気にしないようにするには…

スポーツ精神科医、岡本浩之です。

SNSなどで匿名の方から批判されたことに対して著名人が反論をすると、「そんなのいちいち反応するなよ。スルー出来ないなんて小さいやつ!」という声が上がる、そんな場面をご覧になったことはないでしょうか?

私自身、「先生のように落ち着いて動じず、気にしないようにするにはどうすれば?」と聞かれることもあります。

批判など気にせずどっしりと構えて、自分のスタイルを貫き通し、結果を出して黙らせる…

そんな人間になるのは私には無理です。

「気になる」というのは自然に湧き上がるもので、気にしないようにしようと意識すればするほど余計気になってしまいます。

話しは逸れますが、これを話す時、試合前、緊張して眠れないと、「寝ないと疲れてしまう、寝なきゃ!」と緊張が増し、「あれ?いつもどうやって寝てたかな?」とますます混乱して眠れなくなっていた、かつての自分を思い出します。

それはさておき。

良い評価をされたら嬉しく思ってますます頑張ろうと思ったり、良い評価をしてくれた相手によっては舞い上がって何も手につかなくなったり。
悪い評価をされたら、落ち込んだり腹が立ったり、消えたくなったり。

こうなるのはある意味正常な感情の動きで、完全に抑えることは難しいです

ひとしきり動揺した後で、「そりゃこんなこと言われたら(良くも悪くも)気にするなというのが無理だよな。」とまずは動揺した自分が間違いでないことを認識します

その上で、自分に余力があれば、「相手はどういう立場から、どういう意味でこれを言ったのかな?」と想像してみます。
そうすると、相手の言葉の裏にある全体像が徐々に見えてきて、自分も冷静に対応を考えやすくなります

余力がなければ、耳を塞いで背中を向けて一旦避難します。
少しでも今より落ち着いてから、どういう対応が良いのか考えると、より現実的な対応を考えやすくなります。

もちろん、実際にはもっと緊迫した場面でとっさの対応をしないといけないことも多くて、こんな悠長なことは言っていられません。
が、こう考えることで凌げることもあるはずです。
私なりの対処法ですね。

気にしないようにするにはどうすれば?
という問いの答えになっていませんけども…

私は元々周りの目を過剰なほど気にしますし、感情のコントロールが下手で、ある時は感情を過剰なほど抑えて無になり、ある時は爆発して泣きわめいて、という人間ですので。

私自身が気にしないようになれるとは思わないので、そんな自分を認めつつ、その上で何なら私でも出来るかを考える方が現実的なのです。

落ち着いているように見える(らしい)私ですが、実際にはこんな感じです。

皆さんの周りにいる、「何事にも動じず落ち着いた人」も、よくよく聞けば「コントロール困難な自分をどうコントロールするかに苦慮しつつ、その方法を模索している人」だったりして…

そういえば、私の結婚式の時、兄が「弟はいつのまにかクールなキャラを演じていますが、家では鼻水垂らして『おにーちゃん!!』と怒って泣き叫んで向かってくるような奴です。」という内容をスピーチで話していました(笑)





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幼稚園の頃からランニングを始め、心身の不調で何度もやめるも復活しました。フルマラソンベストタイムは2°48'42"。精神科クリニック院長として1日約60人の診療を行い、同時にアスリートのメンタルケアや企業での相談、講演、イベントなども行っています。
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