粉野瑠衣

片隅で書きます。

10月にみたもの、冬眠

  部屋が寒すぎるので引っ越したい、と常々思っている。極寒のフィンランドに行った時はホテルの部屋やモールの中がとても暖かかったのを覚えている。フィンランドの部屋…

【短編】電脳桟敷の人々

 もう少し先の未来のこと。  人間は透明なフィルム状のフェイスマスクを発明した。そのマスクはデジタル化されていて、装着するとまるで化粧をしたかのようになり、どの…

よくなくても生きる(「異端の鳥」を観て)

うつ病と診断されて数年たつ。今は落ち着いていて出社できているが些細なことがトリガーとなり、お豆腐メンタルが液状化してしまう。難儀なところは、見た目は変わらない…

【短編】8行小説

「寒い、その缶コーヒー一口ちょうだい」 「残念、これはコーヒーではなくお汁粉だ」 「なんで?」 「なんでって、あそこの自販機全部汁粉だったよ」 「ねぇなんで?全部汁…

【短編】5行小説

「今日の晩御飯何がいい?」 「んーなんでもいいよ、任せる」 「じゃあ炒飯作るわ」 「え、炒飯って気分じゃないんだけど」 「いいか、一行で終わると思うなよ。今から言う…

【短編】2行小説

「あーだめだ。今日はやる気でない。集中力ない。」 「とりあえず、手に持っているスマホを置け。話はそれからだ。」