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毎年きちんと秋に落ち込まんでも


インターネット、

“わたしの主張”という火の粉を浴びた者たちが、

1人また1人と火だるまになっていく。

劣等、焦燥、不信、不安。

化合されたドロドロのニトロ。

溜め続けてた人ほど、

爆発的に燃え上がっていく。

すっごい瞬間風速。


社会はいつもどこかが燃えてる。

風のように火の粉は舞い、

林のようにただ静かに燃え続け、

火のように一面に広がってゆき、

山のような大量の焼死体が残る。

現代最低風林火山。

今日は誰が焼かれて、

明日はどこが燃えるんだろう。

俺は引火したくないな。


未だに悲しいのか、切ないのか、

どっちの気分なのかわからない時がある。

生きるのってほんとに難しい。can  make Tokyo


夏の喪に服しています。

久しぶりに出した服のクローゼットの香り。

電車を降りてもホームに夏が居ない。

淡く街はくすんでいくし、

涼しい風に吹かれた足首から俺が秋めいていく。

“嘘の季語”を集めるのが趣味。


秋って感受性が変に尖る。

何を見ても感動したり感傷してしまう。

芸術の秋なのでね。

これでよいのだわ。

毎年秋に切ないのは風物詩。

もはや季語。


芸術は心のビタミン。

いや糖質。

カロリーなんだわ。俺は。

本と音楽は絶対裏切らないから好き。

本や音楽の中で、

自分が思っていた同じ事を見つける時がある。

なんだそこに居たのかって思う。


なんか最近、

余命宣告を受けた人の記事や、

最愛を失った遺族の記事を読む。

終わる命への脚色のない本音を読む。

「あれやれ、これやれ」

「あれはするな、これを手に入れろ」

人生をまだまだ続けていくつもりの人生論者が語るアドバイスより、

「最後に望むこと」

「振り返って気付いたこと」

「伝えたい残したいことば」

死が迫る中でぽつりと言ったとある市民の言葉の方が、

ずっとずっと真剣に聞くし、

ずっとずっと心に残る。


色んな記事を読むと、

やっぱ最期は、

「自分自身に従えなかったこと」

を後悔する傾向があるっぽい。

ちゃんと聞き入れました。

自分に忠誠を誓いたい。この先も。


性格は変わらないっていうけど、

価値観はどんどん変わっていくらしい。

そうなんだ。

今、嬉しい楽しい気持ち良いがモットーだけど、

また違うスローガンを思いつくのかな。

そうかもね。

人生に色んな章があった方が楽しいはず。

自分にたくさんの“チャプター”を持ちたいな。

時々自分の人生を読み返して、

懐かしいなーって笑えたらいいな。













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