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りたさんから ねほりはほり 聞いた話 【後編】

ここからは、りたさんの人生の集積知をお伺いしています。
手探りで自分らしさを模索していった結果、
伏線回収をするようにして今の仕事に導かれていった
りたさんのお話は、面白く学ぶところがたくさんありました。

前編はこちら👇

りたさんの半生を振り返る


りたさん :
ほんと、そうです。私、もともとはすごいビビりなんですよ。
社会に出たばかりの頃とかは、
何もかも人に聞かないと怖くてできないタイプだったんですよ。
常に自分のやっていることが全く正しいと思えないみたいな。

これは、子供の頃の経験から来てると思ってるんですけど…


やりたいことがわからなかった時期


私、小学生くらいまではジャイアンタイプだったんです。
相手にとって嫌なことも平気で言っていたら友達から嫌われちゃって、
その時に「ああ、私、性格悪いんだ」って思って、
それから周りにとっての「いい子」になったんですよ、
極端なんですけど(笑)

学級委員とかをやるような、
「先生の言うことをよく聞くいい子」になったんです。

中学生くらいになると、
周りにいる、自分をしっかり持っているような子たちを見て
「ああ、叶わないな」って思っちゃって…
女の子同士のちょっとしたいざこざで、
ひとりぼっちになっちゃったこともあって。

高校は地元の子たちがいないところを選んだんです。
その輪から出たくて。
地元よりは都会だったので、人が多い分いろんな子がいたんですけど、
特に仲間はずれとかもなく「みんないい子だな」と思って過ごしていました。

ただ、どうにも人目が気になっちゃって、
周りの友達がおしゃれな美容院に行っているのが羨ましくても、
おしゃれな美容院に行くのが怖くてできなかったんですよね。

他の子は行っていない”程々”のところにいっちゃうとか、
みんなが東京に買い物に行ってる中、
地元で似たような感じの安いものを買っちゃうんですよ。
「私にはこの程度がいいんじゃないか、怖いし」みたいな感じで。

気にせず周りの流れに乗っていけばいいんだけど、
人と同じが、あんまりできないんですよね。

大学も、勉強したいことがないからやる気になれなくて
その時唯一興味があったのが、美容関係だったから、とりあえずで
美容学校に入ったんですけど、
周りはみんな、美容師になりたくて入ってきてるんですよ。
それを見て、もう、入った時点で「美容師…無理だな。」って(笑)

「美容師になるほどのモチベーションないな」と思って。
だから、就職活動の時も、周りがみんな美容師になろうとしている中で
全然それをしようというやる気が出なくて。
一社受けたのも断って、フリーターになったんですよ。

でも、フリーターになったことで、
「みんながやってるから」じゃなくて、
「自分がゼロから選ぶ」ということができたんです。

社会に出て、初めて「自分で選ぶ」感動


私がやったのは、
自然の中にある一軒家で、オーラソーマが置いてあるような…
スピリチュアルな空気が漂っているサロンの
アシスタントのアルバイトをしていたのと、

もう一つ、カフェの店員をしていました。
当時ずっとカフェで働いてみたかったんですけど
おしゃれなカフェが怖くてできずにいたんです。
でも、可愛いと思って入った
こじんまりとしたカフェで募集の貼り紙を見つけて
思い切って「興味があります」と名乗り出たら採用してもらえました。

他に参考例がないから、自分のやりたいことをゼロから選んでいく
っていうのがフリーターの時期だったんです。

この期間中に出会った人たちが
いろいろなことを教えてくれたりして
「楽しさ」とか、「達成感」みたいなものを
感じられたように思います。

でもお金が稼げなくて(笑)

22歳になった頃、
人材会社の第二新卒を採用してくれる紹介会社さんを
インターネットで見つけて、登録したんですよね。

その時に初めて、研修で自己分析をしたんですけど、
「自分が与えられるものはありますか」
「自分の武器はなんですか」
って言う質問に、答えられなかったんですよ。

私に与えられるもの、何もない…
って。

この2年くらいの間で成長した気になっていたけど、
与えられるものが出てこないことに愕然としました。

「笑顔」ぐらいしか浮かばなかった(笑)

カフェもサロンも、
接客ばかりだったから、専門的な技術も知識もなくって。

その時研修してくれていたカウンセラーさんに、
「一足飛びに理想の世界にいくんじゃなくて
 できることを段階的に増やしていって、
 増やせたら、今度は自分が選べる側になるから、
 まずはできることを増やそう」


って、言ってもらったんです。

”変わる”ために苦手な世界に飛び込む


それで、まずIT関連のベンチャーに入ったんですよ。
自己分析した時に、自分の性格が
大手企業よりもベンチャー向きだとわかったので。

そこには1年くらいしかいなかったから、
プロフィールには載せてないんですけど、
その会社の上司が面白かったんですよ。
実家がラブホ経営の韓国人っていう
情報が渋滞気味の方だったんですけど(笑)
すごく頭のいい方だったんです。
その方から、
”会話する中で、この人が言わんとしていることをキャッチする力がある”
と認めてもらえたんです。

ただ、元々営業職で入ったんですが、IT分野が苦手すぎて、
最終的に事務係になりました(笑)

そこでは事務係の仕事自体が少なくって、
上司には申し訳なかったのですが
苦手だったコミュニケーション力を鍛えられる仕事に就きたいと思って
次の人材会社に入社することになったんです。

私、上には恵まれてるんですよね(しみじみ)

その人材会社の社長さんも、
面白い方だったんです。すごい自信満々で。

よくわからないけど、人生を変えるんなら
今までに出会ったことのないような、
こういう人についていったほうが
変わるんじゃないか、と思いました。

面接の時に、その方が
”自分のモットーは「迷ったら前に出る」だ”
って言ってたんですよ。

人生でいろんな選択肢があっても、
「迷ったら前に出る」ということを続けていけば、変わることができる。
先が見えないからって前に出なければ、何も変わらないよ

って言うのが刺さったんです。

「たしかにー!」って。
「私も、先が見えないけど入ってみようかな」と思って入社したんですけど

面接時に紹介してもらっていた社員さんが、
1ヶ月後に入社したらみんないなくて(笑)
辞めちゃってたんですよ、厳しすぎて。

入ってから付きっきりでお世話してくれていた先輩も、
心を病んじゃって会社に来なくなっちゃって…

その先輩の仕事も引き継ぐことになったんですけど
そこからかなり鍛えられました。
教えてくれる人がいないから、自分でやるしかない
ってなって。

前回のハードルの話につながると思うんですけど
怖くても、やっていったら「できた」が積み重なっていくんですよ。
失敗しても、次は嫌な目に遭いたくないから、
経験を元に工夫するんですよね。
怖い思いをしたら、そこを避けるために修正をしていく感じです。
そうしていくうちに、自信や技術になっていくんです。

だから、今やっていることにも、
この人材会社で鍛えられた期間がすごく活きているなって感じています。

ものの伝え方や、仕事の調整の仕方もそうですけど
精神性の面でも、
自分と向き合うための参考になる出来事がたくさんあったので。

ただ、会社勤めをしていると、お給金をもらっている立場なので
「自分の意志とは反することもしなきゃいけない」ことも当然あって。
自分の存在価値はなんだろうとか、色々考えちゃったり、
疲れた部分もあって…

そこから、「自分で何かをやってみたい」ってなったんです。

でも最初は、スピリチュアルは視野に全くなくて…
メンタルヘルスに栄養学からアプローチする
「分子栄養学」と言うのを学んでいたんですが、
私にはかなり難易度が高くて、
こりゃ…無理だな…って(笑)

それで、思いがけず空いちゃった時間を
詩を書いてみたり、小説を書いてみたりっていう…
子供の頃に好きだったことを目的もなくやる
ために使うことにしたんです。

その時に初めて、
何の生産性もない、人の目を気にしない時間って今まであったかな
って、これまでを振り返ったんですよ。
私は今まで、どれだけ人の目を気にして生きていたんだろうって。

東京にいた時は、
お金になること、意味があること、成果が出せること
にばかり追われちゃってて…

でも、それって、
本当に心底私が求めていたものではなかったんだな、
と感じたんです。

あったところで、だったらなんだったんだ
みたいな。

誰のためにもならないし、迷惑にもならないような
ただ好きなことをするっていうことが、最高だなって思ったんです。

なんにもないけど、今、超幸せかも!って。

そうしてだらだらのんびり本を読んだりしているうちに、
バレンタインの日に出会った本をきっかけにして
スピリチュアルの世界に足を踏み入れていきました。

宇宙の話の面白さにはまりこんでいく中で、
自動書記の存在を知って、
私がずっと、趣味でやっていたことの
講座があるんだと思って参加してみたら、
その講座で後ろの席にいたのが、
宇宙語ヒーリングしているyoutuberの方だったんですよ。

必要なタイミングに教えてくれる人が現れて、
今の仕事への道に進んで行ったとかんじています。

私の遍歴としてはこんな感じです
長々と喋っちゃってすみません(笑)

流記屋:面白いですね、導かれてるみたい

りたさん:
流れとしては、全部自分で選んできたようで、
伏線が張られていたんだなって感じがしています。

私、小学生の時にイエローモンキー
ファンだったってお話ししていたと思うんですが、
ヴォーカルの吉井さんが、美輪明宏さんのファンだったのを知って、
中学生くらいの時はずっと美輪さんの本を読んでいたんですよ。
美輪さんの霊的な考え方とか、自伝とか、
高校生くらいになるとコンサートとか舞台とかも観にいくようになってたんです。

美輪さんの舞台って、エネルギーが高すぎて涙が出てくるんですよ。
愛ってこんな「圧」があるんだって感じたのを覚えてるんですけど、
多分当時から、そういう洗礼を受けていたんだと思います。

そこから、
人材会社での修行によって、最初は苦手だった喋ることにも慣れ
いろんな人との出会いで、必要なことを知って行って、
それが今に全部集約されて、踏襲されている感覚があるので…

流記屋:じゃあ、美輪さんの愛のエネルギーが…

りたさん : そうそうそう!
だから、「魂は死なない」ということは美輪さんの本で読んでいて、
結構当たり前の感覚で受け取れていたんです。

そういったことを振り返ると、全部伏線回収な気がするんです。


「自分自身を生きる」ということを実践•発信されているりたさん。
今回のインタビューでも、彼女の経験値に何度も助けていただきました。
自分としっかり向き合う強さを持って
「自分自身を生き」ているりたさんのお話は、
私の「命の活かし方探究」にもたくさんのヒントをいただけました。
貴重なお話、ありがとうございました。

【りたさんの活動↓】












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流記屋
知る・学ぶ・会いにいく・対話する・実際を観る・体感する すべての経験を買うためのお金がほしい。 私のフィルターを通した世界を表現することで還元します。