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2021年12月からの成長度を評価する!

ランニングを効果的にトレーニングするためには、ランナーの動きを安定的に評価するだけでなく、定量化かつ客観的に評価する必要があります。

★評価分析法
 キネマティクス的分析を【LEOMO】+【Garmin】で計測、そして、キネティクス的分析を【Stryd】+【Garmin】で計測します。

●キネマティクス的分析
ランニングにおける運動の状態を表す①〜⑨がキネマティクス的パラメーターとなる。
今回はLEOMO④、⑤、⑥、⑦、⑧で見る。

計測できる項目
①Ground Contact Time(接地時間)
②Landing Pattern(接地パターン)
③Edge Landing(エッジ着地)
④Strike AR(足の振り戻し角度)
⑤Heel Pitch(足の振り戻しスピード)
⑥Recoil AR(足の巻き上げ角度)
⑦Thigh Swing Speed(腿の振り出し最大速度)
⑧Smoothness(横揺れ)
⑨Vertical Oscillation(上下動)

キネマティクス的分析は、運動を定量化して得られるキネマティクス的パラメータに基づいて動きがどのようになっているか、どんな速度で働いているかなどが分かります。

●キネティックス的分析
運動についてさらに詳しく分析を行うためには、その運動がどのような力によって引き起こされているのかを検討する必要がある。
そのキネティクス的パラメータが筋力やパワー、Efficiency Index(効率指数:EI)で成長度を評価する。



★力(force)を考える時は【力の大きさ】【力の方向】【力の作用点】という3つの要素が必要。
力はベクトル量であり、【大きさ】と【方向】の2つの要素を持っています。
さらにその作用がどこに作用するかが第3の要素。


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力の大きさ、方向、作用点を力の三要素。三要素のうち一つでも変化すれば、身体に与える影響が異なる。

力は、物体を並進させようとする作用を持っているだけではなく、回転させようとする作用を持ち、これを力のモーメントという。

力のモーメントは【回転の中心から作用点に向かうベクトルr 】x 【力のベクトルF】という外積計算で求めることができます。

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Leomoのデバイスとセンサー5つで計測し分析

■Strike AR(足の振り戻し角度) 

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・【股関節伸展】太ももの振り戻しAにより関節力(赤矢印)は、膝関節伸展方向に力強く下腿を振り出す作用Bを生み出し、同時に制御もしています。ここのデータがどうなっているかを見る。

・身体を持ち上げて推進している下模式図です。
足関節底屈筋群は、下腿を起こすことで膝関節を後方に押し伸展させる。そこの作用により、足がどの程度、後ろ方向に加速することができるかを見る。

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ここで、腸腰筋の緊張が低下すると股関節屈曲のタイミングが遅れる。
腹直筋の緊張を高めると骨盤を後傾方向にコントロールできるようになる。

■Heel Pitch(足の振り戻しスピード)

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着地による反発力を推進力に変えるテクニック。
データは数字が少ない方が良い。

■Recoil AR(足の巻き上げ角度) ■Thigh Swing Speed(腿の振り出し最大速度)

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使う筋と脱力をする筋を上手く使うテクニックが必要。

振り出しスピードが速いと、ピッチとストライドを上げることができ、ランニングスピードを速くすることが可能。

データ

④、⑤、⑥、⑦、⑧

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StrydでEfficiency Index(効率指数:EI)を出して可視化。
数字が大きいと成長しています。


EI=Avg Speed / Avg Power

2021年12月:0.97m/min per watt
2022年 3月:1.11m/min per watt

前進するためのPower=作り出せるPower ー ホームの安定に使うForm Power

2021年12月:265W
2022年 3月:290W
同じパワーでスピードが速い方が効率が良いのため、データの数字が変わってしまうと評価として正しく出せないため、EI評価が必要。

このデータから強化すべき筋とトレーニングメニューが分かったので、改善を図る。
継続トレーニングと継続計測により進化しよう!

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