粉野瑠衣

片隅で書きます。

12月を目前に

書く、ということについて考えていて、今年の4月に「you面白いから書いてみなよ」と言われ(言われていない)喜びいさんで書いたキナリ杯をきっかけに、心象風景、というか…

自由律短歌集

・エンターキー ターンと押す奴の 指の間に 豆腐おきたい ・映画館の ロビーで知る 人気作の結末 雰囲気で知る キャラクター ・自粛で 忘れる話し方と 化粧の方…

【短編】うそつき

―嘘つきは泥棒のはじまりよ。  そう言って育てられた女は、馬鹿がつくほど正直に、素直に生きてきた。嘘イコール悪、という単純な式を忠実に守り抜いた結果、彼女は早い…

後悔、ブンガク、航海(「文学こそ最高の教養である」を読んで)

直面している。 今、正に直面している。 「洋画、洋画ドラマを観ていたら唐突に引用される海外文学の名著」問題に。  まがりなりにも、文学部(社会学系専攻だったけれ…

【短編】仮面

幼い頃にヒーローになりたいと思った少年は、やがて大人になり、仮面をつけるようになった。 口角を無理やり上げて白い歯を見せる。 人は彼の悲しむ姿を見たことがない。…

【短編】包む

「ねぇ、これどう思う」 「うーん、どうでしょう…いや、いい世界線にいけばいいというか」 「世界線?じゃあ悪いってこと」 「うーんそういうわけではない、ともいいきれ…