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2021年新作テレビドラマ放浪記

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2021年のテレビドラマの感想記録です。
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#戸田恵梨香

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第9話)」警察のペアっ子というものを描いたことで、新しく感じた警察ドラマ

多分、予定より、1〜2話、当初の予定より、回数を間引かれたのだろうと思う。そういう意味もあるのか、最後のドラマはなかなか一気にたたみかけるように終わった。それが、小気味よく感じたのは確かで、昨今のテレビドラマの基本がダラダラした間延びが多いということなのだと思う。通常通り流して、オリンピックであまり休みもなかったものに、その傾向が見える。テレビドラマは、それなりにサイドストーリーまでしっかりさせておく必要がある。また、昨今は、ネットでスピンオフのストーリーを流すことが多く、ネ

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第8話)」交番に来た意味を告白する戸田恵梨香。銃を持つ姿も決まっていて惚れる

このドラマの種明かしみたいなものが語られた回。次週で最終回となるらしいが、永野芽郁の途中休みがあり、少しドラマ的には端折られたのだと思う。今回の流れを見る限り、回数が少なくなった分、余計な部分が削がれて内容が濃くなったのではないか?とも思われる。しかし、今回の戸田恵梨香は格好良かった。そして、その戸田を惚れ直したような笑顔の永野。とってもステキな感じ。そして、ラスト、刑事を仕切る千原せいじまで、決まって見える。ドラマのチームワークみたいなのが見て取れる感じが良い。 そんな良

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第7話)」過去の記憶のキーワードも出てきて、展開は最終章に入る

「守護天使」というキーワードが出てきた。これが、戸田の同期の徳永えりをひき逃げした犯人ということなのだろう。そして、白い軽トラックというキーワードに過敏に反応する戸田。そしてムロツヨシも。 原作はコミックなので、軽いノリを入れながら、ドラマは結構シリアスな方向にフォーカスされていく。面白くなってきた。 とはいえ、最初は泣き虫の山田裕貴が、警察手帳を無くしたという話から始まる。警察官が手帳を無くすというのは、結構、ありそうな気がする。というか、いまだに印籠みたいにかざす警察

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第6話)」警察官という職業と普通の女子的なものの葛藤

どんな職業でもそうだろうが、飛び越えていかなければいけない事がある。今回は、警官というものの大変さ、意識の厳しさ的なものをドラマから感じさせられた。なかなか良い話だった。 まずは、戸田恵梨香と永野芽郁のコンビがアイコンタクトでなんでも通じるようになっていることを事件の現場の中で表現していく。女の子同士でこういう事ができる様になるという表現は結構珍しい気がする。そういう意味で新鮮であった。そして、この流れの中で、永野がなかなか警官として意識がしっかりできてきたことが視聴者に示

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第5話)」警官という職業の特別性と恋愛と…。

永野芽郁の流行り病感染で前2週「特別編」なるものを流さなくてはいけなかったので、久しぶりの第5話。ここが、折り返し点の様な感じの展開。 まずは、戸田恵梨香は実はロボコップだったという冗談のような本当のような話から始まり、合コンに。大体合コンとはいえ、2対2というのは、何か取り調べのような感じもする。そして、隣の部屋には、三浦翔平と山田裕貴がいるという、署と同じような空気感。うまくいくわけもなく、まあ警察官の恋愛というのはなかなか大変だということを言いたい第5話であった。

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第4話)」刑事ドラマ風の成長物語に、いろいろ癒される

4回目。今回の最後には、戸田恵梨香の過去にあることを示唆するような写真が出てくる。なかなか大物女優さんと一緒に写っている一枚。ドラマも中盤で、永野芽郁の警察研修的なものはここまでで、次のステージに入る感じですな。 今回の話は、先週の続きの婦女暴行犯の逮捕まで。県警が所轄に本部を作り、まるで「踊る大捜査線」。しかし、その名前をムロツヨシが永野と戸田に振ると、二人とも知らないという。「太陽にほえろ」と「あぶない刑事」の話を出しても、思った方に話は行かない。そう、時代は、そのくら

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第3話)」誰でも特殊能力を持っている?

漫画として、テイストは少し違うが、この話の根底には「こち亀」があるような気はする。話の核は結構真面目であるが、交番の中の少しゆるい雰囲気を見ていてそれを想像した。オレオレ詐欺犯人を捕まえるとこなどのテイストは似ている気もする。まあ、両さんのキャラはないが、ムロが交番で居眠りしてる感じはそれだよねと思ったりした。そして、キャラが皆それなりにできているのは原作が漫画ならではの技ではある。 今回は武術訓練の様子から。最近は、このように男女は関係なくやるものなのだろうか?まあ、この

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第2話)」新人警官を見守る感じの後味の良さ

漫画原作ということもあるし、少し軽めのライトノベル風になる可能性がある題材。そして、永野芽郁という軽い感じの演技の人が主役だと、ドラマ自体も軽めに仕上がると思うのだが、この作品、初回もそうだったが、なかなか後味がいい。前回書いたように、戸田恵梨香の芝居のキレがそっちに持っていっている部分もあるのだが、脚本がなかなかしっかりと肝をついているのと、永野芽郁の演技も予想以上に振り幅が広いという結果なのだろうと思う。 今回の最後のネタである、遺失物のイヤリングから窃盗犯が見つかる話

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」戸田恵梨香の静かな迫力にドラマが動く

秦三子の原作コミックのドラマ化。なかなか漫画原作らしく、キャラクターが明確になっている。そして、交番を中心とした刑事ドラマといった感じは新しさも感じる。市民がよろず屋的に警察を扱う面白さがあるのですね。 そして、戸田恵梨香と永野芽郁のコンビネーションは思ったよりも面白かった。これに西野七瀬も加えて、婦警さんにしては、細い三人がなんかイレギュラーな感じで面白い。そして、こう言うリーダーやらせたら、戸田恵梨香は絶対的な迫力をしめすので、安心して見ていられた。小さいことで愚痴を言

「俺の家の話(第十話)」誰も考えなかっただろう最後の展開。まさに現代のホームドラマ

最後は、やはりプロレスドラマにしてしまうのは、宮藤官九郎のテレのようにも見える。「いだてん」に続き、最終回は神回だった。そして、これは宮藤官九郎から長瀬智也の今後への花向けのドラマだったのかもしれない。さまざまな人に刺さるように最終回は展開した。 ファーストシーンで、まだ最終回の種明かしはしていない。そして、時は2022年の正月。マスクをし続けていた2021年のドラマからマスクが消えている。願望としては理解する。そのための未来の最終回だ。そう、未来の日本へのエールにもなって

「俺の家の話(第九話)」家族の声が死を回避させる最終回前

まさに「俺の家の話」というタイトルがぴったりの最終回前だった。来週は、プロレスと能の舞台で大団円という感じなのだろうが、ラストの二人長瀬は何を意味するの?そして、西田の命は?遺産は? ドラマの最後の方というのは、チームワークで勢いつく感じがあったりする。その勢いが強いほど、良いドラマと言えるだろう。そして、今回は西田が死ぬか生きるかで、最後には長瀬がプロレスラーとしての自分の正体を身内に明かす。そう、さまざまな嘘が家族からなくなっていく感じがラスト近い演出。 前回は、西田

「俺の家の話(第八話)」このドラマが、介護ドラマであり、家族ドラマであることを確認させる回

宮藤官九郎は、真面目な重いテーマのドラマに挑戦しているのだ、ということを西田と長瀬の別れのシーンを見て思った。その後に、離婚した妻の出産に付き合うという光景も、滑稽に見えるが、そんなことも現代にはリアルに起こりうるのだ。そう、脚本はウケ狙いだけでこういうシーンを挿入していないことがこのドラマの凄みだったりもする。 そう、このドラマには現在のさまざまなことが詰まっている。ロバート秋山が浮気をしていて、その彼女の写真が修正しまくりだったという下りも、ただの笑いではない。なんか、

「俺の家の話(第七話)」殺気と幸せなラーメンと能が死体

ラスト、戸田恵梨香の長瀬智也への恋心が通じたような終わりかた。だが次週の予告を見ると、まだまだ混沌とした家の状況。とはいえ、今回は、子供の親権問題から、戸田のプロポーズに答える話まで、なかなか濃い感じの回ではあった。 そう、長瀬と戸田が夜中に向き合って気持ちを吐露しあうようなシーンがいい。二人の役者の成長度がとてもよくわかるシーンだ。戸田が作るインスタントラーメンが、セリフ通りにおいしく見せる演出も抜群であっった。そして、何よりも戸田の「好きだ」という恋する表情がたまらない

「俺の家の話(第五話)」家族旅行に複雑化した恋愛模様に田中みな実?

今回は、戸田恵梨香の「好き!」というセリフが耳に焼き付いてしまった。こういうSPEC的な気の抜けた感じの演技が戸田の魅力でもある。ここで、言い終わって帰るときの後ろ姿の演技も好きである。戸田が、この家族の男たちをたぶらかしていく感じがスパイスになっている。 この話、基本設定が「カラマーゾフの兄弟」だとネットでは言われているが、まあ、それをアレンジする脚本力はすごいわけで。この男を翻弄する女に戸田を起用したのも、見事な配役である。 とにかくも、先週、桐谷が本当の息子だという