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僕の生い立ちから得た思考

初めまして。
どちらかといえば普通の生活を送る、
20代後半男性、ruiです。

詳しく説明すると、
たった今20代後半男性と書きましたが、
国籍上は20代後半女性となっております。

所謂、トランスジェンダー(T)というやつです。

僕は女性として生まれ、
治療や手術を経て、戸籍変更とまでいかないものの、
男性として暮らせています。

最近ではLGBTってすごく浸透しいて、

理解してくれる方が増えて、

生活しやすくなる方が以前と比べてぐんと増えたと思います。

当の僕はと言いますと、
ありがたいことにそんな素敵な時代に育ったため、
「すごく辛い20年でした」
とは全然思っていません。

せっかくなので本題の前にコレについてもう少し砕いておきます。

こういった界隈で自己紹介する時、
トランスジェンダーの中でも、英表記で表現する場合がほとんどです。
「僕はトランスジェンダーです」と伝えるより、
「僕はFTMです」と言う場合の方が多いと思います。(性自認に関してのみ)

FTMとは、
Female To Male の、略。
女性 → 男性
という意味です。

掘り下げていくと、いろいろな略称があります。
僕も全ては把握していませんが、
広がる個性に興味津々です。

そんな自分を認め、カミングアウトし始めたのは、
高校3年生の寒くなり始めた頃。
田舎で育ち、あれから上京して、7、8年ほど経ちます。

母、友達から始まり、
新しい環境で出会った友達、先生、
社会人になり職場で出会った方々

機会があればどんどんカミングアウトしてきました。

これは人それぞれで、僕はオープンな方だと思います。

こうやってオープンでいられたのも、
これまでずっと元気に暮らしてこられたのも、
周りの方のおかげなのです。

僕の根源はいつもここにあって。

理解して寄り添ってくれる方ばかりの、
こんなにも恵まれている環境に、
自分が居る。ことを感じています。

ですが、こう感じることもありました。
「無理させてないかな?」

それは、僕がまだなんの治療もしていなく、
声も高く見た目も中性的(女性と見られてしまう)な頃、
ワケを知らない方からすると、
髪も短いしぱっと見はメンズだけど、よく見ると、、ん?どっち?
といった反応。

そりゃそうだなと思いました。

周りの友達は本当に心の優しい人ばかりです。
受け入れ、応援してくれる。
けれど、「本当は男性なんだ」と言葉で言うだけの僕を理解するのって、
簡単ではなかったのかもしれないなと、
申し訳なさと悔しさがしばらくまとわりつく時期もありました。

ホルモン療法など治療を開始するには、どうしてもそれまで期間がありました。

未治療の間、見た目や声を変えることはできないので、自分で自分を位置付けないといけないと思いました。
見た目に自信がないからって、
僕が曖昧に話さなかったり、変に自分を守っていたら、
周りの人が困っちゃうよなと。

そう感じながら、上京し新しい環境に飛び込みました。
新しい学生生活が始まる。
誰も僕のことを知らない世界だからこそ、
新しい自分をはじめることができると思いました。

一番最初の自己紹介、みんなの前で
僕は「性同一性障害です」と話しました。
声も高いし名前もruiではなく、改名前の名前でした。
だけど、男性です。と、

そうやって僕が最初にハッキリ言ってしまえば、
その後みんなが困ることは最低限なくなると思ったのです。

どっちかわからないから、
なんとなく気をつかわなきゃとか、
どう接したらいいんだろう?とか、
少なくともなくなるかなって。

結果は大成功と思っています。
一番はみんなのおかげ。
二番は自分の判断は間違っていなかった。

最高の学生生活を送れました。


なんとなく、こういった関連の記事って

「理解して欲しい」

という言葉が多いなと感じていました。


僕がこの記事を書くにあたって言いたかったこと。

理解して欲しいってすごく思っていたけど、

僕にも理解してもらう努力が必要だった。ということ。

人に求めるだけでなくて、
自分にできることはもっとないか?

って思うことも一つ大事なんだと思っています。

それは人それぞれだし、考えややり方もそれぞれ。

だけど、いろいろなことを卑下してしまう前に

「まだやれることがあるんじゃない?」

と考えてみるのは共通でいい案だと思います。


前向きに、前向きに、考えは変えることができます。
感謝を原動力に、僕の考えは巡っています。

この記事が巡り巡って、ありがとうが伝わったら嬉しいです。


駆け出しで長々と綴ってしまいましたが、
最後までご覧頂きありがとうございました。


rui




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