Rukawa.Nagamasa

手帳と万年筆が大好きです。カフェでの手帳&勉強タイムが至福。 お気に入りの万年筆はフル…

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手帳と万年筆が大好きです。カフェでの手帳&勉強タイムが至福。 お気に入りの万年筆はフルハルターでお願いしたM800(青縞)

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    皆さんの手帳に関するnoteをまとめてみようと思います

  • 手帳ミステリー SOSEIの手帳

    手帳ミステリー第一弾。 気づいたら、自分と同じ手帳が自分の手元に。 何故なのか? 答えは手帳の中にあった

  • よりそう ~手帳と万年筆のちょっといいはなし~

    手帳と万年筆を購入した人たちのちょっといいはなし ちょっと本当でだいぶ妄想の小説ぽいおはなしです。

  • 小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」完全版

    1000文字小説を話がひと段落着くところまでをまとめ、加筆、修正(こっちがメイン)、再構成しました。2記事増えるごとに100円ずつ値段を上げていく予定です。(最大1000円の予定)

記事一覧

創作大賞 ミステリー小説部門に応募しました

去年の受賞者の作品がとても面白かったので、今年は自分も参加します。 何とか間に合ったというのが正直な感想です。 ミステリー×手帳というテーマは決めたものの何をど…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳1

<あらすじ> 深海蒼生(ふかみあお)は革の手帳や文房具が好きなビジネスマン。お気に入りの革のシステム手帳がなぜか2冊目の前に。間違えて持ってきてしまったらしい。使…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳11

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳10|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day7: 深海蒼生 「ハッカーなんてデジタル人間がなぜ、手帳を?」と思わず声を出してしまった。…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳10

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳9|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day7:響直人 「ここですよね。」隣に立っている深海さんに声をかける。 「行ってみましょうか。 …

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳9

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳8|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day5 → Day 6: 深海蒼生 レストランに入り、飲み放題のドリンクバーとフレンチポテトを注文する…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳8

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳7|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day 5夜: 響直人 やっと着いたカフェ。 二人ともアイスコーヒーを頼む。コンセントのある席でP…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳7

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳6|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day5夜:深海蒼生 通勤通学の人だけでなく、出張終わりのビジネスマン、時間を有効に使おうと夜に…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳6

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳5|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day5: 響直人 名刺から手帳の持ち主が田中一郎だと分かった。そんなこと自分は全く考えもしなか…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳5

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳4|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day3:深見蒼生 「トールのラテのお願いします」 2日前、プレゼンのために早く来た時よりも30…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳4

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳3|Rukawa.Nagamasa (note.com) DAY2 (本当はDAY4): 深海蒼生 「すいません。今日ちょっと熱があるみたいで休ませてください…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳3

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳2|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day 2 to Day 3 響直人 結局前日は先輩のおごりでご飯を食べて帰ってきて終わった。 朝になり…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリー SOSEIの手帳2

Day 1: 響直人 やっちまった。 大事な手帳が盗まれた。全然訳がわからなくて場所を取るために手帳を置いておいたら、急に電話。マナーと思って外に出て電話を受けてい…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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手帳ミステリ SOSEIの手帳(仮)1

<あらすじ> 深海蒼生(あお)は革の手帳や文房具が好きなビジネスマン。お気に入りの革のシステム手帳がなぜか2冊目の前に。間違えて持ってきてしまったらしい。その夜手…

Rukawa.Nagamasa
2か月前
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もしときの乗車券 あらすじ

【あらすじ】 もしも過去に戻れるチャンスがあるなら?スポーツの世界では、たらればは通用しないが、再選択の機会があればどうする? 20年前の高校野球の地区予選。チャ…

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もしときの乗車券 3話目

「ゲームセット」 歓声と共にピッチャーマウンドに出場していた選手だけじゃなくベンチからみんな飛び出していく。 ベンチに残ったのは監督をはじめ大人たちとマネージャ…

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もしときの乗車券 2話目

最高のボールに対しても、身体は適度な脱力感を持ちながら、しなやかにバットは綺麗な弧を描いて、、、、 空振り。 並のピッチャーだったら場外まで飛ばされていたであろ…

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創作大賞 ミステリー小説部門に応募しました

去年の受賞者の作品がとても面白かったので、今年は自分も参加します。 何とか間に合ったというのが正直な感想です。 ミステリー×手帳というテーマは決めたものの何をどうすればミステリーになるのかというところで案を考えては、ボツにすること多数。 結果として、手帳にミステリーが詰まっているスタイルにしました。 書ききることの大変さ、ミステリーらしく、最後に謎が解けていくにはなど、最初にある程度結論を考えてから書くという流れは新しい、面白い挑戦になりました。 ぜひ、読んでいただ

手帳ミステリー SOSEIの手帳1

<あらすじ> 深海蒼生(ふかみあお)は革の手帳や文房具が好きなビジネスマン。お気に入りの革のシステム手帳がなぜか2冊目の前に。間違えて持ってきてしまったらしい。使い勝手まで全くそっくりな革の手帳の持ち主と思われる田中一郎が交通事故で亡くなったというニュースが流れる。手帳には、「この世のすべてを置いてきた。探せ」というメッセージ。この手帳の謎をとけば、あったこともない田中さんの無念を晴らせるかもしれない。そう思って蒼生は自分のものと同じSOSEI(双生)の手帳の謎に挑戦してい

手帳ミステリー SOSEIの手帳11

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳10|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day7: 深海蒼生 「ハッカーなんてデジタル人間がなぜ、手帳を?」と思わず声を出してしまった。 「君もそうだろう。デジタル人間は手書きに戻っていくのさ。」と、響さんの先輩に指をさされる。 「デジタルは必ず流出すると思っているようだ。結果、恐ろしくアナログな手段で情報整理や交換をしているらしい。その中で、日本の革手帳やノートのクオリティの高さがお気に入りで特に、職人

手帳ミステリー SOSEIの手帳10

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳9|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day7:響直人 「ここですよね。」隣に立っている深海さんに声をかける。 「行ってみましょうか。 」いつも冷静な青年も少し緊張の面持ちだ。 PCの謎を解いて辿り着いたのはホテルのラウンジ。 覚悟を持って、キーの入力完了後に表示されたのは、有名なアミューズメント施設のホテルのピンポイントの天気。しかも、金曜日になったばかりだというのに、日付は土曜日の10時からの天気が表

手帳ミステリー SOSEIの手帳9

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳8|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day5 → Day 6: 深海蒼生 レストランに入り、飲み放題のドリンクバーとフレンチポテトを注文する。 「こういう時、自分が原点に戻ることをよくするのですが、」と説明をしながらPCの画面を立ち上げる。 「さっき聞いたようにパソコンのパスワードがあっていて、2つのあめのアイコンが出てきました。」と響さんが答える 「あめ?なんか発音変わってます?関西の人でしたっけ?

手帳ミステリー SOSEIの手帳8

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳7|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day 5夜: 響直人 やっと着いたカフェ。 二人ともアイスコーヒーを頼む。コンセントのある席でPCを立ち上げた。 Windowsの青い起動画面が進んでいく。 そうだよね。パスワードの入力が求められる。 思わず、深見さんのほうを向く。ここまで、全部なぞ解きをやってくれている天才に、これもお願いしますという視線を向けて。 彼は自分の手帳を取り出して、すこし考えこむ

手帳ミステリー SOSEIの手帳7

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳6|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day5夜:深海蒼生 通勤通学の人だけでなく、出張終わりのビジネスマン、時間を有効に使おうと夜に移動を考えている旅行者など人が多く行きかっている金曜夜の東京駅。 7時半を回ったが、響さんはまだ現れない。どころか、何の連絡もない。抜け駆けするようなタイプではないと思ったのだが、、 待ち合わせしていた駅内のコンビニの前でスマホをいじっていると、 「すいません。」と額に汗を

手帳ミステリー SOSEIの手帳6

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳5|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day5: 響直人 名刺から手帳の持ち主が田中一郎だと分かった。そんなこと自分は全く考えもしなかった。けど田中一郎ってだれだ?よくいそうな名前だけど、俺と先輩の共通の知人にそんなやつはいない。 「私は、響直人というもので、田中ではありません。もともと、この手帳は大学時代の先輩から預かったものなので、本当の持ち主のことも知らないんです」と話す。 そうすると、相手は少し

手帳ミステリー SOSEIの手帳5

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳4|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day3:深見蒼生 「トールのラテのお願いします」 2日前、プレゼンのために早く来た時よりも30分くらい前の7時をまわったころに到着した。開店したてなのか、まだ、人はまばらだ。 早く来た理由は一つ、間違って手帳を持って行ってしまった場所に手帳を置いて待っているためだ。 そもそも、手帳の持ち主が来てくれる確信はないのだが、可能性にかけるために最善を尽くそうと思って考えた結

手帳ミステリー SOSEIの手帳4

前話はこちら 手帳ミステリ SOSEIの手帳3|Rukawa.Nagamasa (note.com) DAY2 (本当はDAY4): 深海蒼生 「すいません。今日ちょっと熱があるみたいで休ませてください」 と、会社のSlackにメッセージを入れる。 朝九時前。始業開始前にもかかわらず、社内の人から、お大事にとかゆっくりといったスタンプが押される。 メールが少なくなったとはいうが、むしろコミュニケーションツールがチャットに近くなったおかげで、チェックしている時間や回数

手帳ミステリー SOSEIの手帳3

前話はこちら 手帳ミステリー SOSEIの手帳2|Rukawa.Nagamasa (note.com) Day 2 to Day 3 響直人 結局前日は先輩のおごりでご飯を食べて帰ってきて終わった。 朝になり、少し冷静になった頭で現状を考える。 目の前の課題は1週間以内に、この手帳に隠されている謎を解くことだ。 ところが、謎がそもそも何かわかっていない。 とりあえず、先輩に謎ってどこにあるんですかとLINEしてみたが、見事に既読スルーされた。 謎を探せる人を探すしかない

手帳ミステリー SOSEIの手帳2

Day 1: 響直人 やっちまった。 大事な手帳が盗まれた。全然訳がわからなくて場所を取るために手帳を置いておいたら、急に電話。マナーと思って外に出て電話を受けていたら、戻ってきた時には、すでに手帳はなく、知らない人が座っていた。 聞いてみたが、手帳どころか店員の人が席を拭いていたから座ったのだと、やや逆ギレ気味にいわれた。 店舗のスタッフも誰もみていないと。 先輩から預かった大事な手帳なのだが。 *********************** そもそも話は2日前

手帳ミステリ SOSEIの手帳(仮)1

<あらすじ> 深海蒼生(あお)は革の手帳や文房具が好きなビジネスマン。お気に入りの革のシステム手帳がなぜか2冊目の前に。間違えて持ってきてしまったらしい。その夜手帳の持ち主と思われる田中一郎さんが交通事故で亡くなったという。手帳には、「この世のすべてを置いてきた。探せ」というメッセージ。この手帳の謎をとけば、あったこともない田中さんの無念を晴らせるかもしれない。そう思って蒼生は自分のものと同じ双生の手帳の謎に挑戦していく。 謎は手帳の中にある。手帳ミステリー開幕。 Da

もしときの乗車券 あらすじ

【あらすじ】 もしも過去に戻れるチャンスがあるなら?スポーツの世界では、たらればは通用しないが、再選択の機会があればどうする? 20年前の高校野球の地区予選。チャンスで見逃し三振の失敗が、裕太の心を今でも縛っている。ある日、未知の青年が現れ、「あなたが変われば世界が変わる」という言葉と一枚の黒い紙きれを渡す。それは「もしもあのときに戻れたら」のチケットだが、未来にどんな影響をもたらすかわからない。裕太は葛藤の末、過去に戻り、別の道を選ぶ勇気を持った。だが、彼の行動で親友の

もしときの乗車券 3話目

「ゲームセット」 歓声と共にピッチャーマウンドに出場していた選手だけじゃなくベンチからみんな飛び出していく。 ベンチに残ったのは監督をはじめ大人たちとマネージャー、そして動けない俺。 監督は何かを噛み締めるようにベンチの天井を見つめ、そして俺の方に歩み寄ってきて握手をしてくれた。 「お前のバットのおかげだった。ありがとう。」 それだけ言うと、ピッチャーマウンドに向かい、胴上げが始まった。 「監督を胴上げしたかったんだけどな。」 ぼそっと呟くと。 「その代わりの握

もしときの乗車券 2話目

最高のボールに対しても、身体は適度な脱力感を持ちながら、しなやかにバットは綺麗な弧を描いて、、、、 空振り。 並のピッチャーだったら場外まで飛ばされていたであろう至高のスイングに対峙したのは究極のピッチングだった。 何人がそれを理解していたかわからないが、その瞬間。バッティングとは何かをロジックと感覚で一緒に理解できた瞬間だった。 思わず頭の中で反芻していた俺は固まっていた。 「すまない」という、裕太の言葉をだけははっきり聞こえた。そのあとに外の世界が耳に入ってくる。