多すぎる。まずは、今の半分で十分である。そうすれば、撮影現場の密度は緩くなるはずだ。

そして、もっと15分〜60分に番組を分けて、多くの細かいプログラムにすること。そして、それぞれの番組の出演者を大きく減らしていく。だいたい、制作方法も絡んでるのだろうが、昔のテレビはそうだったのだ。そこに回帰させて、一番組ごとのスタッフも減らして、機動性をよくする。

そして、番組が増える分、社内での競争も激しくできるし、もちろん、アナウンサーから放送作家、ディレクターまで、才能を育てる場も増えるはずである。昔から考えているのだが、制作現場を活性化させれば、新しい才能が自然にテレビを変えてくれるはずである。

そんな中で、芸能人だけで楽しむテレビから、ネットも直でつないで視聴者も楽しめるものにすれば、インターネットの素人番組に負けるはずがないのだ。私は、いまだにテレビというのはまだまだ力があるし、そこに特化した可能性はあると思う。そして、CM媒体としてもやはりなくなっては困るものだと思っている。

多分、関係者の罹患は、もっと増えていくだろうし、そんな中でルーティンなことが不可能になり、もっとゲリラ的なことを創造して行かないといけない時期なのである。それができないなら、多分、再放送だらけのプログラムになることも十分に考えられる現状である。

正直、そんなにできるテレビマンが残っているとも思えないが、ない頭を凝らして、新しい発見を視聴者にも投げかける番組制作をしてくれることを望次第である。まず、テレビというものを好きな人に番組を作って欲しい!

そう、志村けんさんのコントをネットで見返していて、こんな面白い人をテレビも使いこなせなくなってしまっていたのかな?と感じたのもあり、書かせていただいた。今日は4月1日。今日、入社のテレビマンの方も多くいると思うが、そういう若い人たちに、今のつまらないテレビを全く違うものに変異させて欲しいのですよ。お願い!

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