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本の仕入れ

本屋さんになりたい! と思った時、必要になるのはなんといっても商品。
この記事では本を棚に並べるまでのお話をば。

そもそも、本とは。

と言われると、書店にずらりと並んでいる出版物を思い浮かべると思います。
もちろん正解なのですが、この「本」の定義、もうすこし広げてみませんか?

と、いうのも、
裏にコードがついて出版社から出たものだけを本とするのはめちゃくちゃもったいない!

ZINEや、折本、言葉を書き連ねたメモ用紙の束だってそれは立派な本です。
情報や想い、自分の中に生まれたものを表現するものが本だとしたら、それは紙だけではないかもしれないとすれば、動画や器や木の枝だって本になりうるわけです。

書店に並んでいるものだけに囚われずに、好きなものを「本」として置いてみるのもおもしろいと思います。

本の仕入れ〜古本

よくわからない哲学の切れ端みたいなことを申しましたがw

まずは古本の仕入れについて。
古本を棚に並べるには
・本をもらってくる
・不要な本を買い取る
・自分の蔵書を売る
・問屋さんに行く

という方法があると思います。

ここで注意したいのが古物商許可
本を買い取って売る
となれば必ず古物商許可がいります。

手続き自体はとても簡単。
最寄りの警察署のホームページなどで確認してみてください。

しかーし!!

持ち家の方や、店舗がある方ならいいのですが、賃貸に住んでいる方は要注意。
賃貸アパートやマンションなどの自宅を事業所として届け出る場合、自分の借りている物件が商用利用不可だと登録できません。
賃貸契約書に書かれているので、確認してみましょう。

本を買い取らず、あくまで自分の蔵書を売る場合は、古物商許可を取らなくても大丈夫です。

いろんなケースがあるので、本を売ることを生業としたいなら取っておいた方が無難です。


本の仕入れ〜新刊

「新刊」は新品の本です。
これはちょっと特殊で、業界全体のことからお話せねばなりませんのでそれはちょっとググってきてください。

ざっくり言うと
本の問屋さん「取次」さんからはほとんどの本が仕入れられるし返品もできるけど、契約にはベらぼーなお金がかかるし、かなりの冊数を仕入れないといけませんぜ。と言うこと。

繰り返しになりますが、私がお伝えするのは資金なしでもすぐ本屋さんになれる方法。
スペースや金銭的な問題などで少しだけ本を仕入れたい方に向けて書きます。

取次さんを利用せずに新刊を仕入れるには、
・出版社さんに直接問い合わせて仕入れさせていただく「直取引」
・少量でも本を卸してくださる取次さんや団体から仕入れる
(子どもの文化普及協会さん、foyerさん、一冊取引所さん、トランスビューさんなど)
・自費出版や、ZINEなど、自分で本を制作している個人から直接仕入れる
・お気に入りの書店さんから二次卸ししてもらう

といった方法があります。

直取引、なかなか勇気がいります。(笑)
○冊以上から、または○円以上からなら卸しますなどの条件を設けている出版社さんもありますので、しっかりとコミュニケーションをとって気持ちよく取引しましょう。

そこで心強いのが「一冊!取引所」さん。
いろんな出版社さんが登録されていて、仕入れのあれこれを担当されている方や代表の方とチャット形式でやりとりができます。

しかも、個性的な出版社さんばかりで大きな書店さんにはない本もたくさん!
直取引で本を仕入れたい方はぜひお問い合わせを。
https://1satsu.jp/

るーこぼんが仕入れさせていただいているのは
絵本が豊富!
子どもの文化普及協会さん
https://b2b.kfkyokai.co.jp/shop/default.aspx


マンガや雑誌、ムックも!
foyerさん
https://foyerbook.wixsite.com/foyer


大きな書店では買えない本がたくさん!
小さな出版社さんを全力応援できる!
トランスビューさん
http://www.transview.co.jp/


です。

ほんでもって
自分で作っている方から仕入れるには、作者さんと繋がること。
気になる作品があったら作者さんに連絡してみましょう。
・仕入れ価格
・販売手数料

は、よく話し合ってくださいね。

書店さんからの二次卸しは、ほとんど定価で買い切りという心がまえでお願いしましょう。

本の仕入れ〜自分で作っちゃう

そう!
自分で作っちゃう。

ZINEや折本などの簡単なものから、印刷屋さんに印刷・製本していただいたり、出版社さんで自費出版するなど可能性は無限。

コミケの常連さんのブログ記事などを拝見すると、自分の本をどうやって作ればいいかとても勉強になります。

お手軽に作りたいなら選んだ写真をアルバムにしてくれるアプリでも編集・制作できますしね。

最後に

こうやってみてみると、本って自由!
そしてどんな形の本でも必ずファンがいるので、TwitterやInstagramなどで情報を集めて積極的に連絡してみましょう。

もうほんと、仕入れに一番必要なのは
連絡する勇気。(笑)
るーこはビビリなので今でもこれが一番高い壁です。

そしてぜひともお願いしたいのは
買い切りで仕入れてほしいということ。

返品させてくれるところもありますが……
返品された本を見た担当者さんや作者さんの気持ちを考えてみましょう;;

一度信じて仕入れたなら、自分が頑張ってお嫁に出してあげるとみんな喜びます♪

と、いうわけでるーこ的本の仕入れについてお伝えしました。
次回は、棚の作り方はそれぞれにお任せするとして。
出店する時にあった方がいいもの、便利なものなどバックヤードのことを書きます。

あなたのサポートが、次のステキな1冊に……♡ ぜひぜひサポートよろしくお願いいたします!