弱さ


わたしは弱い人間だ。

わたしは中学生の頃、いじめられていた。
もうその頃から10年以上経つというのに、いまだに引きずっている。

わたしはその友達が大好きだった。
親友だと思っていた。
いつまでも友達でいられると思っていた。

でも、ある日その関係は崩れた。


友達の好きな男の子を、わたしも好きになってしまったからだ。


その男の子は同じクラスのサッカー部の男の子。
顔は決してイケメンではなかった。(ごめん)
でも、面白くて優しくてムードメーカー。
サッカーも上手。

いわゆるクラスの人気者だった。
ましてサッカー部。
中学生の女の子が好きになる王道のような男の子だった。

そんな彼と隣の席になった。
当時はまだ携帯を持っていなかったけど、
パソコンを使って毎日メールでやりとりしていた。

教室でも、よく彼と話していた。

それを見た彼女は、どんな気持ちだっただろう。

わたしはそれがわかっていなかった。


「だって、わたしも好きになっちゃったから」


自己中心的で身勝手で我が儘で子供すぎる考えを持っていた。

大切に思っていたはずの親友の気持ちなんて考えなかった。

もう10年くらい前のことだからはっきりとは覚えていないけれど
恋敵くらいに思っていたような気もする。

最低なことに、となりの席になってメールでもやりとりして
親友よりも彼と仲良くなっていることに優越感すら抱いていた気もする。

本当に最低だ。


そんな最低なやつ、いじめられて当然だ。


そのくせ、いじめられたことを大人になった今でも引きずって
人間関係にビクビクしている臆病者で卑怯者だ。


わたしは弱い。

そして、その弱さに甘えているダメ人間だ。
わたしはいわゆるメンヘラだ。

そのせいで、付き合う人を毎回傷つけてきたと思う。
そして自分も傷つけられてきた。


弱いがゆえ、自分の存在意義を自分で見つけられなかった。
男の子に好きって言ってもらうことでしか承認欲求を満たせなかった。

なんて哀れな女だろう。

今までは、それが哀れだとも思っていなかった。
彼氏を作ろうと思えばいつでも作れた。
それがまた優越感だった。

でもそんな風にして始まる恋愛はうまくいかない。

わたしは付き合う男の子が好きだったわけじゃないからだ。


"わたしのことを好きな人が好き”


ただそれだけだった。
だから、好きって言われたら割とその人を簡単に好きになる。

でもそんな不純な好きは
時が経つにつれて儚く崩れ去っていく。

だから誰と付き合ってもうまくいかなかった。

いじめられてから10年近く、
女の子と関わることを極力避けてきた。
男の子に逃げていた。


でも、もうそんな弱い自分は嫌だ。


好きじゃない彼氏なんていらない。

承認欲求を満たすためだけの彼氏なんていらない。

いや、作っちゃいけない。


まずは自分で自分を認めてあげられるように
トラウマである女の子との関係を構築してみようと思う。

当たり前のことだけどできていなかった
同性の友達を作ろうと思う。

そして今より少しだけでいいから、
自分を好きになって自分を認めてあげたい。

それからちゃんと誰かのことを好きになりたい。

わたしのことを好きだからとか、
そんなしょうもない理由じゃなくて。

誰かを心から愛して、心から大切にできる。

そんな女になったらまたいつか、恋がしたい。

それまではしばらく恋はお休みしよう。


自分の弱さと向き合える強さを持つまでは。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

16