現代版・芭蕉の旅(解説14)

芭蕉が訪れたかどうかは定かではないが、石川県小松市には、北陸最古の湯といわれる粟津温泉がある。

奈良時代に開湯したといわれており、その歴史は1300年という長さである。

また、粟津温泉は恋人の聖地ともいわれていて、約400年前(江戸時代)に宿屋に奉公に来ていた「お末」という女性が、向かいの宿屋の下男である「竹松」に恋をし、めでたく結ばれたという話が残っている。

芭蕉は、まだ生まれていない頃である。

お末と竹松がデートの待ち合わせをしたという「おっしょべ滝」もあるし、温泉街には2人の銅像もあるので、知らない人はぜひ行ってみるとよいだろう。

芭蕉は、小松市の隣の加賀市にある山中温泉を訪れたという記録が残っている。

山中温泉については、次の週末に触れることにしよう。



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