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アニメ企画話、ラストは少女アクションに転換もカオスな凄み。ドラマ「映像研には手を出すな!(第3話)」

ドラマ「映像研には手を出すな!」。この企画自体、絶対アニメには勝てんだろうと思っていたが、全く別の異次元世界をどんどん登り詰めている感があって、作り手のはしゃぎ方が見えてくる快作になりつつある。毎回、ボルテージが上がってる感じがまたたまらない。

今回、登場の部活動は、「上水道部」と「下水道部」。活動が全くわからんが、川が上水が下水下で争うのは、2050年の高校生の価値観だろうから、あまり気にすることはないだろう。この二つがどこで三人に絡んでくると思いきや、企画をさぼっていた二人を部室に返す役だった。こういう、感覚のシナリオは、読めなさすぎる感じがとても心地よい。

そして、部室での企画会議、全くアイデアを出す気のない浅草氏、水崎氏に対して金森氏が放つ企画の爆弾!「おじいさんがアンパンを焼いている」だの、「引き出しからロボットが出てくるだの」、2020年時点で、みんながわかるパクリをどんどん落としていく!これ、シナリオの言葉遊びとして、実に面白い。そして、それに反応する二人は、もう、役者というより、三次元ですなw

後先、逆になるが、残された風車の動画を見て、「何かたらん」と浅草氏が言い出すところの、周囲が上に浮き上がって動き出す絵も、実写で作ることの面白さがあった。こういうの見ると、本当に、昨今は、実写もアニメも紙一重なのがよくわかる。そういう意味では、実写であっても、構図からシュールな感じで考えて行っても全然問題ないということがわかるのですよね。実写でもできないことはないと考えて取り組む時代ですね。本当に、映像の底は全く見えない2020年だということがわかる。そして、映像は籠もっていても作れるのだ。そう考えれば、「映像研」は様々なメディア展開で様々な可能性を見せていく。これはすごいこと!

そして、今週のメインイベントは、戦車で出てくる浅草氏。戦国のようなバックにセーラー服の少女が飛び交う。もう、これもSF大河ドラマのワンシーンになっている。本当に、妄想さえあれば、面白いこと、いっぱいできるよ!と作り手がはしゃいでる感じがすごく良い!そして、原作の勢いも借りてのことだろうが、この3話まで、完成度が高すぎる。

そう、役者三人がうまいとか下手ではなく、アニメキャラ同様に動いているところで、完成度が上がっているのだ。そして、ちゃんと、テレビドラマらしく、次への期待も入れながら、予告に繋がるのも、すごくいい。

アニメもそうだったのだが、今までに見たことがないものを見せていただいている感じなのだ。今回の話の内容ではないが、パクリではなく、もっともっとオリジナルな世界があっちこっちにあるぞと、言ってくれている感じはすごい心地よい。

最初の方で百目鬼氏、写ってましたよね!さあさあ、ドラマも、その先の映画もどうなっていくことやら、どんどん期待膨らむ実写化というのは珍しい限りです。

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