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去年アメリカで人気で、争って死者もでたと報道されてたPopeyeのチキン・サンドがシンガポールに今日上陸

昨日の夜、娘のMacBookが死んだ。勉強にならないので、今日、シンガポールの原宿?みたいなところにあるSim Lim Squareという怪しげな秋葉原をひとつのビルにいれたようなところのMac修理屋に持って行く。

この修理屋は、いつも行くと、修理担当は、おそろいの黒いTシャツにジーンズで、みんな短髪で刈り上げていて、寿司職人みたいにてきぱきと仕事っぷりのいい、かなり「男前」の女性3人。いつもいい仕事をそんなに高くない値段ですばやくやってくれるので、ここ数年で既に5回くらいお世話になっている(Macはよく壊れるし)。

僕は店の名前をあまり覚えずに、「角のバクテ屋」とか「ダライラマに似たおじさんのコーヒー屋」とか「インド人家族の定食屋」とか覚える傾向があるところ、この修理屋も店名は覚えてないが「男前のお姉さんの修理屋」と呼んでいた。今回も、あのお姉さんたちの修理屋持っててすぐ直してもらうから、といったら、PCが壊れて宿題ができず半泣きの娘もちょっと安心した様子だった。腕はいい。

店に行くと、向こうも顔を覚えてくれてて、「お、今度は何?」「あ、これハードディスクが死んでるな。1時間半でxxxドル。はい、じゃ、ちょっとランチでもしてきて」と、てきぱきと威勢がいい対応。たまたまそういうさばさばした女性があつまった店なのか、なんらかの主義主張の元にあつまってビジネスを始めたのか、謎だが、やはりサービスがいいのが良い。

それでランチに行ったのが、ブギスという原宿?みたいなところにある、アメリカのファーストフードで、ルイジアナPopeyesというフライドチキン屋。

このブランドを世界展開しているのはRBIというブラジルのPEファンドがオーナーの、たぶんファーストフードで世界5位にはいっている巨大グループ。このグループは世界のバーガーキングやら、日本でなじみのないカナダのTim Hortonというドーナツが美味いというコーヒーショップチェーンとかのブランドを持っているんだが、実はいろいろあって、そのアジア戦略を担当しているインド人と何度か話したことがあった。

ちょうど去年の今頃か、アメリカでPopeyesがチキン・サンドイッチを発売したら大人気で、店には列ができて、列に割り込みした人物がいて喧嘩になってナイフで刺されて死亡するという事件があり、殺人が起こるくらい美味い?サンドイッチというような記事もでていた。それをインド人に言うと、まあ売上的にはそんなに爆発的ではないけど確かにアメリカではこの新製品が売上貢献はしていて、残念ながらいろいろあってアジアでは発売はまだ先かなといっていた。

このPopeyesはテーマはルイジアナ・ケージャン・フードのチキンということで、スパイシーなフライドチキンやら、ケージャンのご飯があったりする店で、何回か行ったことがあった。日本にはまだなかったブランドか。まあ、日本はKFCが圧倒的存在なので後が参入しづらいか。

今日も、ふと店をみて、たまにはジャンクもいいかなとはいってみた。そしてメニューでみたのが、この「チキン・サンドイッチ」。これはあの殺人的人気の!? なんと今日から発売らしい。

迷いなくオーダーして待つ。何故か、僕のだけでてくるのが遅い。後で注文した人が5人くらい受け取ってから、やっと受け取る。チキン・サンドイッチ・セットには、サンドイッチ(というかハンバーガーバンにフライドチキンがはいっているやつ)とフライドチキン1つと、じゃがいもマッシュ。飲み物は迷わずルートビアにする。

宣伝するわけではないが、正直、予想以上に美味かった。辛いのが好きなのでケージャンソース(たぶん)がピリッと辛くて、チキンの衣がかなりクリスピィでさくさく。バンもほのかに甘い。パンに衣付きのチキンという、焼きそばパンに匹敵する炭水化物重ねなんだが、これありだな、という感想。

ただし、これで殺人まで発展するまでの味ではない。やはりあの事件はたまたま起こった口論からの殺人事件をメディアがチキンサンドイッチをめぐってというような脚色をしてしまっただけで、チキンサンドが理由というわけではないのだろう。

理由はどうあれ、人が1人死んだし、それもあって敢えて発売は自粛してたのかな。よくわからないが、まあ、おいしいんですが、そこまでマニアックにならなくてもというものだった。また食べてみたい味とも言える。マッシュ・ポテトにグレイビーがかかっていて、それがスパイシーでクミン(たぶん)の味がしたので、カレーっぽくて、なかなかよかった。それらを好物のルートビアで胃に流し込む。不健康、でも美味い。

食べ終わってまだ時間があったので、ラ・サールという音楽大学が近くにあって(ジャズ・コースがある学校。ここの学生に数年前いろいろ遊んでもらった)そこのカフェがゆったりしているので、そこでコーヒー飲んでちょっと仕事をする。

時間どおりに行くと、「はいよ、できあがり」と威勢いい職人が、動くようになったMacBookをみせてくれた。

「じゃ、おあいそを」と、勘定を払った。




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