【エッセイ】tiny things

33

なりたいガール

いつから音楽を聴くようになったのだろう。
前に書いた気もするが、家庭環境が一因かもしれない。テレビよりもラジオやCDがよく流れていたのを思い出す。 

 最近はもっぱらSpotifyでラジオのように音楽を流している。podcastもあって大変便利である。Gorillazのアルバムが出て嬉しい。

 勝負曲というか座右の銘曲というか、こういう風に生きたいというなという曲があって、奥田民生の「何と言う

もっとみる

オンとオフ

急に肌寒くなり、紅葉など情緒的な景色を愛でる暇もなく、家のエアコンをつける。幾分とミーハーな私は「海潮音」のポールヴェルレーヌの「落葉」の一節、“秋の日の ヴィオロンの ため息の…”を心の中で暗唱する。

 詩で思い出したが最近観た作品にシェリーの詩やホイットマンの詩が描かれていて、ECサイトの検索欄が「シェリー 詩集」「ホイットマン 詩集」「バイロン 詩集」で埋められていき、ふと目の前にあるメア

もっとみる

9月にみたもの、10月

結局、海を見ることもなく。
海を渡ることもなく、夏が過ぎ去り、秋も飛び越えてしまいそうだ。

SpotifyでKygoのHot Stuff を聴く。終わらないで、夏、と思いながらコカ・コーラを飲み干したくなる。

やっと過ごしやすくなってきた。筋トレは少しずつ続いている。お気に入りはきんに君と、LesmillsのBODYCOMBATだ。特にボディコンバットは音楽に合わせて無心に動けるので最近ずっと

もっとみる
わたしも、スキ。
5

燃えさかる男

休みに映画を何本か観た。
まさに氷河期とも言えるエンターテインメント業界の情勢を打破するような娯楽映画で楽しく観た。様々な感想が出ていて、同じ作品を観ているのに受け取り方が違うと感想も180度変わってくるのか、と興味深かった。

しかしここでは「ファイパンチ」の話をしたい。

ファイアパンチ。

一日で一気に読んでしまった。

“文明崩壊後の世界で、消えない炎に焼かれながら生き続ける青年・アグニを

もっとみる
わたしも、スキ。
3

人見知りのワルツ

人見知りでかれこれ数十年の人生をお送りしている。
初対面の人には世界中のありとあゆる猫の面をお借りして被りまくるので、なかなか自分の意見や思っていることを瞬時に言えず、空気と同化する忍者か、とりあえずモナリザとご機嫌なyoutuberの間くらいの笑顔で乗り切っている。

思えばいつから人見知りになったのだろう。
小さい頃はそうでもなかった気がする。

ピカピカの小学一年生の頃だったか、近所中学生の

もっとみる

乙女、推しという言葉に感動

「推し」という概念が割合気に入っている。
どうやら「イチオシのメンバー」という言葉から、短くなっていったらしい。

過日、ご近所のマダムが「このドラマに出てくるこの人がかっこよくて好きなの…この歳で恥ずかしいんだけれど」と照れながらこっそりスマホの画面を見せてくれて、なるほどそこには麗しい、関西弁でいうところのシュッとした男性が、シュッと納まっていた。素敵ですね、と言いながら思わず和んだ。

心を

もっとみる
わたしも、スキ。
3

繊細のブルース

たびたび書いているが、私はとにもかくにも人間とコミュニケーションを取ると人より体力を消耗しやすく、大変疲れる。誰とでも繋がれる時代になって随分とたつが、どれくらいの強度の繋がりを持てばいいかまだ掴めていてない。

 LINEの返事は既読をつけてしまったが最後で、なるべく(自分の中では)すぐ返さないと気が済まないし、未読スルーだともうLINEしないほうがいいのかなと思うくらい落ち込むしまずそもそもあ

もっとみる

慣れているわけでもないし、そんなに回数を行っているわけでもないが、旅が好きである。

 幼い頃、家族で少しだけ遠方の祖父母の家に遊びに行く時の電車が大好きで、朝早くに行くと深くて輝くような緑色のシートが太陽の光に照らされて光沢を放っていた。それを見るだけで私は「遠くへ来た!」とワクワクしていた。

 関東に遊びに出かけたときに京浜急行に乗った時は心の中で「ファソラシドレミファソー」と呟いてしまった

もっとみる

ひとりラヂオのじかん

youtubeを観る機会が格段に増えた。というのもこの状況下でお笑い芸人さんが続々とyoutubeにリモートコントやゲーム配信、Zoom飲み会などの動画をアップしてくれるからだ。

 そういえば、学生時代はよく芸人さんやバンドがやっているラジオを聞いていたな、と思い出した。ゆるいトークや、SE、選曲がどれも私好みで、宿題やらテレビやらそっちのけで聴いていた。黒歴史かもしれないが結構FMラジオに投稿

もっとみる

図書館

夏休み、と聞くと、図書館を思い出す。

 静謐な館内に時折流れる、蝉の大合唱と、窓から差し込む眩い太陽の光。古本の匂い。紙をめくる音。

 幼少の頃、徒歩圏内に地区の小さな図書館があった。ごく平凡な公共図書館だったが私はそこが大好きだった。おおまかに児童書コーナー、ライトノベル・漫画コーナーと娯楽小説コーナーに分かれていて、小さいころの私は末っ子だっためか何時になったら迎えに行くからねと家族に言わ

もっとみる