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「面白そう」を一語に込めろ

私は暇な時、よくニコニコ動画で動画鑑賞をしている。

見るのは主に合成音声(「ゆっくり」やVOICEROID)のゲーム実況や料理動画などである。
とはいえ、時間にも気力にも限界はあるのでそれらをなんでも見るわけではなく、面白そうなものを自分なりに厳選して見ている。

では、私は見る前から何を基準に「面白そう」を判断しているのだろうか。

ゲーム実況であれば、まず何のゲームをプレイするかである。
好きなタイトルはやはりマインクラフトだ。同じサンドボックスゲームでもテラリアは好みではないので見ない。乗り物を作る系だとフロムザデプスが好きなのだが、最近はストームワークスの動画ばかりで少し寂しい。ストームワークスはストームワークスで見るのだが。

次に、どんなコンセプトでプレイするかである。これは以前マイクラ実況について書いた。

どのゲームでも基本的には同じで、どれだけ投稿者の創意工夫が見られるか、というところが重要だ。

料理動画なら何を作るか、どんなシチュエーションで作るか、といったところだろうか。
お酒を美味しく飲むためにおつまみを作るとか、自分で釣った魚を料理するとかが好きだ。

そうした情報をどこから得るかといえば、動画のタイトルや説明文やサムネイル等なわけだが、実のところほとんどタイトルしか見ていない。
というのも、経験則からしてタイトルでゲーム名やコンセプトが推し量れない動画は総じてクオリティが低い。つまりタイトルを見るだけでゲーム名、コンセプト、クオリティまで「面白そう」がある程度わかってしまうのである。

もし「マインクラフト実況」とだけしかタイトルになかったら、マインクラフトをやることはわかるがどんな風にプレイするかがわからない。「面白そう」が見えてこない。
これが例えば「動物園を作るマインクラフト実況」ならどうだろう。動物園を建設してあちこちから動物を連れてくるというプレイ方針がタイトルだけから見えてくる。もしかしたら動物の種類を増やすMODを入れているかもしれない。「動物園」という単語に「面白そう」が詰まっているのだ。

あとは、タイトルに「おまたせしました!」「編集下手ですみません……」「フォローお願いします!」などと書かれている動画はもう視聴対象外だ。そういうのは説明文の末尾に入れる程度にしてほしい。

もし動画を投稿しようとしていて、再生数が多い方がうれしいと思う気持ちがあるなら、タイトルには大いに気をつけるべきだ。動画本編よりもタイトルの方が重要とまで言ってしまえるくらいである。

さて、ここまでは動画の話であったが、これらのことは創作全般に言えるだろう。タイトルは大事だ。
そこで思い出してほしいのが「小説家になろう」をはじめとした小説投稿サイトに蔓延る長文あらすじ系タイトルである。

一見、長くてあらすじっぽい方が「面白そう」な情報が増えて良さそうに感じるが、それはである。
あらすじ化したタイトルには短くて強い言葉がない。画面上の専有面積が広いだけで、人目を引くフックがないのである。
そして、あらすじ系タイトルをつけることは短くてわかりやすいタイトルをつける能力が無いと告白していることにほとんど等しい。それはつまり作者の文章力が欠如している、小説本編が面白くないですよと宣伝しているようなものだ。

また、そういう作品は本来のあらすじがタイトルを固有名詞で膨らませただけのものが多い。更に言うと本編の書き出しもあらすじと被っていることが多い。
せっかく作品本編に対して「タイトル」「あらすじ」というアピールする場所が二つもあるのに、実質的にはそれらを利用していないのと同じようなものなのである。

タイトルは大事だ。が、そこはスーパーの試食コーナーではない。
本編をチラ見せするような形で人目を引こうとするのではなく、あくまで全体で作品となるように、タイトルらしいタイトルをつけるべきだ。

一語、たった一語でいい。作品をあらわす「面白そう」が感じられる言葉を入れてやるのだ。
そのためには、やはり勉強して語彙を増やす必要がある。本編が平易な文章でもいい。タイトルに必要な一語の密度を上げるためだけに、国語の勉強をしてほしい。

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ここでは小説を書くことを志すナニカ。ラノベ漫画アニメゲームを広く薄く囓っている中途半端なオタクでもある。現在は創作論のようなものを投稿しながら裏で小説の執筆に挑戦している模様

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