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超初心者が衝動買いした楽器 「カリンバ」。 合奏がしたかっただけなのに一ヶ月で動画編集までできるようになっていた話。   ZOOMで演奏会をやってみた〜おうち時間を楽しく〜


新型コロナウィルスの影響でお出かけ自粛になったある晩に、
TLに流れてきた【カリンバ】という楽器の広告。
巣篭もりのお供にと、ポチッとした事から今回の話が始まります。


オルゴールのような音色が気に入り早速練習を始めました。

その時の最初の様子はこちら


初めてカリンバで弾いた曲は
「上を向いて歩こう」

全くの初心者の私でも30分もあればすぐにメロディを弾くことができました。

楽しくなってきたので
カリンバでできそうな楽譜を買いました。



ちなみに私は楽譜が読めません。
それでもなんとなくメロディを追ったりYouTubeで演奏しているところを聞いたりすればできる気がしました。

1.楽器と曲のこと

そこでしょっぱなから問題発生です。
何も考えずに音が綺麗だからと買ったカリンバ 。
Amazonで売られているものは、ほとんどが17キーです。
そういう楽器なのだと思っていました。
(そもそもキーの数は気にして買っていませんでした。)
カリンバは、私が購入した時には大体2000円から4000円の間の価格帯のものがほとんどでした。
(この後広告が功を奏したのか、私みたいな人が増えてカリンバが売れたようで、売切れがかなり出ていました。)

それにしても、このお値段でこんな素敵な音がするなんて、
この楽器、コスパ良し!と思いました。
加えて、家で弾いても、ご近所迷惑にならない優しい静かな音。
コレは巣篭もりのお供に向いている!!
上を向いて歩こうの演奏は何の問題もなくできたので、
調子に乗って、YouTubeで見たような合奏をすることにしました。

折しも「STAY HOME」でZOOMでの飲み会が
スタートしていた時期です。
ただ呑むだけじゃなくて、合奏したら楽しいんじゃない?
うん。うん。合奏しよう。そうしよう!

とんとん拍子で
合奏しようということになりました。
で、曲も決めました。

みんなが知っていて楽しい気持ちになる曲ということで、
となりのトトロから「さんぽ’」です。
歩こう♫歩こう♬というあの曲です。

そこでやっと気がつきました。

私のカリンバ、半音が、無い。

ピアノでいうところの黒鍵にあたる部分が無い。
つまり白鍵だけで作られている曲は全部弾けるけれど
♯とか♭がついている音が出せない!

その頃にはYouTubeでカリンバの演奏をいろいろ見ていたので
半音のあるカリンバがあることもわかりました。
逆に、1オクターブ、8音だけのものもありました。
価格もピンキリです。


いろいろ見ているうちにわかってきた事は、
どうやらこの楽器は「カリンバ」という名前で定着していますが、元々アフリカの多くの地域に普及している楽器で、「ラメラフォーン」という総称らしいです。
「リンバ」「ムビラ」など、他にもいろいろな名称のものがあって、板や箱に金属の棒をつけて、指で弾いて音を出すという共通点以外、形やキーの本数は決まっていないようでした。

それにしてもYouTubeで見ていると
本格的な演奏者が弾くカリンバの演奏は、うっとりする美しさです。
2台、3台で弾くとさらに和音が美しく響きます。


あんな風に演奏ができるようになりたいなぁ。

今まであまりYouTubeを見る方ではなかったのですが、
すっかりカリンバの音色に魅了されて、カリンバ関連の
チャンネル登録をどんどんしてしまい、
ずっと演奏を聞いているようになりました。

そこで話は戻って、トトロです。
さんぽの曲の「坂道〜♬」のところがラの♭なのです。
私のカリンバでは♭弾けません。

ここで私の友人たちが助けになりました。

集った写真仲間が実は音符も読めるし、いろいろな楽器ができることがわかりました。
何ということでしょう!
言い出しっぺの私が、一番音楽的な素養がない。
友人が、音楽一家に育っていたなんて、知らなかった。
そんな楽器が弾けるなんて、
こんな機会でもなければ知らないままだったかもしれません。

イントロをどうするか?
合わせる楽器はどうするか?
それぞれのパートをどうするか?
画像をどうするか?
みんなで作り上げる一曲。
打ち合わせることがたくさんあるとZOOMの時間もあっという間に過ぎてゆきます。
それにしてもまさか、私がZOOMのミーティングを主宰する日がくるとは。
カリンバで合奏しようなんて言い出さなかったら、おそらく私は今でもZOOMは
誘われの飲み会参加だけに止まっていたと思います。


2 そもそもZOOMで合奏はできない

次に勃発したのが根本的な問題でした。
ZOOMは、オンライン通話のためのもので、
合奏すると音がずれてしまって、合わないのです。

またまた、なんと言うことでしょう!
そもそも合奏ができない!!

え?だって
リモート演奏している動画いっぱいあるじゃない。
テレワークで演奏とかテレワークで合唱してるじゃない。

……と思ったら、一斉に合奏して録画していたのではなく、
それぞれが撮った動画を合わせていたのでした。

そんなことも知らなかった私。
ZOOMで録画ボタン押せばいいと安易に考えていました。
そう言えばZOOMって、全員が一斉に音をだす合奏と違って、
発言者が黄色い枠になりますよね。


さあ、どうする?

もう、ここまで来たら、前に進むしかないでしょう。

困ったので「ストアカ」で動画編集の講座を探して先生に質問してみました。
「ストアカ」は教えたい人と学びたい人を繋ぐスキルシェア系のサイトです。
時節柄、今はオンラインで学べる講座が増えていました。
家に居ながらにして問題即解決。
先生曰く、二人までの合奏なら、iMovieで簡単に編集できるとのこと。
ただ、今回の私の目的ならば、みんなで合奏なので、動画編集ソフトを使った方がいいというアドヴァイスでした。
(ですので、iMovieもぜひ、お試しあれ!今までの私みたいに「スマホになんだか入っているなぁ」では勿体ないです。このアプリ使えます!)

もうこうなったら、やるっきゃない。

早速
「Final Cut Pro」
というソフトをダウンロードして先生に習いました。
やりたい事がはっきりしているので、教わるのもスムーズです。
オンラインですぐに教わることができるって、本当に便利だとつくづく感じました。


まさか、ちょこっとカリンバ弾いて楽しむつもりだったのが、動画編集することになるとは…。


3動画を編集


そこでいざ、動画を編集です。これが、見るのとやるのは大違い。ソフトが優秀で、
初心者にも使いやすくできていることに助けられて、なんとなく形にはなるのですが、ちょっとずれてしまいがちな
音を合わせていくのにコツがいるのです。
全く同じメロディならば合わせられるのですが、動画の編集などした事がない私には、表、裏、表、裏、というような、タイミングが違う音を合わせるのに苦労しました。
音に合わせてどの画像をどこへ入れていくのか、というのもセンスが必要な事が分かってきました。
普段は、静止画ならば趣味の写真をraw現像しているのですが、動画というのはやった事がありません。当たり前ですが、「動」+「画」ですから、時系列で絵が動いてしまうわけです。時系列で画像の配置やタイミングを考えるという事は、今までの自分の生活の中にはない要素でした。静止画ばかりいじっていたので、動画の編集はカッチンアタマの体操になって、頭から湯気が出るかと思いました。
そんな意味でも、スマホのアプリはかなり秀逸です。
初心者でも簡単に出来るようになっているのに、かなり濃い内容で使えます。先述のiMovieを使ったことのない方、おすすめです。

この機会におうち時間で今までに撮った物を編集してみてはいかがでしょうか。

さて、私はというと、初めての動画編集に四苦八苦しました。
ソフトに助けられて、できるにはできるのですが、中身をどうするかは本人次第。
センスも必要だなと感じました。
そこでまたYouTubeに戻って、テレワークで合奏している動画をまじまじと見ることになりました。
みんな、どうやって作っているのだろう?
そうすると、それぞれの動画の作り方の上手さが分かってきました。
ボーッと見ていた時には、そういうものだと思って気づきがなかったのですが、いざ、自分が作り初めてみたら、分かりました。
みなさん、本当に上手い!
ちょっと編集してみては、参考になる動画はないかと参考動画を探し、またまた今度はカリンバ以外のYouTubeのチャンネルをずっと見ることになりました。

4音程がおかしい。

さて、みんなで合わせる為にメトロノームのアプリもダウンロードしたし、
いよいよ動画が編集できて形になってきました。

そこで気づいたのです。

私のカリンバの音、少しずれている?
友人の演奏に合わせると音程が微妙にずれていて気持ち悪いのです。

一人で弾いていたら全く気づかなかったに違いありません。

カリンバは購入する時に、チューニング済みと書いてありました。
でもずれてしまっていたようです。
チューニング用の小さなハンマーがついていました。
チューナーはどうなっているの?と友人に聞かれて、
チューナーって何だ?という状態の私。

でも今は便利ですねぇ。
スマホのアプリにチューナーありました。

カリンバの音を拾うマイクをiPhoneに差し込めばokです。

まさか、自分で楽器のチューニングをする日が来ようとは。

合奏しようとしなければ、カリンバを買ってちょっと弾いて遊んで、
音程がおかしいことも気づかないまま
しばらく簡単な曲を適当に弾いて、飽きてしまっていたかもしれません。

わらしべ長者みたいな話ですが、合奏しようとしたことでどんどん次の展開がやってきました。

5動画の演出

この頃にはいろいろ打ち合わせが進んでいました。
動画編集ソフトでは、データが重くなってしまいます。
仲間で見るのにデータを送るのも大変なので、
いっそのことYouTubeにアップしようと思いました。

今まで、YouTubeは時折、好きな物を見る専門。
それもカリンバがやってくるまではそれほど長時間見ていなかったのです。

そんな私が、まさか自分がYouTubeに動画をアップしようと思う日が来ようとは。

今度は動画なのでどんな絵面にしたら良いのか、ここでも仲間たちがどんどんアイデアを出してくれて助かりました。アイデアを出す力って、すごいですよね!

そんなこんなで四苦八苦しながらようやく完成しました。

「ZOOM de 演奏会」

こちらです。



楽譜も読めないくせに合奏しようと言い出した私を
仲間が本当に色々とサポートしてくれました。

仲間がいなかったら、とても
ここまでたどり着くことはできなかったと思います。
カリンバから始まって、楽しい時間を共有することができました。

みんなで一つの物を作ろうとして積極的に意見を出し合って
協力しあうことでしかできないものってあるのだということを
今回強く感じました。

おうちにいても、
離れていても同じゴールを目指すことはできる。

どんどんアイデアを出す友人のアイデア力に感心したり、お互いに相談して調整したり、これってビジネスでも同じなのではないかなと思います。

おうち時間を楽しみながら、大きな感謝と気づきを得ることができました。

いつも支えてくれる仲間たち、ありがとう。

そして、これを読んでくれているあなたにも、

今日もありがとう!

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