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相手に問題を自覚してほしい時①

問題が起こっているのに、当の本人は全く気づいていない。こういう状況は、イライラしますよね。思わず厳しく指摘したくなります。なんとか相手に欠点を自覚させたい。そうしないと、問題がいつまでも繰り返される、とも思うかもしれません。

ずいぶん前に、地域の臨床心理士に対し、研修を企画するような仕事をしていました。「こんなひどいことをしている人がいる」という話を伝え聞くと、その対策としてあれこれ研修を考えます。"こんな研修をしたら、自分の問題に気づけるだろう"と仕掛けを作るわけです。

しかし、蓋を開けてみると、最も来てほしい人はちゃんと来ません。来るのは、すでに出来ている人ばかりです。

このことからも分かるように、人間は自分の欠点に向き合わないようにできています。

「それじゃダメだ!きちんと向き合うようにさせなければ」と思う方もいるかもしれません。ですが、全ての問題を自覚していたら疲れてしまうので、どんな人も大なり小なり向き合わないようになっています。せっかく向き合わないようにしているのだから、無理に突きつけるのは少々酷なようにも思います。

結局、本人の受け入れる準備が整わないと、欠点を自覚してもらうのは難しいです。では、本人の受け入れる準備を整えるためには何をしたらいいか?これについては、別の記事にまとめてあります。そちらもご一読ください。

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