47都道府県を詠む(14)

昨日は、愛知県の短歌を詠んだ。

愛知には、北部にも犬山城や明治村があり、歴史好きの人は、ぜひ行くと楽しいだろう。

渥美半島と知多半島は、蟹のツメとも呼ばれている。名古屋港からは、太平洋フェリーが出ていて、仙台や苫小牧にゆっくりと旅ができる。

さて、今日は、JR在来線に乗って、お隣の県へ。

【短歌】

長良川    鵜飼の夜の    名月は

水面を照らし    秋風ぞ吹く

《解説》

鵜飼を見れるシーズンは、もう終わってしまったが、涼しい夜に見れて、なおかつ満月が出ていると、趣があって素晴らしいものだ。

名月とは、十五夜(旧暦8月15日)と、十三夜(旧暦9月13日)に出る満月である。

いずれも、立秋を過ぎて出る月であり、この頃は、夜の風も不快ではなくなる。

しかし、今年は十五夜が10月1日だったので、残念ながら十三夜の鵜飼は見れない。

今年の十三夜は、10月29日である。

ともあれ、涼しい秋風の中、名月が長良川の水面に映り、鵜飼の声やバシャバシャという水音が聞こえてくるのは、なんとも趣深いものである。


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